今回はストラヴィンスキー 「春の祭典」(Igor Stravinsky Rite of Spring)をやります。
「ハルサイ」としておなじみの超有名曲ですね。実は1度アナライズしてるんですけど、もう1度やってみようかなと。特にスピード感のあるアプローチを吸収したい。5管編成というかなり大規模な編成です。ホルン8本とか意味わかんない。
この動画を元にアナライズをしていきます。
1 A kiss of the earth
0:01〜 高域でのファゴットから。楽器の得意でない音域を敢えて使用するアプローチ。民族的で原始的なメロディ。はじめから4/4、3/4、2/4が混ざる変拍子。
00:27〜 クラリネット、バスクラリネット4度インターバル、半音で下降。2つのパートでフレーズを繋ぐ。ファゴットの人の顔が大変そうw
1:06〜 コールアングレの音色が印象的。ファゴットが半音で上下しつつ下がっていく。変態か。サン・サーンスが怒ってもしょうがないね。
1:18〜 スコアを見るとここのホルンのEが間違いかと思うんだけど、実際は合ってるという。一応コードにするとEM7#11の第二回転型。
ホルンは交互に奏してパッド的に。編成が大きいとこういう使い方も出来る。あとストラヴィンスキーのピチカートって狂気を感じる。全体的に重ね方を見ると重複をなるべく避けて積み上げるようにしてる。奏法、音色、リズムをバラバラにすることによる分離感がすごい。
1:31〜 マジキチ。もはや色彩感覚で作ってるとしか思えない。色々変過ぎるけど稚拙な響きに聴こえない所がすごい。
1:37〜バスクラの音がいい感じ。パクろう。
2:01〜ここ絶対ドラクエで聴いたよね。入る時のフルートの旋律がいい。3連中心のリズム。5連でフルートのトレモロが入ってくるのが印象的。ピッコロクラの音が一番大きく聴こえる。コードにするとCm79
2:28〜アルトフルートが死んじゃうw 10連符とトレモロ。ここからオーボエ→Sクラ→バスクラのコンボ。
2:39〜まさに混沌としたカオス(厨二)それぞれのフレーズが折り重なってる。ジャングルにいるような気分。ウォルターピストンは「音のタペストリー」と形容してた。
やっぱりスコアを見ただけだと移調楽器があるので視覚的にわかりにくい。打ち込もう(涙)
これ多分合ってる(震え声)もはや壁。
2:59〜半音下で最初のモチーフ。第2楽章のモチーフがちらつく。
3:23〜ハーモニクスを交えた弦の和音。G♭7♭9♯11♭13。テンションは5度のインターバルで詰んである。そのまま第2楽章へ
というわけで第1楽章終わり。テーマの選定がすごく大事だなと改めて思いました。じゃないとここまで振り切った音楽に出来なかったはず。
木管が主役で、つなぎの部分も参考になりました。ではまた来週。
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このスコアで見てます。