スタッター、グリッチ、フィルターを駆使したフィルが簡単にできるプラグイン『Glitch Bitch』のレビュー

プラグイン

サンプル、ソフトシンセで有名なメーカーVengeance-soundの「Glitch Bitch」というプラグインを買ってみたんですが、スタッター、グリッチ、フィルターを駆使したフィルがめっちゃ楽にできます。

マニアックな用語2つを解説。

スタッター(Stutter)とは

「どもる」という意味。エフェクトの一種で、部分的に短いループを繰り返したり、音のオン/オフを繰り返して変化を付ける効果の事。-偏ったDTM用語辞典

グリッチ(Glitch)とは

電子回路中に現れる、接触不良などに伴う雑音のこと。また、そのような音を素材にして作られた電子音楽を指すジャンル名。「クリック」とまとめて語られることも多い。-はてなキーワード

特にエレクトロな雰囲気の楽曲によく使われるテクニックですね。実は僕も用語の意味がちゃんとわかっておりません。

こういうの頑張れば手動でも出来なくはないんですが、オーディオの波形を切って並べるのめんどくさいんですよね…それをお手軽にやってくれちゃうのがこのGlitch Bitchです。

ざっくりレビュー

✓お手軽なお値段
✓音質よし
✓パン、ボリューム、フィルター、ゲート、リバースなど、色々なパラメーターを複数同時にかけられる
✓1つのプラグインで1パターンのみ

お手軽なお値段

グリッチ、スタッター系エフェクターといえばiZotopeの「Stutter Edit」が有名なんですが、あれ3万円くらいするんですよね。

無料だとGlitchというプラグインもありますが、64bitにも対応してないし、シンクも出来ないのでいまいち。

他にもSugarBytes「Effectrix($129)」「Turnado($139)」Native Instrumentsの「Finger」などがありますが。

Glitch Bitchはなんと$65。しかも以下に紹介するとおり、めっちゃ使えます。

音質よし

Glitch Bitchを使いまくった曲を作ってみました。特にフィルインでアコギっぽい音にかけてます。

ビットクラッシャーも耳障りなジャリジャリ感がなくて音楽的だし、不快なノイズもないです。

あと、リズムはエフェクトではなく全部手動で切っているんですが、スクリーンショットはこんな感じです。下がリズムで上がエフェクトのオートメーション。
鋼鉄のリボン_Gli

グリッチだけじゃない

Glitch Bitchっていうわりとひどい名前ですが、グリッチだけじゃなく、かなり色々な事ができます。
パン、ボリューム、フィルター、ゲート、リバースなど、色々なパラメーターを複数同時にかけられます。

いくつか貼ってみます。

先ほどの曲のアコギ。このカクカクした線が下の位置にあるほど刻む速度が早くなります。

ドラムにかけるとこんな感じ。前半のフレーズの繰り返しにエフェクトかけてるだけなんですが、かなり変化することがわかります。

リバースさせるパターン。

速度が落ちていくパティーン。

複雑に色々やっております。リバースを反復させつつフィルターも同時に。

だんだんと速くなっていく王道な感じ。めっちゃあるでしょこういうフィル。

さらに過激に。

Vineだと紹介出来ませんでしたけど、8小節くらいの長いフィルタリングなども可能です。フィルターだけでもかなりいい。

色々な音源にかけたり、リズムパターンの中に組み込んだり、ダンスミュージックやエレクトロ以外の音楽で使ったりと、なかなか面白い使い方もできそうですね。

1パターンのみしか設定できない

「GLITCH」っていうでっかいボタンを押すとエフェクトがオンになります。これだけ。なので、このプラグイン1つ毎に1つの効きかたしか設定出来ない。複数のパターンをかけたい場合はその数だけプラグインを立ち上げないといけないです。

プラグイン自体が軽いのが救い。また、ずっとオンにしておくことが出来ないので、オートメーションでオンにするしかないのはちょっと不便。上の動画でオートメーションカーブを書いてるのがわかると思います。

購入はこちらから。

Vengeance Sound

このプラグインは、あなたが今まで聞いたクレイジーなグリッチやスタッター効果のためのあなたの源です!by Google翻訳