打ち込みしていると、どうしてもアルモニカの音を使いたい時ってありますよね。
でも、貴重な楽器ということもあって音源はなかなかありません。
このたび偶然、アルモニカのような音を出すことに成功したのでここにメモしておきます。
アルモニカ(Glass Armonica)とは、ベンジャミン・フランクリンが1761年に発明した複式擦奏容器式体鳴楽器である。
直径の異なる碗[1]状にした複数のガラス[2]を大きさ順に十二平均律の半音階に並べ、それらを鉄製などの回転棒に突き刺して回転させながら、基本的には、水で濡らした指先をガラスの縁に触れさせる摩擦によって、グラス・ハープと同様に共鳴するガラスからの音で音楽を奏する。
こんな音ですね。
オルゴール音源のアタックを削る
それだけです。
チェレスタのアタックを削ってもそれっぽくなりますが、オルゴールのほうがアルモニカのような粗野な感じが出てそれっぽいです。
オルゴール音源は無料の「Victorian Music Box」を使ってます。
■Victorian Music Box – FrozenPlain
この音源だと、中央のノブを回せばアタックを遅くすることができ、アルモニカのような音が出せます。
お好みでノイズも消します。それはiZotopeの「De-click」を使ってます。
■De-click | iZotope RX 6 Click Removal Plug-in
そうやって作った音がこちら。若干本家よりも音は固いですが、なかなか雰囲気のある音ではないでしょうか。
アルモニカのような音を出すことに成功しました pic.twitter.com/VNBLcLdD8o
— こおろぎ (@Kohrogi34) 2017年7月19日
この音で、チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」の「金平糖の精の踊り」を打ち込んでみました。
この曲はもともとアルモニカを想定して作られていたらしく、いい感じにハマりますね。