作曲家のこおろぎです。
動画と写真用のサブカメラとしてSONY ZV-1を買いました。コンデジと言われるタイプのものですね。
FUJIFILM X-A7を買って1年くらいでZV-1に買い替えることに。
マップカメラさんでレンズ一式を下取りに出して購入資金に。むしろ売った金額のほうが多かったのでプラスになりました。
ZV-1は一年前、2020年の5月に発売されたカメラなので、この本体のレビュー自体はかなり多いはずです。
なので今回は「なぜX-A7からZV-1にしたのか」という、非常に狭い内容でお話したいと思います。
ざっくりなぜ買い替えたのか
・動画用にも使えるサブのカメラが欲しかった
・よりコンパクトなものが欲しい
・レンズ交換を十分に楽しんだ
・ZV-1は写真も普通にキレイ
・自分以外の人間が扱いやすいカメラが欲しい
・メインカメラのアクセサリーが流用しやすい
1つづつ詳しく書いていきます。
動画用にも使えるカメラが欲しい
まず動画用にも使えるサブのカメラが欲しかった。
今まで使っていたX-A7って、動画用のカメラとして絶望的に良くなかったんです。
まずノイズがひどい。
どんなにいいマイクを使ってもノイズがものすごく入ります。さすがに通常でここまで多いということはないような気がするので、不良品の可能性もありますが…
あとはオートフォーカス(AF)がよくない。動画の時にピントがめちゃくちゃ迷ってまともに被写体に似合わない。
メインのカメラとしてSONYのα7Cを使ってるんですけど、かなりAF性能がいいです。
この前、ブースの改造をするという作業動画を撮ったんですが、動いたりして雑に撮影しても、常にメインの被写体にきちんとピントが合ってるんですよね。
X-A7の方は丁寧に撮影してもピントが合わない。相当ストレスです。
動画の画質に関しても、X-A7の方は黒がつぶれる感じがするんですよね。
写真だといい雰囲気の潰れ具合なんですけど、動画にすると気になっちゃって画質の点でもあまり動画には使いたくないカメラです。
コンパクトなサブカメラが欲しかった
もっているα7Cは装備がゴテゴテしてるんで、気軽に動画を撮る時に使えないんですよね。
フルサイズだと最軽量といううたい文句なんですけど、レンズやマイクをつけると1.5kgくらいになる。
あと、いつもと違った設定にするとオペレーションミスが起きやすいので、設定をなるべく変えたくない。
なので動画用としてもサブのカメラが欲しいなと。
メインでしっかり撮るときはα7C、サブとして機動性重視でZV-1という感じですね。
α7CとZV-1を並べるとこんなサイズ感。
ZV-1だとレンズが交換できないんですけど、レンズを交換して撮るシチュエーションってそこまでないことに気が付いたんですよね。
僕は「機材がこういう形ですよ」みたいな、室内での説明用の写真をとることが多い。シチュエーションがほとんど決まってる。
なのでそんなにレンズとかにこだわらなくても大丈夫なのかなと。
今までAPS-Cの安いレンズをいろいろ試せたおかげで「だいたいレンズってこういうものなんだな」っていうことが分かったのがよかった。
結果、僕の用途だとそんなに色々なレンズはいらないなと。
XA-7、センサーも小さくて手振れ補正もないので、マニュアルのレンズだと暗い室内では全然ピントが合わないんですよね。
なので、マニュアルのレンズはやめて完全にオートにすることにもしました。
あと、今まではX-A7のカメラをレンズと一緒にガシャガシャ移動して写真を撮ってたりしたんですけど、こういうケースにいれて。
レンズを使うと、レンズを管理したりとか、そういうコストもかかってくる。
そういうことも含めて、レンズ交換はバッサリやめることにしました。
重さ、 X-A7もAPS-Cのカメラとしてはかなり軽いんですよね。標準のかなり軽いレンズをつけて455g。
ZV-1は約294g。圧倒的に軽い。
サブのカメラがかなり軽くなったので、よりサブとメインの使い分けできていくと思います。
写真も普通にキレイ
ZV-1、Vlog用のカメラとして売り出されてるんですけど、写真も普通にキレイに撮れるんですよね。
無加工のZV-1の写真です。
動画も写真を連続で撮っているだけなので、AFも動画と同じできちんと利くだろうし、レンズもF1.8-2.8と明るい。
センサーサイズが小さいのでボケ自体は少なめですが。
FUJIFILMのXマウントでこれだけの明るさのレンズを買おうと思ったら単焦点で10万円ぐらいするんですよね。
ZV-1はX-A7(ボディ)の倍くらいの値段なんですけど、それが標準で付いてるとなると、トータルでお得。
画角は35mm判相当で24-70mm
ちょっと広角側が足りないんですけど、
広角が欲しい時は、α7Cのいつも使ってるレンズが17-28mmのものなので、α7Cを使えばいいかなと。
写真だけに関しても、もしかしたらX-A7以上にキレイな写真が撮れるかもしれない。
自分以外が扱いやすいカメラが欲しい
今月結婚したんですが、これからもっと気軽に取りたい場面も多くなるだろうし、外に出る機会も多くなるだろうし、カメラを渡して妻とか、他の人に撮ってもらうというシーンも多くなるかも、というのもあるんですよね。
なので、他人も使いやすいものがいい。
その点だとZV-1は軽いし、ピントも合いやすいのがいい。
XA-7はピントが合わないのが致命的だなと思っていて、
すごく気を使って写真を撮る人間ならいいんですけど
そうではない人間が撮っていい感じに撮れるということでは、AFの精度が高いZV-1がいいなと。
実際使ってみるまではカメラのAFってそんなに大事なのって思ってたんですけど、実際に動画を撮るようになってみるとすっごい大事だなと実感しました。
別の候補「X-S10」
X-A7から買い替えの選択肢に2020年11月発売で一応後発の
FUJIFILM「X-S10」があったんですよ。
・動画機能が強化されていてVlogを意識したものになっている
・5段の手ぶれ補正が付いてる
・富士フィルムのレンズもそのまま使える
・見た目もかっこいい
・写りもFUJIFILMっぽくてかっこいい
・価格はZV-1より少し上
SONYの手ぶれ補正って弱いって言われてるんですよね。
なので、手ぶれ補正に関してはX-S10のほうがいいのかなと。
ただ、コンパクトさや扱いやすさという点で見るとサブカメラとしては中途半端かなと思いました。
FUJIFILMのAFの精度や、音声に関しても不安。
また、メインのカメラがSONYなので、FUJIFILMを買っちゃうと、別の規格のレンズをそれぞれ集めないといけなくなってしまう。
なので、今回、涙を飲んで、レンズ資産を全部捨ててZV-1にしました。
さらに、SONYのカメラにするとアクセサリーも流用できるんですよね。
ワイヤレスリモートコマンダーがついてるシューティンググリップが使えたり。
メーカーを揃えた方がボーナスがあるんですよね。
X-S10も魅力的だったんですが、合理的に考えてZV-1を選びました。
X-A7のフォロー
X-A7についてボロクソ言ってきたので、フォローしておきます。
まず見た目がいい。FUJIFILMのカメラってカメラっぽくてかっこいいですよね。
SONYのカメラって、カメラよりも電子機器っていう感じがしません?
写りは、写真を撮るっていうことだけにフォーカスすると、
暗いところは黒く潰れたり、ピントが合いにくかったり、ということはあるんですけど、
瞬間火力が高いというか、かみ合ったときにグッとくる、雰囲気のある写真が撮れる。
あとレンズ交換式カメラとしては安価だし、APS-C規格のレンズ自体も安いので、レンズで色々遊べる。
なので、写真用として初めて交換レンズを使ってみたいという方にはおすすめです。
ZV-1を使ってみて
まだ全然使ってないんですけれども、今のところはだいたい予想通りで大満足してます。
不満点があるとすれば
・電源を充電しながら撮影ができない
・USBのType-Cじゃない所
・音声が録画中じゃないと音声レベルが確認できないところ
・音声アダプタのSONY XLR-K3Mが使えないところ
・ラベリアマイクがうまく動作しない(確認中)
バッテリーが小さいので連続の稼働時間が45分くらいしかないんですけど、充電しながら撮影ができないので連続で撮影する時間が限られます。
予備のバッテリーを使うにも、バッテリーの交換の蓋が底面にあって、アクセサリーをつけると交換がめんどくさいんですよね。
まあ、長時間撮影する用途のカメラじゃないよ、っていうことですね。
ちなみに、α7Cだったら充電しながら撮影ができます。
あと、SONY XLR-K3Mが使えなかったので、ミニジャック直挿しでラベリアマイクを試してみたんですけど、音量調節しても爆音になっちゃって使えなかったんですよね。
SONY純正のラベリアマイク「ECM-LV1」や、評判のいいSENNHEISER「MKE-200」を試してみようと思います。
おわりに
「FUJIFILM X-A7からSONY ZV-1に買い替えた理由!」でした。
カメラを選ぶ時って自分がどういうシチュエーションで使うのかを絞って選ぶのが大事だと思います。
そうすると最小限の構成のコスパのいいものが選べる。
X-A7でレンズの選択肢などを色々試せたので今回はシチュエーションをより絞ってZV-1を選んだという感じですね。
というわけで、今まで僕のYoutubeって、映像はほとんどα7Cだったんですけど、インサートとか、vlog的なものとか、ZV-1の映像も増えてくるかもしれません。
ではまた。