その1、その2、その3、その4、その5に続きラヴェルの高雅で感傷的なワルツ(Joseph-Maurice Ravel Valses nobles et sentimentales)その6です。
この動画を元に分析します。
7 Moins vif
09:00〜 暗い感じで始まる。調性がつかみにくい。
09:30〜 C以外は半音ずつ上がっていく。ホルンがなかなりクローズなボイシンング。
09:36〜 otez les Sourdines(弱音器をはずす)の指示だけど、全く無音の場所なので、雑音を出しちゃわないのかな。っていう心配。
09:43〜 2ndVinが主旋律、ヴィオラがハモり。PIzzの1stVin、arcoのチェロ、Pizzのコンバスは伴奏。音色の組み合わせにも注目。和音も不思議。
フルート、オーボエ、ハープが上の旋律。クラリネット、ホルン、弦が下の旋律とそのハーモニー。バスーンとコンバスがバス。
10:10〜 上下の旋律が入れ替わる。上の旋律の比重がかなり大きくなる。
10:17〜 金管も入って冒頭のような感じで盛り上がる。ハープのグリッサンドが効いてる。弦でも同じように装飾してる部分がある。
10:20〜 一瞬Retenez beaucoup(非常にテンポを抑えて)になるのがかっこいい。パクろう。
10:27〜 雰囲気が大きく変わる。3/4と2/4拍子が同時に演奏される。和音も調性が曖昧。弦やハープのハーモニクス、フルートのトレモロ、sul la touche、高音のバスーンなど、ストラヴィンスキーみたいな楽器の使い方。取り入れたい。しかしわりと意味わかんない(涙)
フルートでのトレモロは入れ替わりで演奏。バスーンをオク下で重複。
弦のフレーズがバラバラなのと、拍子も入れかわるので演奏してる方も自分がなにやってるのか把握出来なさそう。
10:50〜 調性が徐々に回復して、ここでリッチな和音になるのがかっこいい。ヴィオラを下にグリッサンド、チェロを上にグリッサンド。徐々に落ち着いていく。
11:09〜 09:43〜 のほぼ繰り返し。終わり。
第7楽章は華やかさと混沌とした暗さが同居する楽章でした。次で最後です。
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