今回はKontakt用ブラジルパーカッション音源「Samba Drums」のレビューです。
まずはこの音源を使った曲をお聴きください。フォークの音、まな板の音、アゴゴっぽい音は違います。
いやーめっちゃいいですこれ。絶賛。
ざっくりレビュー
✓楽器がひととおり揃ってる
✓セッテイングの自由度が高い
✓音質良好
✓お安い
ブラジルのリズム系は大体揃ってる。ガンザ、ヘコヘコ、カバサあたりのカサカサする楽器がないですが。
音はサラッとした感じ。中低域がしっかり出てるのに厚ぼったくないサウンドなのが嬉しい。民族系音源って音質が荒いものが多いんですが、そういった事もないです。
ベロシティのバリエーションは4段階。アンサンブルで使うことを考えると十分です。
セッティングの自由度が高くて、個別にパンやボリューム、チューニングをいじれたり、オンとオフのマイクのブレンド量を調節できたり、どの場所で演奏しているのかを選べたり。
この音源の中でエディットは完結させて、グルーヴの「塊」としてミックスしたほうがよさそうです。
値段は€19.95!ピンポイントな音源で適度な値段、いいですよね。
収録楽器
・スネア(SNARE)
・アゴゴ(AGOGO)
・タンバリン(TAMBORIN)
・ホイッスル(WHISTLE)
・スルド(SURDO)22″
・スルド(SURDO)18″
・スルド(SURDO)20″
・ティンバ(TIMBA)
・ヘピニキ(Repinique)
・ショカーリョ(Chocalho)=ROCAR
基本的な使い方を学ぶのには『パーカッション・マガジン Volume02』ブラジル特集が組まれている号がおすすめ。楽器一つ一つが図解されてて、音色、奏法が収録されてるCD付き。
中身はこんな感じ。
仕様、使い方
SAMPLESとLOOPS
まず大きな所。楽器を一つづつ鳴らすSAMPLESと、全部の楽器が混ざっているLOOPSを切り替えて使います。同時には鳴らせません。
特にSAMPLESの自由度が高い。アクセント用に全部一緒に鳴らしたサウンドが入っているのも嬉しい。
冒頭の曲はループモードで上手くハマるループを、シングルモードで耳コピして構成に沿ってエディットしてます。
LOOPSのモードで合いそうなループを当てはめて、それをコピーする形でSAMPLESを打ち込んで、アレンジに沿って展開しています。
では、これからSAMPLESのエディット画面を解説します。
IRリバーブ
右側真ん中。場所を想定したリバーブがつけられます。RoomやStreetなどの場所を選んで量を設定するだけなので簡単でわかりやすい。
マイクポジション
右下の「C」がオンマイク(close)、「F」がオフマイク(far)。
ツマミで遠いマイクと近いマイクのブレンド量が変えられます。
冒頭の曲は、食堂っていう場所設定なので、リバーブはルームで、マイクも若干近めにしてます。
鍵盤の割り当て
白鍵にアンサンブルのLR、黒鍵にソロ音色のLRが割り当てられています。LRを交互に連打すれば、マシンガン効果を回避できます。
音色の変え方が特殊なのでメモ
音を変えたいイラストをクリックします。
白鍵のアンサンブル音色を変えたいときにはENS、
黒鍵のソロ音色を変えたいときにはSOLOを選びます。
んで、下の3つ、VOLUME、PAN、TUNEで音色毎にいじれます。
TUNEが音楽的なのでいいですね。メインで使ってるSUPERIOR DRUMMER 2.0だとちょっといじるだけでめっちゃピッチ上がって破綻しちゃうので。
公式デモ
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