最高のBGMを作曲するためのチェックリスト

テクニック

BGMとは、Background music(バックグラウンドミュージック)の略で、

店舗、イベント、動画、ライブ配信、放送などの背景として流れる音楽です。

今回は、BGMの作り方について、どういった点に気を配るべきかというチェックリストを作ってみました。

音づくり

使われる場面によって音作りも変わります。使用される場面を想定しながら作ることが重要。

✔柔らかく余韻のあるサウンドか

適切にリバーブをかけ、空間を作る。「背景」を意識する。

BGMにはノイズをマスキングする役割もあるので、サウンドに隙間を作りすぎないように。

声のトーンに合わせた音色の柔らかさにする。

雑談の場面では、低音や高音を入れすぎないように。声のすぐ下あたりの周波数をサウンドで支えるイメージ。

✔小さい音量でもいい感じに聴こえるか

BGMは小さな音量で使用されることが多いので、小さい音量のときにもいい感じに聴こえるように調整する。

パーカッシブでドライな音が強い曲だと、音量を下げたときにアタックしか聴こえ
ない、ということがある。

✔極端な音量差はないか

曲を通してある程度、一定の音量を保つ。

音の変化が大きいキメ、クレッシェンドなどをいれない。

耳を奪わない

BGMが歌モノやジングルなどと大きく違うのは、耳を奪うようなサウンドを入れないようにする、ということ。

主役は他のものなので、邪魔をしない。

✔SEや声、ノイズのような音がはいっていないか

SEと混同してしまう音や声など、注意を引き付ける音をなるべく避ける。

加えてノイズは音響の不調かと思われてしまうので使わない。

✔ある程度予測的な展開になっているか

テンポチェンジや転調をなるべくしない。

BGMを聴きながら話す人もいるので、テンポチェンジなどのギミックを入れるとリズムがとれなくなる。

大きなキメも入れない。

言葉との関係

✔言葉を乗せたときに聞きとりやすいか

BGMを使う場面では、多くの場合、BGMと一緒に話したり、声を乗せたりする。

なるべく言葉が聞き取りやすくなるように配慮します。

激しいリードパートなど入れない、声のアタックの周波数(1~2kHz前後)での音数を入れすぎない。

声だけのファイルを張り付けてチェックをするとわかりやすい。

✔テンポ感は適切か

BGMを聴きながら話す場面も多い。

BGMで話のリズムをとったり、雰囲気に流されたりもする。

その場面のテンションに合わせたテンポに設定する。

聴き疲れさせない

1時間、それ以上聴き続けても疲れないかどうか。

✔長さは十分か

1分半以上の長さがあるとよい。単調なループになりすぎないよう、適度に緩急をつける。

✔音圧を上げすぎていないか

マキシマイザーをかけすぎると聴き疲れするサウンドになってしまいます。

BGMには音圧が必要ないので、ピークを潰す程度に。

ピークのみを潰すことで聴きやすさにもつながります。

✔打楽器は適切か

ゆったりした雑談などの場面では打楽器の音は邪魔になることがある。

テンションや声のトーンに合わせて入れ具合をコントロールする。

OP、EDではリズム強め、本編ではなし、のように。

✔ループ処理は適切か

mp3の場合は前後に空白ができ、ループが途切れてしまうので、一旦軽く終わらせる。

WAVなど他のフォーマットでも、使われ方が想定できないときは、シビアなループ処理をしないほうが安全。

自分でわざわざループ処理、曲終わりの空白のカットをして使う、という人はほとんどいないので、作曲者が気を付けておく。

おわりに

BGMは主役ではないけれど、奥が深いですね。

リッチに作られたものよりも、チープな音源で作られたもののほうが音がぼんやりしていて、背景音楽としてはよかったり。

僕自身が失敗したことを織り交ぜてまとめてみました。

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