音を3Dに配置できるプラグイン、Waves Artsの『Panorama 5』 を購入してみました。
ざっくりレビュー
・2chのステレオ出力で3D感を出せる
・遠い音にしたい時にもおすすめ
・リバーブは別の物を使っても面白い
音楽制作よりも、映像の音響効果でよく使いそうなエフェクト。ボイスドラマに使っても面白そうです。
ステレオ出力でも3D感を出せる
2chだけのステレオ出力でも後ろや上下に音を配置できます。公式のデモはちょっと分かりにくいので、シンプルなものを作ってみました。
声はさとうささらです。ささらかわいいよささら。耳元はバイパスにしてパンを振った方が距離が近かったです。
ぱっと見色々とパラメーターがあるんですけど、基本は中央左のX、Y、Z、3つのパラメータで左右、前後、上下の操作をします。右のほうはリバーブ。左下のほうは謎です。
デモのオートメーションはこんな感じ。
音を遠くしたい時にもおすすめ
音の距離感を変えられるので、サンプリングや、ソフト音源で音像が近すぎる場合にこれをかけるといい感じです。
オーケストラ系の曲に他の楽器を混ぜる時に重宝しそうですね。この曲のパーカッションに使ってみました。リバーブはIRです。
位相が変な感じもしなくもないので使い方に気をつけたいところ。
リバーブは別の物を使っても面白い
リバーブはおまけのような感じなので、上のデモのように、IRリバーブと組み合わせるとナチュラルに仕上がります。生楽器系は自然に鳴らせそうです。
Panorama5付属リバーブのほうがわかりやすく、くっきりしているので立体的に配置するのにはいいかもしれないですが、個人的にちょっと苦手な質感です。
おわりに
という感じで、特殊な効果以外でも使えるプラグインエフェクトです。
公式デモも面白い。ヘリコプターなど。ドップラー効果もシミュレート出来るので、乗り物のSEにもよさそうです。
Wave Arts – Panorama 5 | Media Integration, Inc.