防音室のダクトファンとホースを取り替えてより涼しくするぞ!【DIY】

DIY

作曲家のこおろぎです。

防音室が…暑い!

以前、0.8帖の防音室の換気扇を取り替えました。

自作の防音室の暑さ対策!「熱交換式換気扇」をやめて涼しく!【4.換気扇編】【DIY】

熱交換式の換気扇を取り外して、外にダクトホースを伸ばし、そこに取り付けたダクトファンで排気をするようにしました。

温かい空気を外に出して、冷たい空気を中に取り入れる形ですね。

そうすると、付け替える前よりは涼しくなったんですけれども、

ダクトファンのノイズが大きく、休憩中にしかつけることができないので、結局レコーディング中にすぐ暑くなります。

一旦暖かい空気が出ていっても、ダクトファンを切ったらすぐ温度が上がっちゃう。

夏も本番が近づいてきて、すでにめちゃくちゃ暑いので、

それを今回改善していきたいと思ってます。

解決するグッズを2つ買ってきました。

防音ダクトホース

大建 防音ダクト換気扇 32C型 フレキダクト 幅155×高さ155×奥行1000mm (接続部φ100) SB0303-B04

ぶ厚い素材になっていて

中にフワフワしたものが入ってます

これを外のダクトホースと付け替えます

ダクトファン

DUCTURBO 中間取付形ダクトファン 100mm 風量:275㎥/h 無段階調速スイッチ付き

無段階で風量を調節できるコントローラーがついています。

コントローラーのケーブルが5mと、かなり長いのがいい感じ。

これでブース内にコントローラーを設置して、ブース内で風量=ノイズレベルをコントロールすることができます。

休憩時間は風量をMAXにして、レコーディング中はマイクに入らないくらいの小さい風量にするということもできる。はず。

施工

まずは今付いているダクトホースとダクトファンを取り外していきます。

奥にある黒いやつ。

ネジなどで固定はされていないので、割と簡単に外れます。

塩ビパイプは再利用するのでダクトテープを剥がしていきます

塩ビパイプの中には消音のスポンジが入っています。

これを新しい消音ダクトホースに取り付けます。こんな感じ。

ホースクランプを買っておいたんですが、ダクトホースの厚みがあったので入りませんでした。
150mmにしておくべきだった。

まず塩ビパイプを取り付けます。中のレジスターに差し込む。

防音ダクトホースも取りつけます。

ダクトテープを接合部に巻く。やりにくい…

奥側を先に処理して、ダクトファンを防音室の側面に取り付けます。

鉛筆で穴を開ける位置をマーク。

今回は前回のように防音室の上に置けないサイズ、かつ、空気の流れと、エアコンのカバーを開られる場所、ということを考えるとダクトファンの設置場所はここしかないです。

ネジで固定。

ダクトファンに防音ダクトホースを取り付ける前にダクトファンの電源をつけてみたところ、問題が発生。

防音室の中にダクトファンの「ウーン」というモーター音が入ってきます。最も低速の設定にしても改善しません。

MAXにすると「ブーン」という低音も追加で入ってきます。

以前のダクトファンは天井にそのまま置いているだけで、モーター音はなく、「コオー」という風の音だけでした。

今回はダクトファンのモーター音が直接防音室の中で鳴っている感じ。

さらにダクトホースを繋げたら風の音も追加されるということで、対策しないと以前よりも音が大きくなる予感…

対策としては、現在、防音室の壁に直接ダクトファンをつけちゃってるので外して、

棚の上に何かを作ってダクトファンを載せたい。

そうすれば防音室に直接この振動が入ってこなくなると思う。

というわけで、

この前サイドデスクを作った時の残りの木材を使っていきます。

サイズがちょうどよすぎて、全く切らずにそのまま使えました。(木目の向きがわるいけど)

強度が不安なのでブラケットも追加(これも防音室の棚を作った時のものが余ってた)

ダクトファンも設置。

今回、見えないところなので色は塗りません。

ダクトファンを設置。

ちょうどすっぽり入りました。

壁には近いですが、くっついてはいない状態になりました。

再度防音室内で聞いたのですが、全然音が違います。

先ほどまで「ウーン」というモーター音が聞こえてたんですが、

それが全然聞こえなくなりました。

ファンの音は聞こえるんだけれども、どこか遠くで鳴っている感じ。

さっきは中から鳴っている感じがしていたんですが。

今回の学びとしては、

「防音室にダクトファンはくっつけない」

ということですね。

ダクトテープで防音ダクトホースとダクトファンを繋げて、空気の通り道は完成です。

空気の流れはこういうイメージ。

防音室の上部に貯まった暖かい空気をエアコンの上に排出して、エアコンから出た冷たい空気は下に貯まり、第三種換気で下の吸気口から入ってくる。

コントローラーを配線します。

防音室の中のキーボードの左側にコントローラを配置。

これでレコーディング中に手元で風量をコントロールできます。

新旧ダクトのノイズを比較

スマホのアプリなのでざっくりです。距離は最短にしています。

ダクトファンをつけていないときの防音室内は約11dBです。

旧ダクトファン+旧ダクトホース 防音室内

約40dB

新ダクトファン+新ダクトホース 防音室内 風量最弱

約27dB

新ダクトファン+新ダクトホース 防音室内 風量最強

約53dB

旧ダクトファン+旧ダクトホース 防音室外

約45dB

新ダクトファン+新ダクトホース 防音室内 風量最弱

約30dB

新ダクトファン+新ダクトホース 防音室内 風量最強

約60dB

外と内のノイズレベルはあまり変わってないですね…

結果

新ダクトファン、ダクトホースになりました。

風量が最も弱い設定だと、Youtubeを撮るくらいだったら大丈夫で、レコーディングだと微妙な感じです。

楽器そのものの音量でマイクにのるかどうかが違うかなと思います。トランペットなどの音量が大きいものなら無視できそうですが、ウクレレのような音量が小さい楽器だと厳しそう。

そして、最弱だと涼しいかと言われるとかなり微妙です。涼しさはほとんど感じられません。

ただ、CO2のレベルは下がるので、最弱でも換気はできてはいます。

最強にすると右下の吸気口やケーブルの穴から風が入ってきているのを感じます。

ドアを開けるとかなり風が入ってきます。もしかしたら、吸気口が小さいのかもしれません。φ75mmなので…

レコーディング中もファンをつけっぱなしにするということを目指したんですが、それはできず、休憩のときに全力で冷やさなきゃいけないのは変わりませんでした。

しかし、最大のパワーは上がったので、その点はよかった。

それぞれのパーツの感想

防音ダクトホース

そこまで効果は感じない。

高域がちょっと落ちたかなというくらい。

どちらかというと、中への防音よりホースの外側への防音の効果のほうが高い気がします。

組み合わせたり、長い距離を使ったりする前提のものなのかも。

ダクトファン

前のものに比べてモーター音は気になる。

前のものと同じ風量だったらこっちのほうが耳につくかも。

ただ、無段階調風が最高にいい。

防音ダクトホースの設置例に

給気グリルサイレンサーというものがあり、それを付けるとさらに音を小さくできるみたい。

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しかし、多分天井にしかつけられないし、結構ごついのでうちには導入できません。

スペースに余裕がある方は使ってみてもいいかもしれないです。

あと、現在排気部分の口径がφ100mmなので、φ150mmだったらまた違うのかもしれない。

同じ風量でもファンの回転数を抑えられたりとか。

とりあえず、今回は防音室に防音ダクトパイプと無段階調風のダクトファンを導入してみたというお話でした!

動画