「映像制作のための自宅で整音テクニック」
という本が発売されたので買いました!
この本は
「映像に音をつけるための基礎知識、機材や、MAのためのテクニック」
が書いてある本です。
僕は作曲家で、自宅で音楽データを制作して納品しています。
一応、音楽のデータ制作ではプロとしてやっているんですけれども 、映像に音をつける作業、いわゆるMAとかポストプロダクションと言われる作業はやらないんです。
整音とかナレーションやSEとかBGMの選曲のような、映像制作のためのサウンドの処理というのは音楽制作と全く別の領域になっていて、
同じ音楽データを制作するっていう仕事なんですけれども、全く別のスキルで、わからないことだらけなんですよね。
CMなど、MA作業が入る仕事に関わることもあるんですけど、
僕は音楽データを提出するだけで、それ以降のMAにはノータッチなので、そこで何をやっているかっていうのが全然わかってない。
最近、動画制作やYoutubeを始めたんですけれども、音楽家なのに、この映像の音のことができちんとできないっていうのがもどかしくて。
でも自宅でMAをするという知識って世間にあまり出てないんですよね。たぶん。
なので、この本は僕の目的にバッチリだなと思って買いました。
ざっくり、どういうことが書いてあるのかと言うと
・デジタルオーディオの基礎知識
・MAとナレーションに必要な機材
・モニター環境の整え方
・MAのワークフロー
・専門スタジオの優位性
・巻末インタビュー
半分くらいはフォーマット、機材やルームチューニングなど、環境の整え方の話で、0からはじめたいという人のための情報が網羅されていると思います。
技術的な話はありますが、演出に関しての話はほとんどないです。
動画ではもっと具体的に話をしています。文字に起こすと内容に踏み込みすぎな感じがしたので、文章はここまでにしておきます。
動画
MAの使用機材
僕がMAをするときに使っている機材だけ紹介しておきます。
Presonus「Studio One Professional」
IK Multimedia「iLoud MTM」
ホームスタジオ最強スピーカー。だと思ってる。
やや小型ながら40Hzまで再生できる。
音響を自動でチューニングしてくれる機能付き。
YAMAHA「MPH-MT8」
モニターヘッドフォン。はじめてヘッドフォンで感動しました。
解像度が高く、落ち着いた音でミックスにもリスニングにも使える。
主にノイズ確認に使っています。
Audio-technica「AT4040」
コンデンサーマイク。いい音なので、これを買ってからレコーディングが楽しくなりました。
落ち着いた綺麗なサウンド。
MXL「V67」
シャリっとしているけれど、機能的には十分で雑に使えるコンデンサーマイク。
今は色違いのGしか売ってないっぽい
Waves「NS1」
ノイズをとるプラグイン。スライダー1つで簡単。録りでノイズを最小限にして、軽くかけるのがコツ。
Waves「MV2」
自動で音量レベルを整えてくれるプラグイン。簡単。
Waves「Sibilance」
摩擦音を減らすプラグイン。目視できてわかりやすい。
Wavesのプラグインはこちらから買うと10%オフのクーポンがもらえます。
Presonus「Pro EQ」
DAW付属のイコライザープラグイン。主にローカットに使う。
Focusrite「Balancer」
自動で周波数バランスを整えるインテリジェントEQ。
無料でもらえるので全人類もらった方がいい。
iZotope「RX」
スタンドアロン、プラグインのノイズ除去ソフト。
映像作品ではほぼ必須。
僕はYouttubeではほぼ使っていません。
iZotope「Ozone」
アウトプットの最終段に挿すプラグイン。
レベルの管理、周波数バランスの調整など。
おわりに
というわけで、あまり出回ってない情報があったので助かりました!
あと、ドロップフレームの事も書いてなかったです。音ズレの原因になったりするので、そこらへんを知りたい。それはどっちかというとMAではなく、映像制作の話なんだろうか。
整音だけでなく、その前後の工程も学べます。タイトルを「整音」にしたのは検索で引っかかりそうだからかな。どっちにしろ一般的な用語ではないのでタイトル付けが難しそうですね。