作曲家のこおろぎです。
今回は、これから劇伴制作をはじめるかたにもおすすめな、
「劇伴制作が楽しくなるソフト音源」を発表します!
劇伴とは、舞台や映像につける音楽のことです。
僕は主に舞台の音楽を制作しているので、舞台劇伴で使っている音源が中心になります。
2021年はソフト音源をたくさん買ったんですが、僕の制作スタイルにハマるものが多くて劇伴制作が楽しくなりました。
「2021年買ってよかったソフト音源」も兼ねて、今まで買ってきたものも含めてみました。
ベーシックなものをまとめたので、これから劇伴を始めるという人にも参考にできる内容になっているはずです。
Native Instruments「KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition」
まず最初に紹介するのは
◆Native Instruments「KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition」
KOMPLETEといえば、言わずと知れたNative Instrumentsのバンドル。
そしてULTIMATE Collector’s Editionというのはその中でも最大で、ほとんど全ての製品が入ったバンドルです。
実際のところ、劇伴の仕事をするならこれを買っておけばほぼ全ての範囲をカバーできるんじゃないかなと思います。
トータル235万円分の音源がたったの20万円…!?
いきなり20万円は高い、と感じると思いますが、トータルで見ると今一番コストパフォーマンスがいいんじゃないかなと感じます。
劇伴の仕事は本当に色んなジャンルの音楽を作らないといけないので、ひと通り揃っているものを買うのが一番手っ取り早い。
ひと通り全部揃うと言っても、数年前くらいのNative Instrumentsの音源は、トップレベルの音源に比べて劣っている音源の寄せあつめのようなイメージでした。
しかし、最近はNative Instrumentsにしかないような個性的な音源が多かったり、競合の同じような音源にも劣らないような質の良いサウンド、操作性だったりと、
微妙な音源の寄せ集めではなく、一つ一つサウンドの良い音源がバンドルされているので実際にバンバン使うし、お得感もあります。
さらに、年々音源自体も追加されているのでどんどん隙がなくなっています。
そして、KOMPLETEで音源をまとめて買うと、ライブラリの管理が楽というメリットがあります。
ソフト音源をバラバラの会社で買ってしまうと、決済、インストール、アップデート、アクティベーションの方法がバラバラになってしまう。
慣れていない人はそこでつまづいちゃう可能性もあるし、慣れていても管理に時間がかかります。
それがKOMPLETEなら1つの会社で決済して、1つのインストールソフトで管理するだけ。
管理するソフト(Native Access)自体も使いやすいです。
また、KOMPLETEにはサンプラーのKONTAKTも入っています。
他の会社からKONTAKTをプレイヤーにするソフト音源が発売されていたり、無料のものを配られたりするので、
最初にKONTAKTを持っておくことで今後の選択肢も広げることができます。
KOMPLETEの音源紹介
ここからは音源を一つずつ紹介していきます。
NOIRE(ノワール) ピアノ音源
作曲家でピアニストのNils Frahmさん専用のグランドピアノをサンプリングしたピアノ音源。
基本的には奥まった音で、ガツンと前に来るようなサウンドではないです。
舞台で聴かせるピアノは、アタック感が前に出すぎると主張が強すぎたり、セリフとぶつかって言葉が聴こえにくくなったりするので、奥まったサウンドにすることが多いんですが、
このNOIREはデフォルトの状態でそういう柔らかいサウンドになっています。雰囲気も良い。
サウンドが奥まっているんだけれども、くぐもってはなく、たっぷり余韻がある感じです。
今までこういうサウンドのピアノを探して色々と買ったんですが、これが決定版になりそうです。
ギター音源一式
今、Native Instrumentsのギター音源が最高にアツいです。
種類も徐々に増えてきています。
エレキギターのレスポール、アコースティックギター。KOMPLETE 13には入っていないですが、テレキャスターとナイロンギターも出てます。(これを書いている間にベース版も出ました)
このシリーズが発売されだした最初のほうはパターンだけが演奏できる音源だったんですが、ソロ演奏もできるバージョンが出てきて、かなり強力になりました。
奏法が少ないので、単音のギターソロは難しかったりはするんですが。
単純にサウンドがいいし、アルペジオやストロークが自然で、簡単に左右でギターが鳴っているサウンド(ダブリング)もできます。
僕もギターは実機で色々な種類を持ってるんですが、特にアルペジオは自分で弾くよりも、この音源の方がいいなと思うことが多いです。
他の音源だとそこまで思うことはほとんどなかったんですが。
今後ストラトは出して欲しいです。おそらく準備中だとは思いますが。
このギター音源はバンドルでなく単体で買ってもいいくらい素晴らしいし、かなり使います。実際ナイロンギターとテレキャスはKOMPLETE 13には入っていないので単品で買いました。
オーケストラ系
Collector’s Editionをオススメする理由はオーケストラ音源にあります。
オーケストラ音源はULTIMATE Collector’s Editionにしか入っていないものが多いので、ULTIMATE Collector’s Editionまでアップグレードしてオーケストラ系の音色を一通り揃えるとコスパ最強です。
ハープ以外のほとんど全部のオーケストラ楽器が揃います。
他のメーカーで同じような品質のものを揃えようと思ったら2、3倍以上の値段になるはず。
品質も超一流とまではいかないかもしれないですが、かなり高品質です。
ストリングスはAudiobro、金管、木管はSoundironという有名なメーカーが制作しています。
また、操作も簡単なので打ち込みが楽です。おおまかにざっくりとオーケストラを使いたい時には重宝します。ざっくりでも気持ちよく鳴ってくれるのも特徴的です。
ストリングスについては編成のバリエーションが多く、
Collector’s Editionに入っている「STRING ENSEMBLE」は編成が大きいとき、
小さい編成で鳴らしたい時には「Session Strings Pro」。
ソロを鳴らしたい時には専用のソロ音源もあります。
スタンダードなオーケストラのパーカッション「Symphony Series – Percussion」も入っていますが、
Action StrikesやDamageなど、そういった誇張されたシネマティックな打楽器が収録されている音源もあります。
Action Strikesはちょっと遠めの音なので遠めで迫力を出したい時に使ったり、
Damageはかなり有名で使い古された感じなんですけれども、ループさえ使わなければDamageの音だと悟られない気がします。
Damageの音だと認識されてしまうと、物語への没入感を阻害しそうなので注意したい。
単音で使ったりエフェクトで加工するのがDamage使いこなしのコツです。
民族楽器
KOMPLETEは民族楽器系も充実しています。
CUBA INDIA MIDDLE EAST、
West Africaも発売時期が古いですが入っています。
ループのMIDIをDAWに貼り付けて使えるのが応用が効いて便利です。
シンセ
シンセ系も結構入っています
Massiveは有名ですね。
ファンク系のものからテクスチャ的なもの、PAD系まで探せばいいものが色々あります。
エフェクト
あとは目立っていませんが、エフェクトがいい。
エフェクトはsoftubeが開発に関わっています。というわけでかなりお得にsoftubeのものが買えてしまう。
コンプレッサーもEQもリバーブもあったり、ひととおりエフェクトがあるので、
KOMPLETEを最初に買えばエフェクトもあまり買い足さなくていい。
その中で僕はRaumというリバーブが気に入ってます。
残響が長くてモジュレーションがかかったようなサウンドで、響き方が独特でおもしろいので使っています。
Guitar Rig、以前は評判が悪かったと記憶しています。
しかし、バージョン6になってUIも内容も一新されました。
それがすごく良く、さきほど書いたsoftubeが開発したエフェクトがラックとして組み込まれていたり、ほかのエフェクトも単発として売ってるようなのものが全部組み込まれています。
1つ1つのエフェクトを丁寧に開発して、それを組み合わせたラックになっている。
プリセットもよくできていて、適当に選んでも破綻せずにきちんと使えるおもしろいサウンドになります。
というわけで、最初からKOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Editionのおすすめでした。
…とはいっても実際高いですよね。そこで、
「Komplete Now」というKompleteのサブスク版も始まったんです。
◆Komplete Now – Native Instruments
1,380円でサービス内の音源が使い放題という内容です。
毎月1個ずつ音源が追加されるんですけれども、まだ音源の数が少ないんですよね。
今2022年2月の時点で契約しちゃうと、使える音源が少な過ぎてお得感がないと思います。
ただ、1年くらい待つと内容が充実してくると思うので、2023年くらいにはKompleteを買うよりKomplete Nowに入った方がお得になってる人はいるかもしれません。
Toontrack EZシリーズ
ここからはKompleteに役割がかぶってないか、
Kompleteに入ってるものよりもおすすめな音源を紹介していきます
Toontrack EZシリーズは
・ドラムのEZDRUMMER
・ベースのEZbass
・ピアノのEZPiano
がありますが、全部おすすめです。
EZシリーズが他のソフトよりも優れている機能がありまして、
それはMIDIフレーズ機能。
音源自体にMIDIフレーズが内蔵されていて、テンポに合わせて視聴できるし、DAWにはりつけていじることもできます。
MIDIフレーズの種類もめちゃくちゃ豊富。
MIDIだけで拡張パックとしても売られたりしています。
MIDIフレーズを使うと、自分だと思い付かないようなフレーズが出てきたり、
自分だと弾けないようなフレーズが出てきたりして、それをいじって曲に自然に組み込めます。
市販のMIDIフレーズだったらフォルダからトラックに貼り付けて鳴らして試聴して取り換える、という手間がありますが、
このEZシリーズなら曲中で試聴しながら簡単にMIDIフレーズを選べるます。
他にも色々機能があり、例えば、ドラムだったらこういうパターンが欲しいなというのをざっくり入力すると、それを元にフレーズを検索するTAP2FINDなどがあります。
MIDIフレーズはオーディオのループ素材よりも自由度が高いというのもいいです。
キー、フレーズ、テンポも変えやすい。
オーディオのフレーズはそのまま曲に貼り付けたら
あとでYoutubeのContent IDでひっかかったりなどの恐れもあるので、リスクを回避するという点でも他の曲とまったく同じになりにくいMIDIフレーズはおすすめです。
そして、EZシリーズのMIDIパックで特におすすめなのがブラックミュージック系です。
ブラックミュージック系は、ピアニストじゃないと自分で考えるのも弾くのも難しいようなフレーズだったり、劇伴に使いやすかったり、ほとんどのフレーズがジャンル上でリック化されているので著作権みたいなものが曖昧だったり。
EZシリーズはサウンド自体もいいんですよね。
特に僕が使っているのはドラムのRock! EZXという拡張パックです。
キックの質感がツルっとモチモチしていて好きです。
デフォルトの音がよく、
モダンで汎用的に使える5弦ベースと、5弦のヴィンテージジャズベースが入っています。
ベースを弾いてる方なら分かると思うんですけど、
ビンテージのジャズベースって4弦しかないわけで、5弦になった時点でコンセプトとサウンドが破壊されちゃうんですよね。
ビンテージに5弦を追加するというのはソフト音源でしかできない仕様。
これはズルいなと思いました。このチートみたいな音色が買った時についてます。
EXPANSIONSの種類もよく、僕はフレットレスベースとアップライトベースを買いました。
フレットレスベースは早速仕事でも使いましたが、ハマリ具合が最高でした。
エレキベース音源はこれ一択でもいいのかなっていうぐらい気に入ってます
EZPiano(アップライト)に関してはすこし線が細いかなという感じであまり使ってないんですが。
EZPianoでフレーズを探すんだけれども、他のピアノで弾かせています。
こういうふうに音色そのものは使わなくても、MIDIフレーズ発生器として使えて損をしにくいのでEZシリーズはおすすめです。
というわけでバンド系のリズムアレンジはToontrackのEZシリーズがおすすめという話でした。
ちょうどKOMPLETEは生ドラムやエレキべースがちょっと弱いので、そこを補っていく感じです。
Splice Sounds
Splice Soundsはロイヤリティフリーのオーディオサンプルをサブスクリプションで使えるサービスです。月額7.99ドル
Spliceのアプリをダウンロードして、Splice Soundsのページから欲しいサンプルを探して、そのアプリにダウンロードして、アプリからDAWにドラッグする、という使いかたになります。すこしめんどくさい。
特にドラム系とか声ネタ系をよく使ってます。
劇伴には声はいくらあってもいいですからね。声を入れるだけで音楽がリッチに聴こえます。
Spliceは全体的にクラブ系のサンプルが多いです。逆にオーケストラ系のサンプルは少ない。
サンプル系はYoutubeのContent IDにかかる可能性があるからあまり使わないようにはしてるんですが、Youtubeに投稿しないようなメディアや、そういう判定を受けないような場所ではガンガン使ってクオリティを上げていってます。
SAMBHALA TEXTURAL ORCHESTRA
この音源の説明にはテクスチャー・スコアリング・ツールキットって書いてあるんですけど、
雑に言うと民族楽器系の総合音源です。
この音源の特徴的なところは
楽器をつま弾いたようなTextureというプリセットや、Sparksという楽器が色々混ざった音色がたくさん入っているところ。
サウンド的にはフワッとしていて揺らぎがあって雰囲気がある、といったイメージ。
カチッと打ち込んで演奏させるっていう感じの音源ではなくて、音色を重ねていってフワッと雰囲気を作っていくような音源です。
この音源の素晴らしいところは1音にめちゃくちゃ雰囲気があるところ。
シンプルな楽曲で雰囲気を作りたい時に非常に有効です。
ドラムとかメロディを少し入れて、そこにこのSAMBHALAの音色を流せば大体サマになります。
料理で言うとコンソメみたいな感じの音源。
手間暇かけてきちんとスープを作らなくても、コンソメを入れるだけで大体いい感じになるよっていう。
このSAMBHALAは民族楽器系の音源なんですけれども、特定の民族はあまり感じさせないのもいい。
音源の名前自体もSAMBHALAという架空の仏教王国の名前が付いています。
こういう民族系の音源って、大体どこの民族のどこの楽器みたいな決まったものが収録されているんですが、
そういうのを外して作られてます。
特定の民族を感じにくいからファンタジー系の、想像の物語の音として入れるとハマることが多いです。
SAMBHALAの楽器を1つずつ紹介します。
パーカッション
パーカッションが一番使いやすい。
トレモロで< >していくみたいな音が結構入ってます。
皮モノも金属も種類が多いので助かります。
声もあるんですよね。声は劇伴に使うのでいくらあってもいい(2回目)
しかもおもしろい声で、どこのどういう歌い方なんだろう?みたいな。
ストリングス
ストリングスも入っています。
こういった総合音源に入っているストリングスって1つも期待できないですよね?
まあ大体オマケみたいなもんです。
しかしSAMBHALAに収録されているストリングスは味があり、ロングトーンを一発だけ入れるなら他の音源よりもSAMBHALAのストリングスの方が雰囲気がいい場面があります。
細かいフレーズには対応できなかったりするんですけど。
一発で勝負するならSAMBHALAのストリングスはかなりよいです。
あとはマイクポジションを変えられたりとか
炎の音とか風の音などのフォーリーサウンドも加えることができます。
フォーリーは効果音とバッティングしちゃうんで劇伴では使いにくいんですけど。
コンソメみたいな民族総合音源
SAMBHALA TEXTURAL ORCHESTRAの紹介でした。
OUTPUT社の音源
OUTPUT社の音源、僕はバンドルで買ってるんですけど
わりと満遍なく使ってます。
特にべース音源のsubstanceは、リズムを刻むようなべースを鳴らしたい時にはよく使ってます。
リバースばかりの音を収録したREVっていう音源もおもしろい。
生楽器っぽい音を入れたいんだけれども、素の音は入れたくない時には
ANALOG STRINGSとANALOG BRASS & WINDSを使っています。
なんだかんだ言って困った時に使っちゃうのがOUTPUTの音源ですね。
最近はメロディじゃなくてテクスチャで持っていくっていう方向性の曲作りをしているので、その点でもOUTPUTでエフェクトをかけられたテクスチャを入れていくっていうのがハマったりします。
OUTPUTにはバンドルとは別にArcadeっていうサブスク型の音源があるんですが、
これは少し特殊で、
まずサブスクリプション型なんですね。毎月10ドル。
ライブラリにはどんどん音色が追加されていきます。
系統的にはクラブ系の音色が多いんですが、劇伴に使ってもおもしろいことを発見しました。
この音源の面白いところは、白鍵のほうにはループや音色が割り当てられていて、
黒鍵のほうにはエフェクトやリバース、ループの途中から始まったりと、そういったギミックが仕込まれてること。
白鍵で音を鳴らして黒鍵で何かエフェクトを加える、みたいな使い方です。
これは音楽をむちゃくちゃにしたい時に使えます。
普通にインテンポでリズムに合わせて演奏しようとするとそんなにグッと来ないんですけど、
テンポ関係なく雑に弾いてライブ感を出すような弾き方をするとめちゃくちゃな音楽が作れて楽しい。
他の音源だとリアルタイムにエフェクトを操作できないから、そういうことはできないんですよね。
Arcadeは使う音源を個別にダウンロードするんですが、それがこの音源の一番ストレスの溜まるところではあります。
というわけで、OUTPUTの音源の話でした。
Spectrasonics「Omnisphere」
◆Omnisphere 2 | Rock oN Line eStore
一生かかっても使い切れないと言われるほどの、大量のプリセットが入っているシンセサイザーです。
探すほどおもしろいサウンドが出てくる、遊べる音源ですね。動作が重いのは欠点ですが。
Omnisphereはエフェクトがかかっているような音が多く、PAD系とかリズム系は一発で雰囲気が出るものが多いです。
民族系とかテクスチャ系のものもたくさん入ってます。
困った時や時間がない時にかなり頼りになります。
逆に、小回りがきかないので、細かくコードを変更するような音楽にはあまり向いてない。
最近、Omnisphereの拡張音源でSonic Ex Tensionsというのが発売されたんですが、
◆Sonic Ex Tensions | Spectrasonics
その中でも特にUndercurrentが劇伴におすすめです。
Undercurrentはその名前の通り、海外のドラマでセリフの後で流れてるような感じの、アンダースコアな感じの音色になってます。
1発入れるだけでもうこれだけで、いいんじゃないかなっていう時があるくらい完成度が高い。
どの音色を鳴らしても雰囲気があってテンションが上がる、ワクワクする音源になっています。
でもキリがないので拡張の導入はあとでいいかなとも思ったり。
というわけでSpectrasonics「Omnisphere」の紹介でした
Musical Samplingのボーカル音源
ソフト音源としては最後の紹介になるのが、
Musical Samplingのボーカル音源。
Musical Samplingの音源は、どれも短い期間でザクザク打ち込むのには向いているものばかり。
その中でもソロボーカル音源とAnthem Choirがおすすめです。
声の音源はいくらでも持っていていい(3回目)
ソロボーカルはAtelier seriesはMaggieとAmyという女性ボーカルとFauxgorianという男性のボーカルがあります。
レガートもロングトーンもきれいで表情があり、自然で雰囲気があって美しい。
特にファンタジー系などで一発ソロのボーカルを入れたい時に非常に栄えます。
これもかなり強力。
クワイヤ系の音源っていざ入れようとしてもいまいちハマらないんですが、これは曲の中でも使いやすい。
おまけに高品質なボディパーカッションのライブラリもついてきます。
おまけ プラグインエフェクト
◆IK Multimedia T-RackS Sunset Sound Studio Reverb | beatcloud
スタジオで録れた音の響きを足してくれるブラグイン。
僕は自分で楽器を録音する場合もあるんですが、防音室なのでかなりドライ(オンマイク)な音でしか収録できません。
そこにSunset Sound Studio Reverbでスタジオの音を追加し、他の打ち込みの音と馴染ませたりします。
劇伴制作で本当になくてはならないエフェクトです。
今回紹介したものに加えて
リバーブはiZotopeのオニギリと言われているNeoverbをメインにして、マスターフェーダーに同じくiZotopeのOzoneを加えると、
どんな作品でもひととおり対応できるかなと思います。
Ozone 9 Elements | Rock oN eStore
あとは作品の内容に応じてソフト音源を買い足していくという感じでいいんじゃないでしょうか。
というわけで今回は劇伴制作が楽しくなる音源を紹介しました
管(ブラス系)と弦(ストリングス系)の専用音源をあまり紹介しなかったんですけれども、
管と弦はかなり沼なので、管と弦を使わずにアレンジをするか、生にするかという風に対処していって、
音源はじっくり徐々に揃えるくらいでいいのかなと思ってます。
というわけで、楽しい劇伴制作を始めていきましょう!
動画
動画は実際に音を鳴らしています。