Sonarworks(ソナーワークス)のキャリブレーションプラグイン『Reference 3 Speaker Plugin』と『Reference 3 測定用マイク』のレビューに続いて、
今回は『Reference 3 Headphone Plugin』のレビュー。
ヘッドフォンからの出音を較正(キャリブレーション)して、フラットなモニター環境にしてくれるプラグインです。
ざっくり
・自然な補正
・使用できるヘッドフォンが決まっている
・2ミックス書き出し時に外すのがめんどくさい
・Reference 3 Speaker Pluginと同一プラグイン内で切り替えて使える
・Macの人はSystemwideのほうがおすすめ
DAWの最終段に挿して使います。「Reference 3 Speaker Plugin」と同一プラグイン内で切り替えて使えるので、併用して使うのも楽そうです。
自然な音
較正前のSONY MDR-CD900ST。
見るからに耳に痛そうなラインになっていますね。
較正後のライン。
まっすぐですね。耳に痛い感じが緩和されてサウンドが滑らかになりました。
しかし、そこまで大きく変わったイメージはないです。バランスが崩れない、と書いたほうがよいかもしれません。
これ、他のヘッドフォンの特性が見えるので、今後買い替える時に参考にできそうです。
例えばBeatsだとこんな感じ。
低音がすごいことになってる。
使用できるヘッドフォンが決まっている
Reference 3 Speakerのようにマイクで音を拾う必要がないのが楽なところ。
ただし、使用できるヘッドフォンが決まっています。
SONY、AKG、Audio-Technica、Sennheiserなど。
うちは昔ながらのSONY MDR-CD900STなので対応していました。
書き出し時に外すのがめんどくさい
Reference 3 Speakerの時も書いたんですが、書き出しの時に外さないといけないんですよね。
そのめんどくささが我慢できれば最高のプラグインです。
Macの人はSystemwideのほうがおすすめ
Systemwide単品で『Reference 3 Speaker Plugin』と『Reference 3 Headphone Plugin』の機能がついているので、Macの人はこの『Reference 3 Speaker Plugin』を買わずに、完全上位互換のSystemwideを買ったほうがよいです。書き出し時に外す手間もありません。
おわりに
普段はヘッドフォンを使わないので、継続して使うとどういう効果になるのかがわからないんですが。
スピーカーだと、部屋の影響があるからソフトを使う意味がわかるんですけど、ヘッドフォンって特性のカーブに沿ってEQを挟むだけだとだめなんでしょうかね。