Embertoneのヴァイオリン音源「Friedlander Violin」を買いました。KONTAKT専用音源です。
ざっくり
・レガートが速い
・奏法が多い
・ダイナミクスでの表情がつけやすい
・発音タイミングがバラけている
・アンサンブルはあまりよくない
・コストパフォーマンスが高い
レガートが速い
1番の特徴は速いレガートが得意だということ。公式デモはとにかくその特徴を出すような曲になってますね。
弓の方向まで決めてくれるらしい。
音源のFriedlanderというのもフィドル奏法から来てるのかな。
フィドルみたいに、ピッチをしゃくりあげるダブルストップもよく似合います。
僕は放牧的な、泥臭い曲によく使います。
奏法が多い
レガート、ピチカート、スタッカート、トレモロなどに加えて、ソルディーノやスルポン、スル・タストをキースイッチで切り替えられます。なにはともあれ多いというのはありがたい。
FX的な音はないですが。
ダイナミクスでの表情がつけやすい
モジュレーションを使って、強弱とビブラートを同時にコントロールできます。モジュレーションの強弱は音色も切り替わります。
ビブラートも機械的で不自然じゃなくていい感じです。
発音タイミングがバラけている
MIDI上でタイミングぴったりに打ち込んでもリズムがヨレて発音される時があります。
特にレガートを使った時。パラメータの左上のSpeed:Lower、Speed:Upperの値を上げればレガートのつながりの速度を上げられるので、とりあえずそこを上げます。
修正がめんどくさい時は、一度書き出してメロダインのようなソフトでいじったほうが早いかもしれないです。
アンサンブルはあまりよくない
アンサンブルモードもありますが、音色をコピペしただけっぽいので、そんなにいい感じではないです。ソロ専用音源として使ったほうがいいかなと。
コストパフォーマンスが高い
16bit版で$120、24-bit版で$125。この質なら満足できる価格だと思います。
おわりに
リズムがヨレたりして調整の手間がかかる音源ですが、なかなか生々しく表情が出せるのでわりとおすすめです。
そういえば、弓を返すタイミングを決められないって嘆いてましたが、弾く強さか何かで変わるっぽい。