Boz Digital Labsの 『L8R』のレビュー。
音を2重にするダブリング(Doubling)が簡単にできるマイクロディレイプラグインです。
評価★★★★★
・0.02msから30msまでのショートディレイ
・PANはモノラルか左右のみ
・シンプルな操作
・負荷が軽い
オーディオトラックや音源を左右にダブリングをするときには、トラックを複製して、左右にPANを振り、片方を20msほど遅くして、最後にバスにまとめていたんですが、それがこのプラグインだけで済みます。
他にもダブリングできるプラグインはあるんですが、ここまでシンプルなものは初めて。
プロトタイプっぽいので、あとで機能追加される可能性はあります。
パラメーターは
・左上 0~3msと0~30msを切り替える
・中央 L、またはRをどのくらい遅らせるか。PANは左右いっぱいで固定。
・右上 モノラルにする
これが基本のセッティング。
このセッティングにしておけば間違いない。あとは曲によってLRを変えたり、速度を微調整すれば問題ないでしょう。
こんな音になります。サックスとボーカル、それぞれ前半はバイパス、後半がL8Rをかけたもの。
オートメーションで左右に揺らし続けるのも面白い効果が出せそうです。
前半はそのまま、後半は揺らしたもの。
おわりに
bozはたまにプロトタイプを先に出して、あとできちんとしたものをリリースするんですよね。明記されてないですが、L8RもUIなどが変わる可能性はあります。
以前「TilyWilty」という低域と高域のバランスを変えるプラグインがあったんですが、
プロトタイプはこんな感じで、
正規版はこうなりました。
かなり違いますね。
今回のL8Rもどうなるのか楽しみです。