Studio Oneのおすすめ付属プラグインエフェクトとその全てのレビュー

DTM

Studio One Professionalを買いました。

使い心地にものすごく感動しております。特にミックス関連の便利さが凄まじい。感動しすぎて色々まとまらないので、とりあえず付属エフェクトの全レビューをやります。

ざっくりレビュー

・コンプやEQの音質はプレーンなで味わいはないが多機能かつ使いやすい。
・歪み系の音がいい
・Channel StripやTricompのようなあんまり考えないで使えるエフェクトが好き。
・原音とのMIXのツマミが付いてるものが多くて便利
・分析・ツール系が充実してる

おすすめ

・Ampire XT 
アンプエミュレータ。クリーン〜クランチの音がいい。

・Red Light Distorion
ディストーションエミュレーター。質感がいい。

・Channel Strip
コンプ、エキスパンダー、EQが一つになったチャンネルストリップ。ざっくりした操作が楽。

・Dual Pan
左右のパンを別々に弄れる。地味だけどめっちゃ使う。

・OpenAIR
IRリバーブ。濃厚。オケ系には必須。Proのみ。

・Melodyne
ピッチ補正プラグイン。Studio Oneとの連携が素晴らしい。Proのみ。

・soft tube
サチュレーションプラグイン。ぐっと前に出てくるいい効き具合。Pro、Producerのみ。

個々のレビュー

ディストーション

歪み系の質感がかなりいいです。普通に使えるレベル。

・Ampire XT
Ampire
アンプシミュレーターですね。スタンダードなアンプモデルとエフェクトがついてます。ロゴで某IKのプラグインなのかなと思ったけど関係ないっぽいです。

これ結構好きです。おまけのレベル超えてる。歪みかたが安っぽくないのが好感。

AmpireはLine6POD Farmに比べてあまり歪みません。しかし細い音じゃないし、ちゃんとアンプっぽいので、クリーンやクランチの時はAmpireのほうがよさそう。

・Red Light Distorion
red_light_distortion
ディストーションエミュレーター。

質感がすごくいいです。ハイカットの入れ方が音作りのキモですね。

極端なハイカットとローカットでラジオボイスっぽいのを作るときにも使えます。むしろ今のところそれにしか使ってないです。

原音との混ぜ具合が変えられるので、うっすら混ぜるのもよさそうです。

ダイナミクス

・Channel Strip
channel_strip
音源をざっくり処理する時に使えるチャンネルストリップ。

このコンプやばいですよ。なにがやばいかって、リダクションメーターが付いてないし、自動でレベルが上がります。どのくらいコンプかかってるか全然分かんないっていう。ほんとにざっくり。

質感はあまり好きじゃないので、ほんのちょっとだけかける感じで使おうかな。

ツマミを回すとリダクションして、レシオは2:1〜10:1まで可変、RMSで動作するみたいですね。

エキスパンダーも1つしかノブがない。EQもQが変えられないし、3バンドだけなんですよね。

しかししかし、使ってみるとすごくいいんですよこれが!ざっくりしてる分音決めが早くなるというか。僕元々適当な性格なのでこういうざっくりしたの合ってるかもしれない。

僕思ったんですけど、デフォでチャンネルストリップがミキサーに統合されてるとすげー便利だよなと思うんですけどPresonusさんどうですか?

オンにした時だけ処理すればいいからそこまで重くなんないでしょ?ねえ?

・Compressor
compressor
内部と外部のサイドチェーン機能のある、RMS ベースのコンプレッサー。

結構柔らかく効きます。味も全然ないし、ガッツリ潰すのは苦手かもしれないですけど、ナチュラルに使うならなかなかいいです。

原音とのMIXも出来るのが嬉しい。さらにやわらかくなるじゃんていう。

内部サイドチェーンにより、低音や高音だけ叩くっていうことも出来るのかな。出来る子です。

・Expander
expander
個人的にはエキスパンダーはあまり使わないので、使い心地はよくわからないんですけど、使いこなせる立派な大人になりたいです。機会をみてぶちこんでいきたい。

・Gate
gate1
ゲートあんまり使わないんでよくわからないんですが、僕が使わない原因の切れ際のノイズがなくて滑らか。これはいいかも。

トリガーしたりして、エフェクティブに使ってみようかな。

・Limier
limiter
結構いいですよこれ。歪みづらいし。でも低音入ると弱いかな。

・Multiband Dynaics
multiband_dynamics
レベルメーターが見やすい。
ロースレッショルドとハイスレッショルドっていうのがあって、ダイナミクスをうまくつけられる感じにできる。けど、使いこなすのは難しそう…とりあえずプリセットがたくさんあるからそれで慣らしていこうかなというところ。

・Tricomp
tricomp
真ん中のツマミを回すと圧縮されつつ音量上がるよっていうまたまたざっくりしたコンプ。リダクションがわかりづらい。けど結構使う予感。

書いてある通り、色んな楽器をまとめたトラックや、レンジの広いトラックによさそう。アタック感があまり潰れないのが好感。でもすぐ嫌な歪み感が出る。高域の感じもあまり好きじゃないかな。でも手頃に使いやすい。

これも原音とのミックスバランスを決められます。面白い。

イコライゼーション

・Pro EQ
pro_eq
スペクトラム・メーターが微妙な分かりづらさを演出するEQ。素直な音です。カットで使うかも。

モジュレーション

割と淡白な音。プリセットが多いのが助かる。全体的にそっけない音なので、粘りのある音が欲しいときはAmpire XTのコンパクトのやつ使ったほうがよさそう。

あんまりぐっとこなくて淡白な感想になってしまいました…

・Auto Filter
autofilter
なかなか面白そう。機会があったら使おう

・Chorus
chorus
シンプルなコーラス。音もシンプル。

・Flanger
flanger
シンプルなフランジャー。音もシンプル。

・Phaser
phaser
シンプルなフェイザー。音もシンプル。

・X-Trem
x-trem
パンと音量のみのシンプルなトレモロ。

リバーブとディレイ

何故かディレイ多いです。そしてBeat DelayとGroove Delayって被ってないかい…?シンプルにステレオに広がるやつが欲しかったな。

・Analog Delay
analog_delay
テープディレイのエミュレート。LFOが面白い。ちょっとだけピッチずらして厚みを出す感じとか。フィードバックが100%以上に出来たり楽しい。

・Beat Delay
beat_delay
テンポに同期できるディレイ。Crossで左右にも飛ばせる。Beats最短、Offsetも最低、Crossを20msにして左右のダブリングに使ってます。

・Groove Delay
groove_delay
4タップ・テンポ同期の細かく調整できるディレイ。プリセットで遊ぶ感じになりそう。

・Mixverb™
mixverb
パラメーターがシンプルで使いやすい。しっとりしてて悪くない。初期反射がちょっとウザいかも。あと音がナチュラルすぎるのでEQを入れて使いたい感じ。

・OpenAIR
open_air
オケ系には欠かせないIRリバーブですよ。これも滑らか。プレートのシュミレートは歌モノにもよさそう。プリセットがものすごく多い。むしろ多すぎて使いづらい。これはかなり使います。

・Room Reverb
room_reverb
滑らかな質感。だけど部屋のシミュレートするならOpenAIRのほうがいいので、あまり使わなそう。

メーターと分析

やたら豊富です。徐々に使いこなせるといいな。

・Level Meter
level_meter
シンプルなメーター。でっかく表示できるけど僕は使わんかも。

・Phase Meter
phase_meter
これもでっかく表示できます。そして僕にこの見方を教えてください。

・Scope
scope
これも使い方はわかりません。合掌。

・Spectrum Meter
spectrum_meter
細かすぎて逆に見づらい罠。

・Tone Generator
tone_generator
信号を発信するアレですね。機材のセットアップの時にレベル確認で使うので、あって損はないですね。

・Tuner
tuner
ギター、ベースの録音でめっちゃ使ってます。シンプルで見やすい。ストロボモードも選べるのがうれしい。

特殊ツール

・Binaural Pan
binaural_pan
ステレオイメージャー的な。しっかり広がってくれる。結構使ってます。

・Dual Pan
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左右の信号を別々にパンできる。地味にかなり使いますよこれ。

例えばピアノ。高音が右、低音が左の状態で収録されているソースだと、真ん中に位置させようと思ってちょっと左に振ると、普通のパンだと左右の音量を変えているだけなので、左の低音が強くなってしまうし、高域のリバーブ感もおかしくなる。

Dual Panなら右の音だけパン出来るので高域の音量はそのままで真ん中に持ってこれます。ストリングスでもかなり使います。

・IR Maker
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インパルス・レスポンス制作ユーティリティ。今の所使う予定はありません。

・Mixtool
mixtool
トラック・ユーティリティ。左右のチャンネルの個別の反転や入れ替えができたり。色々です。

・Pipeline
pipeline
アウトボードをプラグインのように扱うプラグイン。試しにTCのM300でやってみたら驚くほど簡単でした。遅延も勝手に解消してくれます。

サードパーティ製プラグイン

・Melodyne
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ずっと前に使ってたんですけど、久しぶりに使ったらかなり音質が進化してました。このために買ってもいいんじゃないかな。っていうレベル。細かくは追い込めないみたいですが、それでも十分です。

抽出したMIDIをそのままトラックに張り付けられるのがすばらしい。歌のメロディライン確認はもちろん、ループからメロを抽出して、同じラインでシンセを演奏させたりとかもできちゃったりしますね。

・Softube Saturation Knob
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サチュレーションプラグイン。思いのほか歪みます。ちょっとだけかけると前にぐっと出て来ていい感じ。シンセやベース、リズムによく使ってます。

あとがき

お約束通りMelodyneやOpenAIRのような重要なエフェクトは上位バージョンじゃないと使えないんですけど、Professionalでもそんなに高くないので相当お得感あります。

セールも結構な頻度でやっているので、それを見計らって買うのがおすすめです。

まずはFree版から試してみてはどうでしょうか?8種類しかエフェクトは入っていないんですが。

PreSonus | Studio One FREE – その名の通り無償のDAW – MI7 Japan

ここで各バージョンの付属エフェクトが見れます。Saturation KnobはProfessionalおよびProducer、OpenAIR・MelodyneはProfessionalのみです。

Studio One|製品ラインアップ

2.6で新たに追加された「Fat channel」のレビュー

音楽でメシ こおろぎさんち

収録エフェクト一覧

Studio One|収録内容|エフェクト