前回に続きラヴェルの高雅で感傷的なワルツ(Joseph-Maurice Ravel Valses nobles et sentimentales)
では、この動画を元に分析します。
2 Assez lent
01:15〜 早速感傷的な感じになってきた。オーボエ、バスーン、ホルンの詰みでGmM7。ヴァイオリンの装飾がいい。
01:28〜 ホルンのストップ、1st.Vinのグリスなど、繊細な表情のつけかた。
01:33〜 雰囲気たまらん。最低音ギリギリのフルート、ディヴィジされた弦、ハープ。
01:49〜 クローズの和音の時の詰み方メモ。トップは木管の音が聴こえるように重ねて、その他はバランスよく。チェロ、ヴィオラがかなり高いけど、繊細さを出すためかな。画像は木管のみ
02:07〜 くっそオシャレ。B♭m79で、トップのフルートは9の音。中の和音が半音で進行する。
02:29〜 くっそ繊細。これ多分1st.Vinだけだと細すぎるからクラリネットで補強してある。コードネーム付けづらい。使い方的にはF7-59omit3で9が3に移動。
02:45〜 フルートは01:33〜と同じフレーズ。伴奏は、弦をsur la touche(弓を指板の近く)でG、A、Bのクローズ、1st.Vinは実音からハーモニクスへのフレーズ、ハープのハーモニクスで幻想的に。
02:53〜 主線はオクターブのチェレスタとオクターブのフルート。弦は上下に展開。
03:00〜 第二楽章で一番盛り上がる。ここの進行と詰み方メモ。めっちゃ勉強になるわこれ。直前はトップを木管とチェレスタにして、盛り上がった所で弦もトップの音に。木管は上から順に詰んでる。Dの音が隠し味。
03:18〜 02:07〜とほとんど一緒で第二楽章を締める。
今日はここまで。ラヴェルって曲の響き自体美しい和音を使ってる。管弦楽法以前の美しさがある。
第二楽章は金管が出てこなかったので、金管あまり使わない僕としてはものすごく勉強になりました。ごちそうさまです。
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