New Sonic Artsのループサンプラー『Vice』を導入しました。
オーディオループをドラッグ&ドロップするだけで即座にスライスされ、様々な操作が行えるプラグイン・インストゥルメントです。
ざっくり
・立ち上げ、読み込みが早い
・シンプルで操作が楽
ループの音を並び替えたり、ループ内で気になる音だけを処理したり、バーチャル・インストゥルメントでは持っていない音をループから切り出したり、ぶつ切り感が欲しい曲にハメたりするのに使えます。
とにかく立ち上がり、読み込み、操作が早い。「ツール」としての使い勝手がすばらしい。
オーディオを切り出してあるフォーマットとしてはREXファイルがあるのですが、順番を並べ替えたり、個別に処理をするのが手間なんですよね。
Viceは、読み込んだ瞬間に1音づつ鍵盤に割り当てられ、すぐ演奏ができます。
また、特定のスライスだけをリバースしたり、エンベロープ操作やエフェクト処理も可能です。テンポ同期、MIDI書き出しと、オートメーション、8つのステレオマルチ出力もあります。
読み込み
サッと読み込み…
感度は左側のツマミで調節して…
これで演奏準備が完了です。
とっても早い。このGIF、早送りとかしてないですからね。検出精度も高いし、全くストレスがない。
書き出し
ドラッグ&ドロップだけでDAWにMIDIファイルやオーディオファイルを書き出せます。
3つの書き出し方法があります。
1、MIDI。テンポとシンクしたMIDIを書き出し、DAWを再生すれば元のリズムで演奏されます。
2、オーディオの単音。選択した音だけを書き出します。設定も反映されます。
3、オーディオループ。
こちらも設定が反映されるので、「ピアノのメロディの順番を変えずにリバースサウンドにする」ということも簡単にできます。
おまけ
UVI Workstation に読み込んだEthno2のループも直接読み込めます。楽すぎ。
おわりに
UIがフラットでStudioOneに似ているので、付属プラグインかな?と思うほどの一体感がある使い心地です。
シンセパッドを入れて、変なタイミングでスライスされたものを演奏したり、という使い方も結構面白いんですよね。
眠っているループサンプルを使う機会が増えそうです。
デモはこちらから。軽いので、すぐ試せます。