M-Audio『M-Track Solo』レビュー | はじめてでも快適なオーディオIF

楽器・ハードウエア

MacBook Air2020用にM-Audio『M-Track Solo』を購入しました。

ざっくり

こおろぎ
・簡単に問題なく接続できた
・音質は悪くない
・ゲインが高い(入力の音量が大きい)
・操作感がよい
・設置スペースがあるならDuoのほうがお得
・はじめてオーディオIFを使う人におすすめ

安くて安定して使える、録音やDTMをはじめるかたが最初に買うオーディオインターフェイスとしておすすめできます。

M-Audioは僕がDTMをはじめたときにはもう存在していた老舗で、メーカー自体の安心感もあります。

再生の音質は同価格帯のものと比べてほぼ変わらない。

ゲインが高い(入力される音量が大きい)のがおすすめポイントです。

こういった小型のオーディオインターフェイスを使用していて、マイクの入力の音量が小さくて困っている人をよく見かけるので。

ツマミが回しやすかったり、LEDがわかりやすかったりとハード的にもよいです。

なぜ買ったのか

サブPCをWindowsからMacBook Air2020にしました。

このMacBook Airでは作業の片手間に映像作品を見たい。かつ片手間でもそこそこの音質で聴きたい。

ということでMBAからiLoud Micro Monitorに繋ごうとしたのですが、ヘッドフォンアウトから直接繋ぐとノイズが出るし、持ち運びの際にめんどくさくなるし、ドッキングステーションに直接繋ごうとすると鳴らない。

というわけでオーディオインターフェイスを挟もう、ということになりました。

もともとWindowsのサブPC用にBehringer「UM2」とYAMAHA「AG03」を持っていたんですが、MacBook Airにそのまま使おうとしたところ、両方不具合が。

Behringer UM2はスリープするときに「ブツ」というノイズが出る。

YAMAHA AG03は接続自体はできるけどIN/OUTを認識しない。

そこで新たにM-Track Soloが購入の候補に挙がりました。

理由は安くて外観が悪くないから。スピーカーの設置位置も悪いし、そこまで音質は求めていないので。

MacBook Air2020に安定して接続できたので当初の目的は達成できました。

外観・機能

長方形。ゴツいです。

Duoというマイクインが2つのバージョンもあるんですが、価格が1000円くらいしか変わらないので、理由がなければDuoを買っておいたほうがお得です。

ステレオでも収録できるし、片方が故障した時の予備としても使える。

うちはスペースがないのと、録音の予定がないので1トラックのSoloにしました。

ノブは真上から回せるので、安定感がありそうです。

正面にノブがついていると、操作する時に前に押してしまい、軽いオーディオインターフェイスは後ろにズレちゃったりするんですよね。

LEDも上部についていて、上からの視認性がいいので、立った場合に操作しやすい。

正面

左から①マイク、ラインイン。

②はラインイン。キーボードなどのローインピーダンスとギターなどのハイインピーダンスを切り替えられます。

この2チャンネルでモノラルならあらゆる楽器を入力できると思います。

中央右にマイクのファンタム電源のon/off。

マイク入力から離れてたり、ライトがスイッチの斜め上についていたりと、ちょっとわかりにくいんですが、このあたりは低価格にするためにわりきった部分なんだと思います。

ヘッドフォンは3.5mmのミニジャック。

ヘッドフォンジャックは1/4 (6.3mm) フォンのほうが個人的には使いやすい。Duoのほうは1/4 (6.3mm) フォンになってますね。なぜ…

OUTPUTはノブの操作がダイレクトかUSBかを切り替えることができます。

これはモニター音を自分で聴けるかどうか、という感じです。

裏はシンプル。

RCAのLRとUSB type-Bのみ。

USBのバスパワーで動作します。

RCAということで、民生機でよく使われる端子ですね。

初めてオーディオインターフェイスを買う人でも、今まで使っていた再生用スピーカーをそのまま使いやすいのがメリットです。

録音は16bit/48kHzが最高。

個人的にはサンプリングレートは44.1Hzでも許容できるんですけど、ビットレートが16bitなのがちょっとつらい。

現代だと最低24bitにしてほしさはありますね。

現代で誰かにファイルを受け渡す時は24bit48Hz以上がデフォルトだし、音質もガビガビして気になる場合がある。

音自体が気にならなくても精神的に気になったり。

他オーディオIFと比較

・M-Audio「M-Track Solo」
・Behringer「UM2」
・YAMAHA「AG03」

手元に3つの低価格帯オーディオIFがあるので
サウンドなどを比較していきます。

Windowsに接続して検証します。

M-Audio M-Track Solo

価格 約6000円

再生 ☆☆☆
録音 ☆☆☆

再生、録音は全体的に普通。この価格帯での標準といった感じ。

ゲインが高い。録音はやや歪みっぽいかも。

MBA2020に接続すればすぐ使える。
Windowsも問題なし。

Behringer「UM2」


価格 約6000円

再生 ☆☆☆
録音 ☆☆☆☆☆

録音のサウンドがクリア。同価格帯のものと比べて音質が一段よく感じる。
録音で使うならこれかな。

MBA2020でスリープ時にノイズが出る。
Winでは特殊なドライバが必要なので、やや導入に手間取るかも。

YAMAHA「AG03」


価格 約13000円

再生 ☆☆☆
録音 ☆☆☆

再生、録音は全体的に普通。この価格帯での標準といった感じ。
録音はやや荒く、野太く感じる。

機能のほうにコストが割かれている印象。

MBA2020では入出力が認識されなかった。
Winではユーティリティのソフトも含め正常に動作。

おわりに

MBA2020できちんと動作したのでよかったです。

当然のことのように思いますが、Macは動かないハードも多いので。

操作もしやすく、入力ゲインも高く、録音やDTMをはじめるかたが最初に買うオーディオインターフェイスとしてもおすすめです。

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