勝ててない人にもおすすめ『勝ち続ける意志力』

教則本・その他本

日本人初のプロゲーマー、梅原大吾さん著の「勝ち続ける意志力」を読みました。
勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

大会に勝って100の喜びを得ようとは思わない。それよりも、日々の練習において60の喜びを得たいと思う。喜びは60くらいがちょうどいい。30だとプロとは言いにくいし、100だと影響が大きすぎる

努力をするときには「その努力は10年続けられるか?」と自問自答するのがよい

僕は梅原さんと違って、勝ててない人間なんだけど、だからこそ勝ち負けよりも自分の成長に喜びを見いだす方が人生が充実するんじゃないかなと思う。

大きな仕事をしたり、ヒットを出したりするのを目標にしていたけど、それまでの道のりも自分の人生なんだなって。ずっと続くんだもんね。

そんな事を考え出したら気持ちが軽くなってきて、前よりも早く作れるようになってきたし、いい曲が作れてると思う。根拠のない自信もある。毎日が楽しい。

音楽を始めた頃の気持ちに戻ってる。

このブログやDOVA-SYNDROMEみたいに、作るほど必ず結果になるような環境っていうのも大きい。ニコ動SoundCloudもそうだけど、ネットに投稿すれば数字で出るからそれも楽しい。

 

60っていう数字もいい。常に100じゃないといけないって気負い過ぎると遊びがなくなるし、面白いものが作れない。あと100出来なかった時に後ろめたさみたいなものが生まれる。よくない。100は目標にするんだけど、とりあえず60出来れば満足だなって思うと、楽しくなって結果60以上作れる時も多い。

あと、10年続ける事だから、体調にもかなり気を使ってる。とにかく寝るし食べる。起きてる時は常に調子がいい状態にしてる。体調が悪い時にはクリエイティブなことが出来ないと思ってるので。

そんな感じで最近すごしてます。

 

しかし大会に勝って100の喜びを得ようとは思わないって、まるでイチローみたいですよね。だからこそ試合でリラックスして集中し、結果を出せるんじゃないかな。

そしてこの言葉。

僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。昨日と同じ自分でいない。そんな意識が自分を成長させてくれる。

小さくてもいいから変えてみる。そんな意識があれば、誰だって、いつだって自分を変えることができる。そうやって自分の体験を増やしておけば、ふとしたとき、前よりも視野の広くなった自分に気付くはずだ

人間って突然大きく変わる事なんてないんですよね。毎日ほんの少しずつ変化させていくこと。それが大事。僕は飽きっぽいので、変化させる事は割と得意なのかもしれない。いける(確信)

変化させるって事は、自分が得たものを捨てる勇気も必要だと思ってます。

梅原さんも頂点を極めたゲームから、新しいゲームに1から挑む事をやってる。そして1番になるからすごい。

逆に結果が出てない人を見ると、ずっと同じ事をやってる。「自分はこれしか出来ないから」とか「これが個性だから」って。いや、楽しければいいんですけど、そういう方は大体楽しそうじゃない。

新しい考えや価値観もどんどん自分の中に入れていく。じゃないと間違いなくおっさん化する。下の世代に説教ばっかりして新しい所に飛び込んでいかないつまんないおっさんにはなりたくないと思う。

 

この本は今走り続けてる人じゃないとよくわからないかもなあと思いました。僕は梅原さんと同世代だし、ものすごく共感してしまった。

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