YAMAHA『HPH-MT8』レビュー。正確にサウンドを描写するスタジオモニターヘッドホン

楽器・ハードウエア

スタジオモニターヘッドホンYAMAHA『HPH-MT8』を購入しました。

先日、AKG「K240 Studio」を買ったんですが、いまいち最終チェックでの音が見えにくかったので、もっと見えやすいものにしよう、ということでMT8にしました。

ざっくり

・解像度が高く、バランスが良いサウンド
・重い

最初に思ったのは「重い」。350g あります。900STが200gなので、倍近い重さ。

長時間作業するのには向かないかも。レコーディングのモニター用途にも気になる重さかも。

そのかわり1つ一つのパーツが頑丈そうで、壊れにくそう。

ケーブル、プラグが2種類あったり、イヤーカップが折りたためたりと、
仕様は隙がなく、様々な用途に対応できるようになっています。

サウンド

バランスがいい。変に誇張されたところがない。

モニタースピーカーと切り替えたときにバランスに違和感がないのもいい。

分離がよく、それぞれの音がくっきり聴こえるのと、空間やリバーブの終わり際が見えやすい。

低音もボヤけず、誇張されずに聴こえる。高域もサラサラしていて痛くないので聴き疲れしなさそう。

ただ、不快なノイズを見つける、という用途だと900STのほうが好みかな、とは思いました。

これで手元に音楽制作用のヘッドフォンは

・SONY「MDR-CD900ST」
・AKG「K240 Studio」
・YAMAHA「HPH-MT8」

があるんですが、それぞれ違う用途で使えそうです。

・900STはリズムが固くて粗が見えやすいのでレコーディングのモニター、ノイズチェック

・K240は解放感があって聴き心地がいいので、作曲中や楽器の練習のとき、メディアの視聴

・MT8はバランスがよく解像度が高いのでミックス、マスタリング、ノイズチェック、メディアの視聴

ノイズ

モニターコントローラーSPL「2Control」に挿すとノイズがのります。

900STでも同様の問題が起こりました。

インピーダンスのせいらしいですが、

・「MT8」37Ω → ノイズあり
・「K240」55Ω → ノイズなし
・「900ST」63Ω → ノイズあり

ということで、なぜか中間のK240だけノイズがのらない。

RME「Fireface UC」のヘッドフォンアウトだと問題ないのでそちらに接続して使用しています。

ギャラリー

シンプルめな外観。ロゴ。灰色の部分は金属。

ヘッドバンド。とにかく丈夫そう。片側につながるケーブルも見えない。

イヤーパッドは大口径で分厚い。外への音漏れがかなり少なそう。

可動イヤーカップ。折りたためるし、片耳モニターも可能。

1.2mコイルケーブル。コードがごちゃごちゃしないでよいですね。

インプット側。3.5mmステレオミニ。フォンプラグへの変換プラグ。

ヘッドフォン側の入力。取り外し可能。回してロックできるようになっている。

付属品は箱と説明書、キャリングバッグ、3.0mストレートケーブル。

合皮のキャリングバッグ。丈夫そう。

おわりに

今までそんなにヘッドフォンを使ってなかったんですが、あまりにモニター向きなので、ミックスチェックなどにも使っていきたいなと思います。

マスタリングエンジニア、森崎雅人さん(@morisaki4425 )のツイートで購入を決めました。

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