![SPL Model 2861 2Control](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL-Model-2861-2Control.gif)
スピーカー&ヘッドフォン モニターコントローラーのSPL『Model 2861 2Control』を導入しました。
オーディオインターフェイスとスピーカーの間に挟んで、手元で音量の調整をする機材です。
ステレオソース入力、ステレオスピーカー出力、ヘッドフォンモニター出力が2系統ずつ搭載されてます。
ざっくり
・最小限の機能
・操作がしやすい
・(今までと比べて)ノイズが少ない
・(今までと比べて)解像度が高い
・見た目がすき
導入経緯
オーディオインターフェイス『RME FIREFACE UC』からパワードスピーカー『FOSTEX NF-01A』の間にデジタルミキサー『YAMAHA n12』を挟んで使っていたんですが、デジタルミキサーで安価なこともあり、気分的にも音質の劣化が気になっていました。
かといってオーディオI/Fとスピーカーを直で繋ぐと、突発的な大音量に対応できなくて怖い。
というわけで、ミキサーの場所に置き換える形でモニターコントローラーを入れることにしました。
毎日、かなりの期間使い続ける機材になると思ったので、妥協なくベストのもの、ということで使用するチャンネルに合う2Controlを選びました。
今まで。
![図](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/da9c8fe340571bb3c3001d536a63234d.jpg)
2Control導入後。
![図2](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/2b530e80c7d0de90885e285c5d798063.jpg)
音質
端子がフォンからXLRになり、ケーブルごと変わってしまったので正確な比較ができないのですが、確実に良くはなりました。
今までよりも解像度が高く、分離感がでました。特に中低域。今までより劣化が抑えられている感じです。
あと、今までよりノイズが少ない。音量マックスにしてもほとんど聴こえない。仕様上のS/N比は-96dBとなっていますが、これがすごいのかどうかは全くわかりません。
ちなみに、スピーカーまでのケーブルはオヤイデのACROSS750(旧)からPA-02TXにしました。予算の都合上…同じメーカーの下位版みたいな感じなので、そこまで違わないかなという感じですが、少しだけ中域の存在感が薄くなったのはケーブルの影響かなとは思います。
ARCで周波数特性も見てみました。オレンジの線です。
こちらがYAMAHA n12
![n12](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/n12.jpg)
こちらがSPL 2Control
![SPL](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL.jpg)
部屋やスピーカーの音も含んでいるので、機材そのものの特性ではないのですが。
高域が少し増え、中域がデコボコになり、超低域が少し減った感じですね。
正面
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL-2Control1_800.jpg)
ボリュームコントローラーの中では見た目がかっこいい部類だと思います。それも買う動機になりました。
CROSSFEEDという見慣れないツマミがありますが、これはスピーカーでの聴こえ方に近くなるようになる機能みたいです。M/Sのバランスが変わるような印象を受けました。
操作感
でっかいつまみが1つというのがポイントで、触りやすくて微妙な調整がしやすい。
ツマミはひやりと冷たく、ガタつきもなく、重めながらもスムーズ。ツマミとしては最高クラスの触り心地です。
ヘッドフォンのツマミはノッチ式で、軽くカチカチとなります。これは2人で聴く時にボリュームを揃えるためでしょうね。
背面
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL-2Control2_800.jpg)
特徴的なのは、全ての入出力がXLR端子なこと。
割り切る事で、1つずつのパーツの質を高めている感じがして印象がよいです。ケーブルを全部新調することになりましたが…
IN2のみ+4dBuと-10dBVの切り替えができます。プレーヤーなどのコンシューマー機材を繋ぐためでしょうね。
あとはグラウンドリフトスイッチと、電圧は100Vの日本国内仕様になってます。
チャンネルの使い方。マニュアルの図より。
![SPL_ma](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL_ma.jpg)
僕もスピーカーの切り替えとサブウーハー、ミキサーをIN2に使うので、フルにチャンネルを使います。
その他
前の足が出て角度をつけられます。
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL-2Control3_800.jpg)
ライトがカラフルで、視認性が高くてよいです。
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL-2Control4_800.jpg)
ステッカーもついてました。
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/SPL-2Control5_800.jpg)
おわりに
DTM中心なら、ミキサーは使わず、モニターコントローラーだけでもよさそうですよね。
ハードを買うなら無駄に機能や入出力が多いものより、最小限で個々の質が高いものほうがコストパフォーマンスがいいんじゃないかなと思います。