マウスを上下してプラグインのツマミを回すのって、めんどくさくないですか。
というわけでつまみ型USBコントローラー、Griffin Technologyの「PowerMate」を買ってみました。
近未来的なデザインで見た目がかっこいい。
これはPCのボリュームなど、他の用途にも使えるんですけど、今回は音楽制作、具体的にはDAWの操作での使い心地についてだけ書いていきます。
DAW操作での評価★★☆☆☆
・マウスでクリックしながらの移動(ドラッグ)ができない
・解像度がまあまあ荒い
・触り心地はそこまでよくない
・ドライバはWindows XP & Vistaまでだけど8.1、10でも動いた
・だけどたまに起動時に認識しないことがある
・Faderportと競合するかもしれない
ドラッグができない
割り当てられる操作は「右回し」「左回し」「押しながら右回し」「押しながら左回し」「ノブを押す」「ノブの長押し」の6つです。
押すのがちょっと重いのもあり、「右回し」「左回し」を中心に使う感じですね。
DAWのために割り当てるのはマウスとスクローリング、あと「Send keys」(指定したキー)あたりでしょうか。具体的にはパラメータの操作、ズーム、早送り、巻き戻し、RECなどです。
マウスとスクローリングの種類はこちら。
Send Keysはショートカットに割り当てれば色々できそう。
気をつけたいのは、
・マウスでクリックしながらの移動(ドラッグ)ができない
・押す動作と、押して回す動作が一瞬カブるので、同時に設定できない
の2つです。
例えば、プラグインのツマミを回したいときは、右手で左クリックを押しながら左手でpower mateを回さないといけない。
ちなみに、押す動作に左クリック、押しながら回す動作にカーソル上下を割り当てれば両方実行されてドラッグできるのでは!と思いましたがダメでした。
あと、ソフトごとに動作を設定できます。
ブラウザはスクロールを割り当てるとツイッターや長文を読むのが捗りそう。
解像度がまあまあ粗い
解像度というか、反映される数値が粗い時があります。
EQだとゲインが1dbとか1.5dbくらいでしか調整できなかったり。かと思ったらNIのVC76などはこまかったり。
ソフトによってこまかさがバラバラですね。でも基本は粗めです。
どのくらい粗いかオートメーションを書いてみました。左がpower Mate、右がFADERPORTです。ガックガクですね。
微妙な調整をしたいがためのコントローラーなので、こういう風にざっくりな動作だとちょっと厳しいなーというところはあります。
ちなみにStudio Oneのボリュームは1db単位で動きます。
触り心地はそこまでよくない
わりとエッジが効いた触り心地なので、長時間これで作業するのは辛いかも。
あと、押すのが少し重く、押して回すのがわりとつらいので、よく使う動作には振らないほうがいいかも。
NIのSUPERCHRGER GTなんかはツマミの質感が似てるので実機を触ってる気になりますが。
ギャラリー
持ってみるとこんな感じの大きさ。適度に大きくてよいです。聴診器っぽい。
電源が入ってないとき
真上から
Faderportと競合するかもしれない
PreSonusのFaderportと一緒に使っていると、Faderportが認識されなくなる時があります。不定期なので確実にこれが原因だとは特定できてませんが、Powermateを抜くとこの症状はでません。
さいごに
しばらく使ってみましたが、ほぼTwitterのスクロールにしか使わなくなりました。
ちなみに、今までのフィジカルコントローラーを色々買ってみましたが、現在使っているのはFaderportだけです。