ボーカルの音量変化を自然にしてくれるプラグイン『Vocal Rider』(ボーカルライダー)のレビューと使い方

プラグイン

ボーカルの音量を自動で平均化するプラグイン、Waves『Vocal Rider』(ボーカルライダー)のレビューと使い方を書いていきます。

ざっくり ★★★★★

・ナチュラルな効き具合
・CPU負荷が軽い

アタック、リリース共に遅くて、自然に優しく効きます。

このプラグインに向いている曲調はポップ系のミドル〜ファーストテンポ。

バラードなど、ボーカルの音量の上下が大きい曲はうまくいかないです。その時はトラックを分けたり、クリップ単位であらかじめ音量を整えるとよいです。

ボーカル以外だとアタックが早すぎない楽器、例えばフルートなどの木管楽器とは相性がいい。ギター、ピアノなどのアタックが早い楽器には有効ではないですね。

ボーカロイドの場合は、ボリュームを平均化する用途じゃなく、逆にアタックをつけるようにして使うといい感じです。

あとCPU負荷が軽い。

使い方

✓ Target(上の黄色い帯の所)をフェーダーが0を中心に均等に上下する値に

ここで値が低すぎると音量が大きくなった時にキツめにかかってしまうし、高すぎると音量が低い時にうまく上がってきません。

ピークを叩く感じにしたい時は高めに設定して、マイナス方向だけにかかるようにします。その時はRangeの上値を0に。

✓ Vocal Sensitivity(左上のツマミ)をプラグインが作動する値に

かかっているランプ「Ride」とかかっていないランプ「idle」を見ながら調節。
低すぎると音量の小さい所がひっかかりませんし、高すぎるとノイズがひっかかります。

✓ Fast/Slow でかかり方のスピードを決める。

どっちにしろアタック、リリースはかなり遅い感じですが。

✓ Range Min/Max(左の2つ付いてるやつ)でどれくらい上下させるか決める。

これは作動した時の圧縮率ですね。広くすればするほど音量が平均化します。

あまり広いと不自然になりますが、激しめのロックやかなり潰した音源、例えば歌ってみた用のマスタリング済み音源などは全開にしてもいいと思います。

アタックが遅くて頭が上がってこない時があるので、追加のオートメーションは必須ですね。

その他の機能

オケとの兼ね合いでバランスをとってくれる

サイドチェインをオンにして、オケをセンドで送ってMusic Sensitivityで調整。これは特に弾き語りの曲に有す。楽器が色々入ってたりダイナミクスが大きいオケだとうまくいかないです。

オートメーションを書き出す機能

Cubase(5.5)だとちゃんと動作しません。この動画みたいに細かく記録されない感じに…どうしてこうなる…

おわりに

特にポップ系の曲を制作してる方にはおすすめです。

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