作曲家のこおろぎです。
過去の曲データってどうやって保存していますか?
僕は500GBのハードディスクに同じデータを2台同時に保存して、一杯になったらとりかえる、ということをやっていました。
なぜ500GBなのかというと、少し前は一番壊れにくいとされていたからです。少ない容量のほうが壊れた時の損害も少ないですしね。
ただ、その方法だとだんだん大変になってきました。
長く活動していると、過去のプロジェクトのやり直しや編集をしなければいけないことが多くなってくるんですよね。
そのときは、複数のHDDの中から、外付け用の機器を取り付けて探さないといけないんです。めんどくさい。
NASならRAIDを組めるのでバックアップも簡単だし、データを取り出すのも楽だろうということで導入することにしました。
NAS(ナス)とは
Network Attached Storage の略で、ネットワーク(LAN)上に接続して利用するハードディスクのことです。
CPUなどもついていて、立ち位置としては、外付けハードディスクとPCの間、という感じですね。
NASでできること
・同時に2台以上のHDDに同じデータを書き込むことができる
・他のPCや、スマホ、外部のネットワークからデータにアクセスできる など
僕はSynology『DiskStation DS218j』を買いました。
ハードディスク2台で運用するコンパクトなモデルです。
ざっくり
・セットアップ、操作が簡単
・楽にデータ保存ができて、とりだしやすい
・機能が多い
・転送速度はUSB 2.0以上USB 3.0未満
・HDDはNAS用を使おう
公式の写真でみると大きそうなんですが、案外小さい。
165mm x 100mm x 225.5mmです。
こんな感じでルーターに有線LANで繋ぎます。わりとシンプル。
セットアップをほとんど自動でやってくれるので、めちゃくちゃ楽でした。
本体を繋いでアドレスにアクセスするだけで、RAIDやドライバの設定もなど最適化してくれて、すぐ使えるようになります。
ブラウザ上で仮想デスクトップのように扱えるOS「DiskStation Manager(DSM)」ですべての操作をします。見た目もわかりやすく操作しやすい。
ブラウザだと、保存されている実感がわかなくて怖いですね。慣れだと思いますが。
モニター類も多いので、状況がわかりやすい。かなり機能が多いので、設定なども目的までたどり着くのが大変だったりはしますが。
転送速度は80 MB/s くらいです。USB 2.0以上USB 3.0未満ですね。
なぜか速度が安定しない時がありますが。そこまで早くないので、こまめに入れていくのがよさそう。
別売りのハードディスク2台、同じ容量のものを入れます。ミラーするので、1台分の容量しか使えません。
リスクを考えると、メーカーや型番は別にしておいたほうがいいかもしれないですね。
容量は一番コスパがいい価格帯にしておいて、数年運用したらもっとHDDが安くなっているはずなので、それに乗り換えるようにしたい。
こんな感じでHDDを載せます。簡単です。
写真は標準モデル「WD Blue」ですが、
RedというNAS用HDDドライブがあるらしく、NASならそちらのほうがいいみたいです。
Blueも24時間運転とか、ハードな運用をしなければ大丈夫っぽいですが。
■参考 | 安定性と耐久性ならNAS用HDD、人気の「WD Red」の特性を調べてみた
複数のHDDを扱うには、RAIDの設定をしなければいけないんですが、その設定も最適化してくれます。
SHR (Synology Hybrid RAID)という独自のRAID形式のようです。どうなっているのかはよくわからないんですけど、とりあえずミラーで保存されているっぽいので大丈夫かな…
2.5インチのHDDも繋げます。別売りディスクホルダーが必要。
裏。USBポートに別のHDDや無線LANの機器を繋ぐこともできます。スピーカーも繋げるみたい。
今まではこんな感じで、1つの箱にめっちゃHDDが入ってて、ここから探すのが大変だったんですよね。
NASがあるといっても、さらに別にバックアップをとっておいたほうがいいようなので、定期的にこちらにも入れていきたい。
おわりに
追記 3年使いましたが、バックアップ速度がやや遅いくらいで、なかなか快適でした。
より新しい機種はこれ。
ハードディスクはこれにしました。4TB。
NAS用HDDのRedはこちら。