【アナライズ】ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ(Valses nobles et sentimentales)その7

アナライズ

その1その2その3その4その5その6に続きラヴェルの高雅で感傷的なワルツ(Joseph-Maurice Ravel Valses nobles et sentimentales)その7です。最後です。

この動画を元に分析します。

8 Lent

11:55〜 こういう感じ好き。ホルストの惑星にも出てくるような。Aがペダルで、上が3和音のほぼ平行移動。コールアングレとバスーンの組み合わせ。ハープの音色がすごく効いてる。

12:17〜 4和音になる。和音の2音目に重複させてないのがポイントかなと。

12:27〜 クソかっこいい。弦がSourdinesの音色で、薄く広く敷き詰めてある感じ。トロンボーンが別のラインを吹いてる。バスがバスーン、ハープ、チェロ、コンバス。音色多い。

12:56〜 他の楽章のメロディのバリエーション。ほぼ弦だけなのに複雑で豊かに聴こえる。

13:06〜 繰り返し。わずかに盛り上がる。

12:38〜 他の楽章のメロディのバリエーション。最後だからかな。弦のパート分けがキチってる。しかも全部PPP(出来る限り弱く)。よく見るとそこまで難しいことはしてないけど。バランスよく演奏するの難しそう。

14:05〜 弦アレンジが秀逸。基本ソリ(1音に一人)。グリスアップ/ダウンの効果音、ピチカート。大編成で出てくる弦のソロ音色は効果的。メモ。

14:27〜 またも前出てきたメロディの組み合わせ。元のスケッチがちゃんとしてるから色々なバリエーションが出来る。バス音が下で支えてるのも効いてる。

トランペットとスネアの組み合わせってフランスっぽくて好き。

14:56〜 この曲ハープのハーモニクス使い過ぎw 音色を持ってないので欲しくなっちゃう。最後は弦もハーモニクスで終わる。

第8楽章はゆったりと暗めで、「お祭りの後の余韻」という感じでした。

 

おおおおちゃんと最後まで終わった。冒頭が難しすぎたので心配でしたけど、ルールが分かってきたあたりからサラッといっちゃいましたね。

前にやったストラヴィンスキーやバルトークとの管弦楽法での違いは、弦のディヴィジが細かい所と、他の弦と他のパートの重ね合わせが多いって事ですね。そのお陰でラヴェルの方がふんわり感高いです。

ではでは。・・・次何にしようかなあ。

その1その2その3その4その5その6

スコアはここで入手しました

Valses nobles et sentimentales (Ravel, Maurice) – IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー: パブリックドメインの無料楽譜

wiki

高雅で感傷的なワルツ – Wikipedia