ストラヴィンスキー 春の祭典(Igor Fyodorovitch Stravinsky – Rite of Spring)第1、第2、第3、第4、第5、第6、7、第8楽章の続き。
今回は第9楽章 「Second part The exalted sacrifice Introduction (第2部 生け贄の儀式 序奏)」
この動画を元にアナライズをしていきます
0:12〜深い闇のような音。テンポがかなり遅くなるので譜読みに戸惑う。クラリネットがトップ。フルートがその下。クラリネットピッコロがかなり低い音なのはどういう意図なのかな。ホルン結構息もつな。
ホルン、オーボエがDmでフルート、クラがD#m、C#m交互に演奏。半音違いの調。何度も楽譜を確認するけど合ってる。慣れて来たと思ったけど衝撃的。
ストリングスはハーモニクスで1stと2ndが重複してある。音量感を参考にしよう。トランペットはかなり弱い。
0:43〜マグマの吹き出すような音。ティンパニが2重になってる。その発想はなかった。オーボエによる下降と金管、ストリングスによる上昇。低音がやりすぎなくらい重ねてある。オーボエはこの音域だとかなり苦しいと思う。
ストリングスのハーモニクスによるフレーズが美しい。これはDの調かな。重複してある半分はflautando(弓を指板の近くで使ってフルートのような音色を出す弦楽器奏法)で演奏してる。
1:56〜粗野な音色だなと思ったらヴィオラをディヴィジして使ってる。チェロ、コンバスの深みのあるアルペジオとの対比。
2:10〜なんだこの演出は(驚愕)2つのミュートトランペットによる演奏。美しい。その後ホルンに縦の動きで弦。
2:53〜トランペットのフレーズに絡んでくる弦が美しい。B♭7+9
3:14〜グロテスクな音。ピッコロクラリネット、1stヴァイオリンのアルコ、チェロのハーモニクスでの駆け上がり。各音が6連符、5連符、3連符になってる。
トップはフルートの上部吹奏とチェロのハーモニクス。弦を細かくディヴィジすることで粗野な音色を出し、オケの音量が下がる事でハーモニクスも聴こえやすくなる。
4:14〜かなり低い位置でのチェロとコンバス。ピチカートとディヴィジしてフレーズのアタックを出してる。最後チェロのソロが効果的。
と、今回はこんな感じ。和音のマジキチさもさることながら、音色の色彩が素晴らしかった。
そういやこの動画、高域でノイズみたいなのが鳴ってて、それが弦のハーモニクスの音と勘違いしてしまいます(激怒)
ブログアーカイブ – 第1、第2、第3、第4、第5、第6、7、第8、第9、第10、第11、第12、13、14楽章
このスコアで見てます。