今回は2020年に買ってよかった音楽機材TOP5を紹介します。
で、11月にこれを出すってちょっと早くない?と思うかもしれないんですけれど、
11月末、年に一回大規模なセールが開催される”ブラックフライデー”があります。
なので、ブラックフライデーの前に出したほうが参考になるかなと思ったので書きます。
期間としては去年の11月ぐらいから今年の10月終わりくらいまでのものとなっています。
第五位 K&M 14761 立奏用ギタースタンド
これは何をするものなのかと言うと、
スタンドに立てたままギターが演奏できる、というものですね。
通常はライブのパフォーマンスのために使われるスタンドなんですけれども、
これを僕はレコーディング用に買いました。
これを使うことでレコーディングをストップするたびにギターを降ろさなくてもよくなりました。
でレコーディング中にマイキングがずれたりとかそういうこともなくなったので、ギターのレコーディングが快適になりました。
ギターのレコーディングにはハイスツールを使ってたんですけれども、これにハマるようなギターだったらハイスツールを使わなくても良くなりました 。
スタンドにしては高いなぁっていう、躊躇するような値段だったんですけれども、効果的でいい買い物でした。
第四位 三味線
今年もいろいろ楽器を買ったんですけど、買った楽器ってほとんどハズレはなかったんですよね 。
その中でも一番買って良かったなっていう楽器が三味線です。
この楽器は自分で買ってみて触ってわかったことが非常に多くて、
文化的な理解っていうのも色々できたし、サウンドとか、楽器としての面白さもわかったし、
自分の音楽の幅も広がった楽器だなと思います。
第三位 Sunset Sound Studio Reverb
DAWのプラグインのリバーブです。
ロサンゼルスのSunset Sound Studioというところの残響をモデリングして、そのスタジオの響きをリバーブとして使えるというプラグインですね。
僕はリバーブっていろんな種類を使ったりしないし、そんなに買わないんですけれども、これはピンと来て買ったんですよ 。そうしたら最高でした。
これは人によってハマるかハマらないかがハッキリ分かれるリバーブだと思います。ハマる人はめちゃくちゃハマると思いますね。
IRリバーブ、コンボリューションリバーブってすでにいろいろあると思うんですよ。
他のプラグインだと、世界中の残響を読み込めて、多彩な音色を出せるわけなんですけれども 、
このリバーブはSunset Sound Studioっていう場所の残響しか再現できないんですよね。同じような他のプラグインに比べて残響の種類が少ない 。
ただそのおかげで迷わなくていいしパラメーターもシンプルで分かりやすい。もちろんサウンドもいい。
で、僕の使い方としては、このリバーブはブースで録音した生楽器に、オフマイク的に残響を足す感じで使います。
レコーディングブースって狭くて吸音してあるので、かなりドライに録音されるんですよね。しかもモノラル。
そこにオフマイク的に後サンセットサウンドリバーブをかけてやることで、疑似的にスタジオで、ステレオで録ったような空間が広くて柔らかいサウンドになります。
後はドライな音源、例えばモデリング系とかの、まったくリバーブがかかってないような音源に使うと効果が高いです。
家だとどうやってもスタジオの響きがある音にはならないので、このプラグインは必須になってますね。
僕のお気に入りはスタジオ3です。
ちょっと狭めでスタジオ1、2に比べると解放感がなくて暗い鳴りなんですけど、
響きが主張し過ぎないで、スケール感もそんなにないので、僕の音楽的にはその鳴り方がハマる場合が多いですね。
プリンスもスタジオ3がお気に入りだったという話です 。
このスタジオの音だけでも十分いいんですけど、プレートやスプリングリバーブの音も柔らかくていいです。
今年はSunset Sound Studio Reverbに加えて、メインのリバーブも変えたんですよ。
メインのリバーブをWavesのH-ReverbからiZotopeのNeoverbにしました。
Neoverbまだ試行錯誤中なんですけれども、音作りが分かりやすくてAIを使ったインテリジェントの機能っていうのがあって、それもいいですね。
Sunset Sound Studio Reverbでオフマイク的な響きを加えて、Neoverbで長い残響をつける、ていう感じになってます。
今年はもうリバーブを一新した年になりました。
あとNative InstrumentsのRaumという、モジュレーションがかかった暗いリバーブがあるんですけど、それを加えた3つをレギュラーメンバーにしてしばらくやってみます。
■T-RackS Sunset Sound Studio Reverb | beatcloud
■T-RackS Sunset Sound Studio Reverb | IK Multimedia
第二位 アップライトベース
コントラバスとかウッドベースともいわれるものですね。
Carlo giordano (カルロ・ジョルダーノ)というメーカーのものです。
これは非常に良かった。
何がいいのかというと、存在してるだけで幸せになれる。存在感があるので 所有欲が満たされる感じがします。
廊下に置いてるんですけど、廊下で見かけるたびに幸せになります。
立てて保管してあるので、お湯が沸くのを待ってるとか、そういう時に気軽に弾けたりするので、他の楽器に比べて触る頻度もまあまあ高いんですね。
もちろん録音するっていうこともできます。
フレットレスのエレキベース自体はずっと弾いていたんで、そこまで違和感なく弾けますね。
唯一の悩みは、うまく録音できないってところ。
マイキングをいろいろ工夫してるんですけど、理想的なサウンドがまだ録音できてないんですよね。ここは今後の課題です 。
第一位 YAMAHA HPH-MT8
モニター用ヘッドホン。
ぶっちゃけ上位は、満足度という意味ではあまり差がなかったんですけど、
使用頻度という意味ではこれが一番使ってますね。
もともとヘッドホンってほとんど使ってなかったんですよ。
前から持ってたのがSONYのMDR-CD900ST超王道のヘッドフォン。
ブースのレコーディング用とデスクのノイズ確認用、二つで使ってたんですよ。
デスクの方が壊れちゃったんですけど、ちょうどマスタリングエンジニアの森崎さんが
このYAMAHA HPH-MT8をおすすめするツイートをしていて、
YAMAHA HPH-MT8とGraceのヘッドホンアンプが有ればマスタリング出来ます!普通のモニター環境ならこのセットの方が限界まで追い込めます!#ヘッドホン #yamahahphmt8 #mt8 #マスタリング
#ARTISANSMASTERING pic.twitter.com/skHZwriyBk— 森﨑雅人@ARTISANS MASTERING (@morisaki4425) June 19, 2020
ちょっと買ってみようかなっていうことで買ったらものすごくよくて。
今までヘッドホンでミックスするっていうことはなかったんですけど
解像度が高くて、楽器のニュアンスや空間の把握とかがしやすいので、ミックスもきちんとできるんですよね。
今まで使ってたMDR-CD900STだと、解像度は高かったんですけど、音が硬くて平面的なので、いまいちミックスには使えなかったんですよ。
他のメーカーとかのヘッドホンにしても、音が奥まってたり音がぼやけてる感じがして、あんまり良くなかったんですよね。
その点このヘッドホンは、音の立体感もあって空間が見えやすいし、解像度高が高いし、密閉感も高くて外の音も入りにくいし、サウンドが素晴らしい。
僕はヘッドフォンに関してはそんなには詳しくないんですけど、今まで使ったヘッドホンの中では間違いなく最高です。
第3位で紹介したSunset Sound Studio Reverbみたいな、短い残響をほんのり音源につけて 、それをスピーカーで鳴らすと、自分の部屋の響きと混ざっちゃってよくわかんなかったりするんですけど、
このMT8で確認すると、どれくらいリバーブがかかってるかが分かります 。
作りもがっしりしてて、壊れにくそうだし、音が外に漏れないし、外からの音が入らないような感じになってます。
ただ、重いので長時間作業するにはちょっと疲れるかもしれないです 。
おわりに
はい、というわけで、いかがだったでしょうか
全体を見てみると今回は個人的なものが多くなったかなと思います。
みんなが買っていいなーっていうようなものじゃなくて、僕だからハマるみたいな物になってましたね。
みんなにオススメできるようなものはYAMAHAのヘッドホンくらい。
なのでブラックフライデーに対してはあまり参考にならなかったかなーと。
逆に自分にパーソナライズされた、おもしろい買い物が出来てるのかなとは思います。
というわけで、来年もたくさん散財していこうと思います
ではまた。