作曲家のこおろぎです。
今回はDTMでギターを快適にいい音で録音するための最適解の機材を揃えてしまったので紹介します。
それは以下の3つ。
これらの機材はアンプシミュレータでサウンドをモニターしながら、DAWにはギターの生音を録音し、後からDAWの中で音作りをする人向けのセットです。 それぞれコンパクトなので、まとめてデスクの上にも収まります。
ギター録音に関しては少なくとも今後10年はこの3つの機材で最高のパフォーマンスを出して運用していけると感じています。
配線はこんな感じになっております。
ギターの信号をまずZ-TONE Buffer Boostに入力し、そこからそれぞれオーディオインターフェイス→DAW、POD EXPRESS→スピーカー、チューナーに分岐する形です。
POD EXPRESSは演奏時のサウンドモニターとして使用し、DAWには生音を録音します。
LINE6 POD EXPRESS
アンプシミュレータ&エフェクト・プロセッサー。
こちらは”快適”に録音するための機材です。
POD EXPRESSから直接録音することも可能ですが、私は演奏時のサウンドモニター用に使用します。
エフェクトを掛けた音を聞きながらギターを演奏し、生音のほうを録音します。
特に歪みを使った音は、エフェクトがない状態だと演奏のニュアンスを表現するのが難しいので、サウンドモニター用にエフェクターを使うメリットが大きい。
独立したアンプシミュレータをモニター用に使用することで、しっかりとしたサウンドで演奏でき、遅延も少ないため、ストレスなくギターを演奏できます。
そして生音のほうを録音しておき、後からDAWで編集や音作りを行うと、柔軟なサウンド調整が可能になります。
POD EXPRESSを選ぶ最大の利点は、音作りがシンプルで迅速なところ。
こちらはサウンドモニターとしての使用が目的なので、細かい調整よりも、素早く音作りをして、演奏のアイデアをすぐに録音できることのほうが重要です。
POD EXPRESSは1つのノブにエフェクトの種類と深さが同時に割り当ててあり、深い階層がほとんどなく、パラメータがすべて目視できるので、シンプルな操作で直感的に瞬時に音作りができます。
パラメータがすべて見えることにより、操作をほとんど覚えなくていい上に、今どの状態にあるのかが把握しやすいので、たまにしかギターを録音しないDTMerでも戸惑うことなく音作りができる。
コンパクトなのも嬉しいところ。
こういったマルチのエフェクト・プロセッサーは大きなものが多く、これ以前に使用していたLINE6 AMPLIFi TTも248mmx145mmx95mm 1.8kgとまあまあ大きかった。
POD EXPRESSは92 mm x 130 mm x 56 mm 350gというサイズで、コンパクトエフェクターと同等のサイズになっており、机の上に置いても邪魔にならない大きさです。
動画も作っています。
また、ギターはLINE6のVariax Standardを使用しており、POD EXPRESSとの組み合わせによって瞬時にあらゆるギター・アンプ・エフェクターのトーンを出すことができます。
だいぶ前の動画ですが投稿しています。
IK MULTIMEDIA Z-TONE Buffer Boost
ブースト機能つきDI。
こちらは”いい音”で録音するための機材。
ギターやベースからの信号を、オーディオインターフェースやミキサーに最適なレベルで出力できる機材です。ノイズや音の歪みを減らし、クリアな音で録音できます。
ギター・ベースの生音をこちらに通し、オーディオインターフェイスに入力してDAWに録音します。
Z-TONE Buffer BoostはDIの基本機能に加え、ボリュームを最大+10dB加えるブースト機能もついています。様々なギターや・ベースを繋いでも安定した音量と音質で録音できます。
オーディオインターフェイスとPOD EXPRESSとチューナーに生音をそれぞれ送るスプリッターの役割も請け負います。
グラウンドループ由来のノイズが発生した場合はグランド・リフト・スイッチで対処することもできます。
オーディオインターフェイスからの+48V ファンタム電源供給で動作しますので、別途電源を用意する必要はありません。
サイズは137mm x 158mm x 45mm 950gとこちらもコンパクトエフェクター同等。
IK Multimedia Z-TONE DIのほうで動画も作っています。
この動画を作った後にゲインが足りず、Z-TONE Buffer Boostに買い替えました。
シンプルに上位互換な機種なので、スペースの問題がなければZ-TONE Buffer Boostのほうを買っておいたほうが良さげです。
KORG Pitchblack mini
シンプルなチューナー。
単体のチューナーで常にチューニングを表示させ、確認しながらギター演奏することで安定したピッチで録音できます。
かつアダプタ動作だと電池を気にしなくていい。
Pitchblack minはコンパクトで他の2つのものと並べられるサイズ感になっています。
デスクトップで表示させるなら十分です。
チューナーはどれも機能的には大きな違いはないと思いますが、Pitchblackシリーズは色やサイズのバリエーションが豊富なので、自分の好きな色や、置く場所に合ったサイズのものを選べます。
色は私のイメージカラーの一つであるパープルにしました。
おまけ
電源アダプタ
■CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / 電源アダプター DC9V 1A 2.1mm センターマイナス
LINE6 POD EXPRESSとPitchblack miniはこのアダプタで電源供給しています。
なるべく電池を使わないほうが交換のストレスがなくてよいです。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/234338/
台座
コンパクト・エフェクターを斜めに置ける市販のエフェクトボードがなかったので、モデリングし3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」で台座を作りました。
この台座があることで手元から少し離れていても見やすく操作しやすい。
平板を折り曲げた形でモデリング。こういったプリミティブな形をゴールにすると作りやすいです。
おわりに
最適解すぎて、今後ギターの録音機材に関することはもう書かないかもしれません。
ではまた10年後に。
■IK MULTIMEDIA『Z-TONE Buffer Boost』 -DI
■KORG『Pitchblack mini』 -チューナー