作曲家のこおろぎです。
今回は作曲用のメインデスクの右にサイドデスクを作ります。
今の家に引っ越して1年、以前から使っていたものを無理やり使用していたんですが、いい加減に新調して使いやすくしたいな、ということで。
サイドデスクには以下の機能が欲しい。
・モノを雑多に置くスペース
・電源系統をまとめたい
・カメラ、ディスプレイスタンドを置ける強度、重さ
・寸法を合わせて美しくしたい
市販のものだと上記を満たせなかったので自分で作ることにしました。
現在のようす
サウンドハウスCLASSIC PROのスタジオラックを切って短くした挙句、さらに上に余った木材を加工した台を取り付けています。
大変汚い。
一番の問題点はラックの口を手前にできない寸法になっているので、モノを出し入れしにくかったり、デッドスペースが生まれていることと、見た目が悪いこと。
家具は長いこと運用して模様替えや引っ越しを経ると、どんどんミスマッチが起きて、そこに色々継ぎ足すことによって見た目もぐちゃぐちゃになります。
既存のものはもったいぶらずに捨てて、定期的にリセットをするということが必要ですね。
というわけで、引っ越し前から頑張って使ってきたサイドデスク(ラックだけど)を一旦捨てて作り直します。
僕の場合、ラック機材はメインデスクに収納できるようになったのと、そもそもアウトボード自体をほぼ使わないということもあり、スタジオラックはいらないという判断になりました。収納家具としてもサイズ感が微妙に使いにくい。
ちなみに、CLASSIC PROのスタジオラックはこれ。
素材は合板のような木材っぽいですが、ボロボロするのでネジを入れたりするのにはあまり向きません。
これを再度加工するのはよくないと判断し、新しい木材を使います。
設計
Blenderでモデリングをしながら考えます。
初案
・天板と前面はメインのデスクと揃える
・天板にはカメラとディスプレイのためのポールを立てたい
・中板はLINE6 Variaxの電源であるLine6 BASS POD XT LIVEを置く
・下は張らない。移動式の収納を置いてもいい
・裏も張らない。強度が不安な場合はブラケットで補強する
下に置く移動式収納はIKEAのTROTTEN トロッテンがいいなと思ったので、これが入るサイズで考えます。
次案
次は、サブPCをメインと同じくらいの使い勝手にしたいということで、スライドレールを取り付けた案を考えました。
・横向きにスライドレールを取り付け、キーボードを置けるように
・中間の仕切りを伸ばしてカメラのポールを取り付ける台に
この問題点は、中間の仕切りを伸ばした形だとポールが不安定になり、カメラの揺れが大きくなりそうということと、そのポールにマウスのための台も取り付けたいので、強度も不安だということ。
スライドレールの可動域が思いのほか狭く、メインデスクの邪魔になるうえ、キーボードの位置も作業しにくいこと。
構造も複雑なので、作業スタイルが変わったときに変更するのが大変なこと。
色々と不具合があるので考え直します。
ほぼ最終案
ディスプレイはノートPC台とのデュアルアームにすることで、小スペースかつ手元にキーボードが来るようになりました。位置の調節もしやすい。
マウスを置く台のアームはとりあえず楽譜スタンドで。
手前に切り込みを入れてポールを内側に。最終的には天板に穴を開けてポールを通すことにしました。
シンプルで多機能にできたと思います。
図面
これがDIY雑図面だ。
マウス台はすぐ使わない予定だけどとりあえず作っておく。
発注
パイン集成材
モノタロウで注文。
https://www.monotaro.com/g/02947841/
18×400×910 3枚で済むところ、酔っぱらって注文したら
18×400×600 を4枚注文していました…明らかに寸法が足りないのになぜなのか…
というわけで追加で注文して
18×400×910 2枚と
18×400×600 2枚で作っていきます。
金額は2,490×2+1,690×2=8,360円
開封。きれい。
幅は18mm。図面に織り込み済です。
ウレタンニス
塗装はウレタンニスにする。メインデスクのようにペンキで塗ると、すぐ剥がれたりしてメンテが大変なので。
ウレタンニスなら染み込むので剥がれないし、樹脂で保護力も高い。はず。
あまり見えない部分なので、見た目よりもメンテの楽さ重視です。
ノートパソコン用のデュアルモニターアーム
サブPCをデスクトップからノートにするのも見越してノートパソコン用の台にキーボードを載せます。
ゴム脚
木材をそのまま接地するとガタつきがあったり移動しにくいので脚も購入。ちょうど幅18mmのものがあった。
ネジは家にあるものを使いました。
カメラ用ポールも、もともと使っていたもの。
これはカメラ位置がズレないし、スペースもとらないのでいいです。
切る
鉛筆で切る線を書く。間違いがないよう、場所などもメモ。
ソーガイドを使うとまっすぐに切ることができます。
カメラのスタンドのための穴を開けます。現物を一旦とりつけて測る。
ホールソーで穴を開けたい。
ギリギリだとズレたときにこわいけど、小さめのφ38mmで開けてみる。
ホールソーですこし削ったあと、それに沿って細いドリルで穴を開けます。
ホールソーの音はバカでかいんですが、こうするとホールソーを使う時間が短くなります。
開きました。
仮組してみます。位置はバッチリ。
ヤスリがけ
設置場所は裏への通り道にもなるので、角は多めに削ります。
塗る
筆のあとがやや汚い。数回塗る前提なんだけど雑すぎたかも。
乾いたら一旦組み上げます。
ヤスリをかけて段差や塗装のムラをならします。
この状態で2回目を塗る。
組み上げてから塗ることで、見える範囲の塗料を多めにしたり、接合部のまとまりを出す作戦です。
もっとヤスリを多めにかけて、厚く塗ったほうがムラがなく、濃く塗れてよかったかも。ただ、塗料の残量が不安だった…
とりあえず完成です。
ツヤが出てますね。ブラックにしたんだけど全然真っ黒ではない。
足をつけます。
設置
完成したので設置してみます。
メインデスクと色が合ってない…
黒のつもりだったのがブラウンっぽいからですね。
ただ、高さが揃ったのは気持ちがいい。
ここからカメラ、キーボード、マウス、ディスプレイのスタンドを取り付けて…
完成
天板がほとんど見えなくなったし、暗い場所なので、色が合ってないのはさほど気にならなくなりました。
キーボードのスタンドはiPadも置く余裕があります。サブモニターとして使える。
マウスの台はあとで考えるつもりでしたが、以前使っていたディスプレイのアームを取り付けることができました。
下は電源タップのTASCAM AV-P25RMKIIとLine6 BASS POD XT LIVE。
両方とも電源がつけやすく、ついていることもわかりやすくなりました。
XT LIVEは最初は中板に載せる予定でしたが、縦のほうが収まりがよかった。
下の隙間にケーブルの収納ボックスを置いて、美しくしつつXT LIVEが倒れないようにしたいです。
今のところ山崎実業のゴミ箱が有力候補。
縦長でボックス型の収納はゴミ箱のほうが多い…
天板は平たくなってモノが置きやすくなりました。一時的モノ置きスペースにしたいと思います。
強度的に不安定そうだったらブラケットで補強しようかなと思っていたんですが、今のところ全く問題なさそうです。
さすがに人が乗ると危険そうではありますが。
おわりに
このサブデスクで
・音楽以外の電源まわり
・カメラ
・ディスプレイ
・デスク
・マウス、キーボード
・ケーブル収納(今後)
が納まります。
マウス、キーボードの位置が最適化され、サブPCでも集中して作業ができるようになりました。
このブログもMac StudioのLightrooomで写真の編集をしています。
今回は小ネタ的なものだったので動画を撮りませんでした。
後日、IKEAでほとんど同じ寸法のサイドデスクが発売されていました。
作る直前には見当たらなかったのですが…
https://www.ikea.com/jp/ja/p/vihals-bedside-table-white-60488738/
IKEA…まさかお前…