残念ながらエロ本じゃないです。音楽ビジネス方面の本。
こういう本を読んでるって言うと、ファンの方に「あざといやつだなあ」って思われちゃうかな、とか思ったんですけど、そもそもこのブログ読んでる人のほとんどが音楽制作者だからむしろみんな気になってるんじゃないかなとか思いつつ思い切って書いちゃいます。
ソーシャル時代に音楽を“売る”7つの戦略 “
【もくじ】■INTRODUCTION これからの音楽人に求められるもの
■PART1 ソーシャルメディアが音楽をドライブさせる
■PART2 ニュースをどうやって作るのか?
■PART3 PV・MVの可能性
■PART4 ソーシャルメディアありきでレガシーメディアを考える
■PART5 ディストリビューションの新しい形
■PART6 増していくライブの重要性
■PART7 成果報酬型プロモーションへ
■APPENDIX 座談会~ソーシャルメディアとの付き合い方
こちらの本はわりと組織のための本という感じ。予算を使ったり大規模だったりするやり方が多いです。しかし、個人で活動してる人も参考になる部分はかなり多そう。
part1は「ソーシャルメディアを”知っている”のと”使っている”のとでは大きく違う」というのから始まって、具体的にどうやって自分の音楽を広げていくのかという所まで載ってます。ここはかなり勉強になりました。
part1については「ウェブはグループで進化する」という本がさらに詳しいです。こちらは音楽だけじゃないSNSマーケティングの本。なのでちょっと抽象的になりますけど。インフルエンサーを使ったマーケティングを否定するのが面白い。
次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル 自分を作る・売る・守る!
【もくじ】■第1章 ミュージシャンこそすべての原点~ものの見方
◎01 音楽をリスナーとミュージシャンの手に
◎02 ミュージシャンに開かれた可能性
◎03 ミュージシャンが持っている4つのもの
◎04 賢くアウトソーシングする
■第2章 自分でできること、できないこと~マネージメント細目
◎01 マネージメントの全体像
◎02 パーソナル・マネージメント_のれん
◎03 パーソナル・マネージメント_ID
◎04 プロジェクト・マネージメント_作る(1)_プロダクション
◎05 プロジェクト・マネージメント_作る(2)_プロダクツ
◎06 プロジェクト・マネージメント_売る(1)_プロモーション
◎07 プロジェクト・マネージメント_売る(2)_ディストリビューション
◎08 プロジェクト・マネージメント_守る(1)_ライツ
◎09 プロジェクト・マネージメント_守る(2)_サスティナビリティ
■第3章 黄金時代の歩き方~戦略を立てよう
◎01 マネージメントの目的
◎02 だれが仕事を作っているか?
◎03 今を大事にして、未来に投資をする
◎04 あなたにできること、あなたにできないこと
◎05 セルフマネージメントのイメージ
◎06 たかが個人会社、されど個人会社
◎07 バンドを目指すみんなに
こちらは個人に焦点をあてて、セルフマネージメントについて具体的に細かく書いてあります。どうイメージして、実際にどう動いていくのか。個人の時代来てるなっていう感じしますね。これからはセルフマネージメントが出来るのが当たり前になると思います。
過去に買った本も見直したんですけど、新しさってかなり重要ですね。最近はどんどん新しいやり方が出てきてるので。
ネットとライブで自分の曲を売る方法も2011年に買ったんですけど、すでに内容が古いというか、新しい売り方が色々出てきてます。
本もそうなんですけど、日頃からソーシャルメディアやニュースリーダーでアンテナを張っておくのも大切ですね。音楽もそうですけど、音楽以外のものをどうやって売ってるのかとか、僕はなるべく外側から考えを引っ張ってこようと思ってます。
んで、この2冊に共通してるのは「道具の使い方は教えたから、どうするかは自分で考えろ」って言う事なんですよね。
一昔前まではミュージシャンの売れ方って決まってて「とりあえずメジャーに目を付けられてCD出してテレビに出る」ことだったんですけど、今はメジャーに在籍せずCDも出さず、テレビに出なくてもミュージシャンとして食っていけると思ってます。
稼ぐ方法が多様化して、自分で道を選べる時代。ワクワクしますね。