“The fight for frequencies is over”(周波数の戦いは終わった)
WavesFactry『TrackSpacer 2.5』は、サイドチェイン専用ダイナミックEQです。
ギターとボーカル、キックとベースなど、同じ周波数でケンカしちゃったりマスキングされちゃう2つの音を聴こえるように住み分けてくれるVST、AU、AAXプラグイン・エフェクト。
評価 ★★★★★
・32バンドのサイドチェイン専用ダイナミックEQ
・自然なサウンド
・操作がシンプル
・軽い
操作がシンプル
基本は、かけられる側のトラックにこれを挿して、かける側のトラックをサイドチェインに入力し、中央の「AMAUNT」を回してかかり具合を調節するだけ。
サイドチェイン以外の入力方法はなく、サイドチェインからの入力に応じた周波数だけがコンプレッションされます。キックを入力すればキックの周波数、ボーカルを入力すればボーカルの周波数だけ。
上の青いラインが入力された信号、下の白いラインがリダクションされている量です。ラインがぐにゃっとしてるのは周波数を表しています。上の画像ではキックを入力してます。
かかる範囲のローカット、ハイカットがついているので、ドラムキットのキックだけに反応する、ということができます。
また、FREEZEによってかかり具合を固定できます。自動で入力に適合させたEQ、といった感じで、こちらも使う場面がありそう。
追加でいじることができるのは、パン。L/R、M/S切り替え、アタック、リリースです。
自然なサウンド
サウンドは自然で、潰れた感じが少ない。かかり具合を100にしてやっと不自然になるな、という感じ。
以下の動画では強くかけていますが、気持ちよいかかり具合になっています。
バージョン1も使ったことがあったんですが、ぎこちなくて使うのをやめていました。しかし、2になって不自然さが減っています。
軽い
2.5になって軽くなったので、気軽に試していけます。僕の環境では1、2%ほどしか使いません。
おわりに
僕の場合、これをベース、ウワモノに挿してドラムキットを入力する、ということをよくやっています。AMAUNTは25%前後。そうすると、サウンドの変化はあまり感じないのにリズムだけが抜けて聴こえてくる。
自然な使い方もいいんですけど、ダンス系の楽曲だと大胆に使ってもおもしろそうです。
購入、デモは下記より。