手っ取り早く今っぽいEDMの音色を入れられるシンセ「Omnisphere 2」のおすすめポイントと弱点

公開日: : 最終更新日:2016/04/16 ソフトウェア音源 ,

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手っ取り早く今っぽいEDMの音色を入れられるシンセ「Omnisphere 2」のおすすめポイントと弱点Omnisphere7

Spectrasonics Omnisphereは、400 以上のシンセ波形と40GBのサンプルをこねくり回して音を作るシンセ音源です。

Omnisphere 2の発売で気になっている人も多いと思いますので、どんな方が買うべきなのか、というのを考えてみました。

Omnisphereはこんな人におすすめ

・色んなジャンルを作る人
・手っ取り早くEDMの音を入れたい人
・音作りが苦手な人
・音作りが好きな人
・どのシンセを買えばいいかわからない人

EDM、生楽器からチップチューン、ノイズまで、音色の種類がめちゃくちゃ多いので、色々なタイプの曲を作る人におすすめ。BGM、サウンドトラック、歌モノなどの曲だけでなく、ジングルやサウンドロゴ、SEも作れます。

プリセットが膨大なので音作りが苦手な人にもおすすめ。作りこまれたプリセットからリリースやアタックをいじっていく、という使い方が楽です。2で今っぽいEDMプリセットもたくさん入りました。

また、プリセットが増えた分、検索機能も強化されたため音色が探しやすいです。

プリセットをいじるだけでも十分なんですが、逆に細かい音作りが好きな人にもおすすめです。2つの音色レイヤーに始まり、グラニュラーシンセンス、エフェクトなども追加され、普通のシンセとは比べ物にならないエディットの幅があります。

「レベルアップするために音がいいシンセ欲しい、でも、どれを買っていいのかわからない」という人も、あらゆる音が入っているので、ハズさない。ちょっと高いですけどね。

次は得意な音色を紹介したいと思います。どんな音色を多く使うかで買うシンセ選びますもんね。

得意な音色

・EDM系(リード、コード、ベース)
・チップチューン
・ヴィンテージシンセ
・ハイブリッドエスニック
・エフェクティブな音
・暗い音、ドローン、ノイズ
・変わった音

もう全部こいつでいんじゃないかな。特に優れている音色を紹介するつもりが、どれも得意でした。

基本的に音質がめちゃくちゃいいです。とにかく太い。レンジが広く現代的なサウンドです。

あえて言うなら苦手なことは生音系の音色を生音らしく使うことなんですけど、それはもうシンセの範囲を超えてますね。

各音色をちょっと解説してみます。

EDM

Omnisphere3

2でEDM系の音が充実しました。

というより、元々あらゆるシンセの音を網羅していたので、EDMと、後述のチップチューン系しか大幅に足すものがなかったのかもしれません。

Spotlight – EDMというライブラリが特別に用意されています。

Omnisphere_edm

プリセットが完璧に作りこまれているので、Omnisphereを買ってすぐEDM系の派手な音色が鳴らせます。

あ!これ聴いたことある!っていう音色が多いです。

リード音色が特に多いな、という印象。バッキング音色は過剰なエフェクトが抑えられてあって使いやすい。

ベースは、ワブルベースのキレはMASSIVEのほうがいいんですけど、とにかく太い。ベースだけ鳴らしても圧倒的存在感があります。

もうEDMプリセットのためだけに買ってもいいかもしれない。

チップチューン(chiptune)

Omnisphere5

2からチップチューン音色も追加されたのは嬉しいです。64bitのWinで動くチップチューン音源がなくて困ってたんですよね。

8bit系とかファミコン内蔵音源とか言われるやつです。こんな感じ。

「ついでに入れとこう」という感じじゃなくガッツリ音色を網羅してます。

あと、エフェクトがかかってたり、音が太かったりして、モダンなチップチューンの使い方ができそうです。

この曲みたいな感じで。

専用のカテゴリーはないんですけど、「SID」で検索したり、カテゴリーの「Retro Land」で出てきます。

ヴィンテージシンセ

Omnisphere6

例えばProphet 5、Roland Jupiter 60、Moog Modularなど、あらゆるヴィンテージシンセの音を網羅してます。しかも音が太い。

専用音源じゃなく、マルチ音源に収録されているものと比べたらまず間違いなくOmnisphereのほうが太いと思います。

他のシンセを包括しつつ上位互換。これがOmnisphereしか使わなくなる原因です。

ハイブリッドエスニック

Omnisphere11

ギター、スチールパン、銅鑼やハープなど、民族楽器のサンプルを混ぜあわせたり、エフェクトをかけて仕上げたプリセットが大量に収録されています。

シンセを織り交ぜた現代的なサウンドトラックで活躍するはず。

2ではなぜかカリンバが大量に増えました。1つのカテゴリーになってます。

エフェクティブな音

Omnisphere12

前のバージョンから大得意だったエフェクティブな音。

ディレイなどのエフェクトが掛かったプリセットが多いです。内蔵エフェクトも32種類に増えました。

前バージョンに入っているプリセットはエフェクティブすぎて普通の曲では使いづらかったんですが、2ではドライで使いやすいプリセットが増えてます。

暗い音、ドローン、ノイズ

Omnisphere13

暗くてドロドロした音、ドローン、ノイズ。

異常と言える量のプリセットがあって使いきれそうにありません。

変わった音

Omnisphere9

Omnisphere8

燃えるピアノ、電動歯ブラシや弓でいろんな楽器を擦った音、など変な音も2でさらに増えました。

変わった音を使いたい、という人にもマッチすると思います。

弱点

Omnisphere10

・音色とエディットするパラメーターが多すぎる
・動作が重い
・書き出しが上手くいかない(現在)

ここまでで買う気になってしまった方、すいません、弱点の発表です。

音色とエディットするパラメーターが多すぎる

音色が多いのがウリなんですけど、逆に多すぎてライブラリが40GBもあるし、音色を探すのも大変です。

用途が決まっているのならもっとシンプルなものを買ってもよいのかなと思います。

エディットもいじる所が多すぎて逆にいじりにくい。プリセットの音がどのパラメーターに影響されてるのかわからない時がよくあります。

動作が重い

まず、立ち上がるのが遅いです。たち上げた後も画面を開くのが遅い。

音色によりますが、プリセット音色を切り替えていくのもロード時間がかかります。これは容量のあるサンプルを読み込んでいるからだですね。色々な音色を試していくのに少しストレスです。

極端な例ですが、新しく追加されたHang Drumは1.8GBもあるので、読み込むのに1分程度かかってしまいます。

CPU占有率はそこまで高くないです。

音が鳴ってない時はほとんど負荷がありません。エフェクトが多いと10%を超える時もありますが、同時に発音する数を抑えればそんなに気にならないと思います。

書き出しが上手くいかない

頭がうまく書き出せない時があります。アップデートで直ると思いますが。

そういう時は始まる数小節前に一度少し音を出して余分に書きだすとうまくいきます。書きだした後余白を削除しないといけないですが。

おわりに

進化したOmnisphere 2、いかがでしょうか。

散々書きましたが、2のほうがプリセットのエフェクトが落ち着いて、コードが頻繁に変化するポップな歌モノにも使いやすくなってるんですよね。

ほんとに最強過ぎるシンセです。

最後に、1曲作ってみました。シンセ音色は全部Omnisphereです。音色がわかりやすいようにシンプルにしてみました。

イントロからのシンセは「パッドとパーカッションを足してシーケンスしている」1つの音色です。

ではでは。

 
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Comment

  1. […] ャ系のサンプルは指一本で世界ができあがると言っても過言ではないくらい素晴らしい。このブログの人も言ってたけど、ほんと自分で曲作らなくても良いんじゃないかと思えるくらい。 […]


  • フリーランスの作・編曲家。ドラマ、舞台、CM、Youtube、VRなどの映像やゲーム、アプリの音楽を作ったり、歌モノの編曲をしたり、ワインを飲んだりスプラトゥーンで遊んだりしてます。ファンタジーな音楽が好き。→詳しく

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