NUVOの『Clarineo』(ヌーボ クラリネオ)を買ってみました。
クラリネットのようでちょっと違う楽器。色はBlack(黒)。
ざっくり
・ほぼプラスチック製
・メンテナンスが楽
・キーはC
・リードはE♭のものを使用
・リードはプラよりケーンのほうが音がいい
・ピッチが甘い
・全長約58.5cm、重量約270g
キーがCなのでコンサートキーのまま吹けます。移調した楽譜を使わずに色々な楽曲を吹くことができる。
入門用クラリネットなら同じくらいの値段で買えるんですが、それよりもメンテナンスが楽なのがクラリネオを選ぶ大きなメリットです。
本体・付属品
・クラリネオ本体(3分割)
・専用セミハードケース
・ケース用ストラップ
・クリーニング用クロス
・Oリング用グリス
・運指表
・リード(ケーン1枚:E♭、1 1/2、プラスチック1枚:黒)
組み立て時 全長約58.5cm、重量約270g
子供でも扱えるということですが、大人は小さくて扱いづらい、という感じはないです。むしろちょうどいいサイズ。
構造はわりと複雑。ぶつけて壊さないように気をつけたい。最大3オクターブ半の発音が可能。
僕の技術的な問題かもしれませんが、ピッチが甘い感じがあります。
本体だけでなく、リードもプラスチック。
リガチャーを押すと跳ね上がり、簡単にリードが交換できます。
リードはケーンのものが1枚。プラスチックのものが3枚。ソフト(1)、ミディアムソフト(1 1/2)、ミディアム(2)
買い替える場合はE♭クラリネット用のリードを使います。
プラスチックよりケーンのもののほうが音色もよく、音が鳴りやすく感じます。
好みの硬さが固まってきたら、もっといい樹脂製のものにしようかな、と思ってます。
メンテナンスが楽
とにかくメンテナンスが楽なのがいいですね。
楽器を集めていきたいんですが、頻繁にメンテナンスが必要なものだと手が回らなくなる。
クラリネオはプラスチック製なので環境が悪くても割れたりしないし、水に濡れても大丈夫だし、リードもプラスチックなので長く使える。
そのおかげで「keep it out!」(出しっぱなし)が推奨されています。
ケースの中に収納したままでは楽器をすぐ触れない。出しっぱなしにすることで、すぐ触って練習を継続することができるわけです。
ある程度吹けるようになりたいので、継続して練習できるのかは重要な要素。
専用のデスクスタンドやウォールハンガーを買って出しっぱなしにして、飾りつつすぐ触れるようにしたい。
サウンド
ちょっと吹けるようになったので録音しました。
やっぱり音程が悪い感じがしますね。
メロダインで見るとこんな感じ。ところどころ1/4近くズレています。
キーノイズも入っていますが、もしかしたら金属よりも耳障りではないかもしれません。
どちらともあとで修正可能なので、サウンド的には録音に問題ないです。
吹いてみて感じたこと
クラリネオそのものというより、リード楽器をはじめて吹いてみて感じたことも混ぜて空いています。
・吹き口の抵抗感が強い。音が出ない時の気持ち悪さがすごい
気持ちよく鳴らせる音域で練習し、徐々に音域を広げていくようにしたい。
・オクターブを切り替えたときの音色の変わり方が大きい
喉の音、とか言われたりしますが、この音色の違いが思ったより大きく、音階をなめらかに繋げるのが難しい。
・息のあてかたの感覚が掴めない
金管楽器や笛は、振動を早めたり、鋭く吹き込めばいいんだな、というのがわかるけど、クラリネットは高音を出す感覚が掴めなくて難しい。
・音程がよくない
楽器自体の問題なのか、これを修正して吹くのかがわからない。
・笛のようにオクターブで運指が同じではない
1音ごとに運指が違うし、ほとんど同じ運指だと5度上、下の音になる。5度上、下への跳躍はわりと楽。
・ラ#からシが難しい
ラ#からシになるのは運指が大きく違うので難しい。トリルは絶対だめ。ラからシとかも。
・連続した半音で上がったり下がったりするのが難しい
連続して半音が上がっていくようなクロマチックなアプローチは運指があべこべになるので難しい。
反して、調号があまりないスケールに沿って上がったり下がったりするのは簡単。
また、跳躍よりも順次音程のほうが楽。装飾音も入れやすい。
こんな感じです。やっぱり実際に吹いてみないとわからないことって多いですね。
その他写真
箱。すこしやわらかめのセミハードケース。
開けたところ。
日本語で丁寧な説明書、運指表つき。
おわりに
ちかいうちに自分の作品で使いたい…!