デジタルクロックを発生させ、それをオーディオインターフェイスに入力することで音質を向上させることができる謎の機材、クロックジェネレーターを買ってみました。
Antelopeの『Isochrone OCX』です。
結論から言うと、耳で判別できるほどの変化はなかったです。
原因まとめ
・RMEのオーディオインターフェイスはクロックジェネレーターからの信号をほとんど受け付けない
・デジタル機材が複数ある時のほうが効果が高い
このクロックジェネレーター自体がどうとかではなく、僕が使っているRMEのオーディオインターフェイス「Fireface UC」にはジッター抑制機能の「SteadyClock」というものが搭載されておりまして。RMEは自身がクロックマスターとして優秀な代わりに、外部のクロックからはほとんど影響されない、ということです。
RME以外のインターフェイスなら、よくも悪くもどのくらい変わるのかをお伝えできたんですけどね。
後日、クロックジェネレーターの音の変化を聴かせてもらうために出張しました。
助言を頂きました
@Kohrogi34 RMEは何入れてもリクロックするので効果あまりないです…
しかしジッターによる劣化は比較的音量の低いところにあるので結構な音量出してないと分かりづらいですよ。基本的にはまず先に歪みの少ないコンバータと解像度の高いモニターとS/Nの高い部屋作りが必要…— しばやん (@yaaaaaan) 2016, 2月 12
@Kohrogi34 あー、RME製品はそれがあるのでモバイル用途以外ではスタジオで使われてなかったりしますね…
— やまだ(仮名) (@wms) 2016, 2月 12
@Kohrogi34 RMEはある意味でかなりの独自規格製品となるようです。ただ、単独では良い仕事してくれるので、ハイアマチュアや低予算スタジオで使われているといった感じでしょうか。
— やまだ(仮名) (@wms) 2016, 2月 12
@Kohrogi34 僕も前に試したんですが本来クロックってデジタル機器を複数使ってるような環境で意味があるもんだと思います。あとRME自体がやっぱり優秀だと思いました。
— 七誌@M3 キ-09a (@nanashi0089) 2016, 2月 12
@Kohrogi34 クロックはルビジウムクロックあたりまで手を出さないと変わった感じはしないかと思います。
僕もantelopeのpure2導入した時もほぼ変わりませんでしたね— いんどなめこ提督 (@NTRcap) 2016, 2月 12
@Kohrogi34 ルビジウムの10Mいれると違いわかったんですけど、さすがに価格が、、、
— いんどなめこ提督 (@NTRcap) 2016, 2月 12
ギャラリー
表
裏
設置
バック・トゥ・ザ・フューチャー感
BNC コネクタはOyaideのAS-808 B V2
設定
一応、きちんと設定できてるよってことを証明しとこう。
Studio OneのSettingから。
「Clock Source」を「Word」にして、Input StatusがSyncになっていることを確認します。
あとはプロジェクトとクロックの周波数を合わせる。
これで設定は完了。
おわりに
クロックジェネレーターを持ってる人ってかなり少ない印象です。
クロックジェネレーターをあまり導入しない理由は
・金額に対して音がどれくらい良くなるか、コストパフォーマンスがよくわからない
・スピーカーやオーディオインターフェイスのように、直接音に関係するものじゃないから優先順位が低い
・ルビジウムがどうとか言ってて、オカルト的であやしい
・単純に高い
ここらへんが原因かなと。
情報も錯綜してるんですよね。今回にしても、RMEに単独で繋いで音が変わった、というブログも複数見ました。
やはり、こういうのは自分で確かめてみないとな、と。
今の環境で出音がよくなるだろうと思われる選択肢の中で、クロックジェネレーターは結構安かったんですよね。なので買ってみましたが、見事に失敗しました。
クロックジェネレーターは10年くらい気になってたんですけど、自分で買ってみて理解もできたし、スッキリしたのはよかったです。