最近、笛系の楽器が溜まってきたのと、しばらく買う予定がないので、ここで触ってみた感想を一通り述べていきたいと思います。
楽器の出来等というより、楽器の種類自体の感想です。
篠笛(唄用)
日本の伝統的な横笛。平均律に調律されている唄用。
七本調子と八本調子。樹脂製のもの。
最初キーBの七本調子を買ったのだけれど、三味線とキーが合うCの八本調子も購入。
速い曲でも遅い曲でも使える。装飾や表現の雰囲気が打ち込みでは出しにくい。
篠笛(囃子用)
日本の伝統的な横笛。祭りや神楽で使用される。
指孔が等間隔に開けてある囃子用の調律。
地元の土産物屋と知り合いから神楽用ものを調達。竹製。
調律的に伝統寄りの楽曲にしかハマらないので、なかなか活躍する機会がない。
能管
日本の伝統的な横笛。主に能に使われる。能だけではなく歌舞伎、寄席囃子や祇園囃子でも用いられる。
樹脂製のもの。
色々な表情が出て表現力が高い。音がでかい。
「ヒシギ」という音が有名。
音程はあってないようなもので、伝統音楽では打楽器としても扱われる
吹いていて一番たのしいので、こればかり練習しています。
龍笛
日本の伝統的な横笛。主に雅楽で使用される。
樹脂製のもの。
能管に比べてきれいで荘厳なサウンド。
ポルタメントがつけやすい。
尺八
日本の伝統的な木管楽器。
鎌倉時代に武士の嗜みの一つとして流行した。
樹脂製のもの。
吹きこなせれば表現力が非常に高いが、この中で演奏が最も難しい。音を出すだけで精一杯。表現など夢のまた夢。
クラリネオ
NUVOのクラリネットっぽい楽器。
うまく音を出すのが難しい。リード楽器やクラリネット感を楽しむのにはいい楽器だと思う。
フルート
NUVOのStudent Flute。樹脂製。
プラスチック製。安価ながら普通にフルートの音色。
伝統的な横笛よりも音自体は出しやすい。キイが多いので、運指の練度が必要。
アルトリコーダー
ヨーロッパで古くからある楽器。樹脂製のもの。
小学生の頃から持っている一品。とにかく丈夫。
すぐ音が出せる。運指も難しくない。
学校系やバロック系の音楽に。ソプラノも欲しい。
使う場面は限られる印象もある。
ティンホイッスル
アイルランド発祥と言われる縦笛。
仕事で必要になったので購入。
演奏は簡単だが、ベンドや装飾がつけやすかったりと、表現力が高い。
手軽にケルトの世界に行ける。
パンフルート
古代ギリシャから伝わる伝統的な楽器。
パンフルート独特の寂しいサウンドがすき。
音名を書いてくださいと言わんばかりのスペースがあったので書いた。
音域が狭いのと、歌口があるせいで装飾がつけにくく、実践で使いにくい。次回買うときは歌口がないもので、音域が広く、マイナーキーのものがいいなと思っています。
スライドホイッスル
ピストンを上下させて音程を変える笛。
プラスチック製。
カートゥーンな効果音的な使いかたがほとんどだけど、無理やり音程を演奏してもフニャフニャでおもしろい。
AKAI EWI USB
息を吹き込むことによって、ソフトウェア音源などを演奏するウインドUSBコントローラー。
吹き心地はリード系に近い。
タッチの感覚をつかむまでが難しい。出音もラグがあるのであまり気持ちがよくない。
物理モデリングの楽器と組み合わせるとかなり生っぽいサウンドが出せる。
おわりに
最近は和楽器を重点的に揃えていて、メンテナンスを考えて、大体樹脂製のものを選んでいます。
基本、笛系はそこまで価格が高くないので、自分にハマるものが見つかるまで延々試していけます。
一つでもきちんと吹けるようになれば、他のものも応用して吹きやすいですし。
ではまた。