アップライトベース『Carlo Giordano SB-150』のレビューとマイキング研究。

楽器・ハードウエア

アップライトベース『Carlo Giordano(カルロ・ジョルダーノ) SB-150 Bass Outfit 』を入手。

アコースティックな楽器だけで楽曲を成立させていきたい、と思っているんですが、それで少し前にウクレレベースを買ったんですけど、理想の音にはちょっと遠かった。

というわけで、今度はきちんとアップライトベースを買いました。

梱包の大きさは
高さ195cm、幅73cm、奥行き60cm。重さはたぶん24.8kg。

楽器自体の大きさは
高さ180cm、幅50cm、奥行き40cm。重さは約10kg。

実際触ってみると、想像よりも大きい。

なんとかレコーディングブースには入ったんですが、ブースの防音効果をすべて突き抜けてる感じがすごい。

あと、ブース内の反響もすごい。吸音材が全然効いてる感じがしない。

サウンドは、ちょっと湿っぽい感じですね。ボディが大きいし、もしかしたら、湿度の影響をかなり受けるのかも。弾きこんでみないと判断つかないですが。

音量は大きくて気持ちいい。近隣まで聴こえないか若干不安…

演奏

アップライトベースははじめて触ってみたんですが、エレキベースを触っていたせいか、わりと演奏に違和感がないです。

ただ、握力が必要。弦のテンションと弦高があるのと、エレクトリックと違って、強めに弦を弾かないとニュアンスが出ないので、両手とも力が必要。

慣れてないと1時間もかからずに手が動かなくなります。

ポジションが全然把握できないので、修正液でマークを付けてみたんですが、思いのほかかっこわるい…いびつだからかな…

あと、フラットワウンドなので、全く手が滑らない。

ギターのフィンガーイーズを塗っても秒でなくなる。

みんなどうやってスライドしてるんだ…あと皮膚をガッサガサにするくらいしかなさそう。

こういうときにはとりあえず軍手。

今あるものは遊びが多くて余計なノイズが出るので、遊びが少ない、スラっとしたものを買おうと思ってます。

こういうの。

マイキングはバランスが大事

楽器を買って最初にやることといえば、レコーディングです。

しかし、マイキングがめっちゃ難しかった。

まず、マイクの種類を試しました。

Slate Digital ML-1を使ってみたところ、音が遠いなと感じたので、
Shure SM57で駒の下を狙ってみたら、ドライにはなったんですが、固くてあまり好みの音にはなりませんでした。

IK ARCの測定マイクを弦に取り付けて、画像でよく見るような場所を狙ってみました。

マイク、駒につけると駒が外れそうなのでやめたほうがよさそうですね。

これで録った音。

低音はかなり拾ったんですが、ボワンボワンしていて、湿っぽく、イメージとはちょっと違う。

あと、こんなに接近させているのに、響きが多くて音が遠く感じる。実際、耳を近づけても遠い。楽器自体の特性かな。

こんな映像を発見。

ここではマイクを3本立てていて、1本は指板を狙っている。

というわけで、ML-1で指板を狙ってみる。すると、硬い弦の音が録れて、低音の響きは少なくなった。

指板を狙うと音が固く、ボディを狙うと低音が録れる。楽器が大きいから、色々な場所からそれぞれの音が出ていて、それが混ざって1つの楽器の音になっているんだなと。

なので、マイクを近づけすぎるとバランスが悪くなる。

ML-1の位置を調節して、指板の上からボディごと狙ったらバランスがよくなった。

可能ならマイク2本で録ったほうが調整しやすいんだろうけど、あいにくマイクケーブルを1本しかブースに引き入れてないので、今度もう1本入れてみようと思います。

ギャラリー

弓もついてました。バイオリンのものと比べると極太。松やにをつけるのがめんどくさくて触ってません。

側面は手を広げたくらい。

ヘッド。いちいちでかい。

エンドピン。ゴムになっていて床に傷がつかない。

fホール。

ブース内。

リコーダーをどけておけばよかった。

光の具合がいい感じになりました。

おわりに

アップライトベースは、ウッドベース、コントラバス、ダブルベース、弦バスなど、呼び方が多いんですけど、検索結果の多さと用途から、僕はアップライトベースと書くことにします。

それにしても、アップライトベースって売ってるところ自体が少ないですね。在庫がなかったり、日数がかかったり、入手に時間がかかりました。

動画も撮りました!