ストラヴィンスキー 春の祭典(Igor Fyodorovitch Stravinsky – Rite of Spring)第1、第2、第3、第4楽章の続き。
今回は第5楽章 「Ritural of the Two Rival Tribes(敵の部族の遊戯)」
この動画を元にアナライズをしていきます
2:56〜 速い。Molto allegro(非常に速く)。チューバとトロンボーン。原始的なリズムと和音。
2:59〜 !?ホルンのメロに3度、長7度インターバルでのハモり。・・・・何度も確認するけど譜面は合ってる。基本ドロップ2ヴォイシングのソリ。パートも交差してる。低音はCと減5度のF♯
ホルンの下のパートを1オクターブ上げるとこんな感じ。頭おかしい(褒め言葉)
3:01〜 1、3、5度の和音で3つのフレーズが鳴ってる。それぞれ単純に平行させてるだけの粗野な進行。倍音に近い使い方。
3:20〜 ピチカートと木管の重ね合わせ。ストラヴィンスキーっぽい。
3:26〜 木管の対位法的なフレーズ。
3:33〜 弦、木管、ホルンで盛り上がる。低音にF♯が入ってるのが面白い。
3:37〜クラリネットとファゴットのトリルが面白い。低音のピチカートもいい効果。3:45〜は切る指示がないんだけど切ってある。スコア違うのかな。あと低音と高音で調が違うっぽい。
3:49〜上がE♭で、下がF♯とB交互に動く。斬新な響き。ちょっと前のそうだったけどCメジャーとAメジャーなのかな。
ここからコンバスは細かい動きで繰り返し。辛そう・・・ファゴット、バスクラで補強してる。主旋律は弦のソリ。トロンボーン、トランペット、ホルンが若干違う動きで重なってる。
4:09〜 弦とフルートの積み上げの配置。フルートはフラッターツンゲ。この後トリル&かなり高い音域なのでフルート辛そう。全員がトリルしてる効果も面白い。
4:20〜 テューバが違う調で入ってくるのがクソかっこいい。Tubaにtenori(B)っていう表記があるんだけど、これがワーグナーテューバっぽい。
ストリングスの旋律は木管で補強して、A、Bの音トリル。主旋律はさらにホルンで補強。テューバは重ねてないのでかなり支配力強い。図はストリングスとテューバのみ
4:37〜テューバは繰り返して次の楽章に繋がる。
第5楽章は奇異な和声付けが目立ちました。後半のテューバが好きすぎてたまらない。わりとつかめてきた感じはします。ではまた。
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