ハンバーガーでよくわかる コード構成音それぞれの役割

テクニック

音楽で使われるコード(和声)を構成する音にはそれぞれ役割があります。

構成音の役割がハンバーガーに似ていることを発見し、至急このブログを書くこととなりました。

コードの基本は3和音。上から

5度
3度
1度(ルート、根音)

で構成されています。

これはハンバーガーの

バンズ(上)=5度
ハンバーグ=3度
バンズ(下)=ルート

の役割にそのまま当てはまります。

Hamburger_Chord

なぜコードがFなのかというと、絵的にバランスがよいからです。

では、それぞれの役割を把握するため、1つづつ抜いてみます。

まず、ハンバーガーからハンバーグを抜いてみるとどうでしょうか。ついでに草も抜きます。

Hamburger3

非常に間の抜けたルックスになりますね。というか、もはやただのパンです。

コードも、ハンバーグ=3度が抜けて1度と5度のみだと間の抜けた響きになります。

これを「空虚5度」といいます。

Chord

虚しい感じがでてますね。

和音を鳴らすとき、基本的には3度を抜かないようにしましょう。3度は、和音の色彩を決定する響きです。

しかし、ロックなどではよく使われます。確かに、お店でハンバーグを抜いたハンバーガーが出てきたら最高にロックです。

ロックで3度を抜いても大丈夫なのは、歪んだギターは倍音が多い、または歌メロで響きを補える、という理由もあります。

上のバンズ=5度を抜くとどうでしょうか。

Chord_2

少し食べづらいですが、味はハンバーガーです。

ハンバーガーの機能的には問題ないと言えます。むしろ、炭水化物が無くなった分ヘルシーです。

マクドナルドの方、もしご覧になっておりましたら再起をかけてこの新製品はいかがでしょうか。

和音も、5度を抜いても機能的には問題ありません。

むしろ、5度は力強い響きがありますので、構成音が多いときは抜いたほうがスッキリします。

下のバンズ=1度を抜くとどうでしょうか。

Hamburger_Chord_2

ハンバーガーじゃなくて、ハンバーグにパンが乗っているだけの料理になってしまいます。

実は、目立たない下のバンズはハンバーガーのアイデンティティなわけです。

一番下の1度を抜いてしまうとコードも変わってしまう。もともとFだったコードが、Amかな?っていう響きになります。

ベース音として下を支える、コードとして一番重要なのがこの1度なわけです。

では、各材料のバランスが悪かったらどうでしょうか。

Hamburger7

ハンバーグがでかすぎますね。これだと絶対手にハンバーグがくっつきます。ベタベタします。

コードも各音のバランスが悪いと美しく響きません。

特に3度が多すぎるとバランスが悪くなります。また、音を増やす時は3度を控えめにするとバランスがよいです。

例えばこんな感じ。

Chord_3

3和音だと1度、5度、3度の順に音が多いのが理想です。また、構成音の多さなどによってこのバランスは変化します。

今度は、チーズを足してチーズバーガーにしたらどうでしょうか。

Hamburger1

チーズの味が追加され、新しい味わいのハーモニーが生まれます。美味しそうに描けて満足しています。

コードも、上に7度をトッピングすると、新しいハーモニーとなります。

この譜面ではFM7ですね。

Hamburger_Chord_4

このように、ハンバーガーもコードも新たなハーモニーを積んでいく事ができるわけです。

では、もっと積んだらどうでしょうか。

bigmac

2段重ね。ビッグ◯ックですね。

ちなみに、真ん中に入ってるバンズは「クラブ」というらしいです。勉強になりますね。

これは、コードで言うと2つの和音を重ねた「ポリコード」「UST」「アッパー・ストラクチャー・トライアド」と言われるものです。

UST

重厚で複雑な響きになります。

使い過ぎるとおなかが一杯になってしまうので、ほどよくアクセントに入れるのが使用のポイントです。

おわりに

なんとなく思いついたので書いちゃったんですが、お絵かきに時間がかかってしまいました。お絵かき楽しいです。

コードの構成音が持つそれぞれの機能をわかっていただけたでしょうか。

味も「ハーモニー」と表現されますので、ハンバーガーと音楽が似ている事は必然なのです。

最後になりますが、マクドナルドさんの益々の発展を心よりお祈りいたします。