作曲家のための最強ギター!『Variax』とは

楽器・ハードウエア

「作曲家のための最強ギター!『Variax』とは」
という動画をアップロードしました。

台本を置いておきます。


こんばんは、作曲家のこおろぎです。

今日は作曲家におすすめなギターということで、Line6の『Variax』を紹介したいと思います。

5年くらい使ってますけど、新しいエレキギターが欲しいと思わないくらい満足してます。

この「Standard」はLine6とヤマハ共同開発のモデルなんですね。Variaxシリーズの中で一番安くて、価格は10万円前後。

Variaxというギターの大きな特徴は、いろんな種類のギターの音が出せるということです。

表のピックアップも一応鳴るんですけど、おまけですね。

ブリッジにピエゾピックアップが入っていて、ここで音を拾って、ツマミで音色とチューニングを変えられます。

電源は、付属の充電池か、外部の電源につなぎます。電源はLine6のエフェクターなどで給電できます。

あとは、普通のギターと扱いは大体同じです。音もアナログのケーブルから出ます。

■おすすめポイント1

やっぱりいろんなギターの音が出るっていうのがおすすめポイントですね。

23のモデルのギターの音が出るので、色々なジャンルの音楽を作らなければいけない人にすごくいい。

例えば、劇伴とかBGMとか、少しギターを入れたいな、とか、ギターを試してみようかな、という場面に便利。

音色もそうなんですけど、チューニングも謎の力ですぐ変えられる。

例えば全部の弦を1音下げるとか、ドロップチューニングとか、オリジナルのチューニングにもできます。そういうのを曲を作っている途中ですぐ試せる。

メンテナンスも楽です。

何本もギターを持っていると、しょっちゅう弦を張り替えたり、調整したりをしないといけないんですよね。

あまり触らないギターをたまに使おうとすると弦がサビてたり、ネックが反ってたり、オクターブが狂ってたりして、メンテナンスのコストもかかるので。

1本だけきちんと調整すればいいっていうのは楽です。

収録モデルは、まず

・フェンダー テレキャスター
・フェンダー ストラトキャスター
・ギブソン レスポール

大体はこの3種類が中心に使う音色ですよね。

サウンドはクリアでツルっとした感じはちょっとあるんですけど、大体似てます。

8割以上はそれっぽいんじゃないかなと思います。

あと、ギブソン335やカジノみたいなセミアコとか、ギブソン175みたいなフルアコ、あと、グレッチとか、リッケンバッカー、

アコースティックギターの音も一応出ます。

アコースティックギターは若干ピエゾっぽいですけど、シャラシャラしてなくて音楽的なトーンに仕上がってますね。

デモとか、ソロでちょろっと入れるくらいなら使える音だなと思います。ストロークは感覚が違うのでやりにくいんですけど。

エレキシタールの音はものすごくいいです。

エレキシタールについては、レプリカを持ってたんですけど、Variaxのほうが断然音がいいです。

エレキシタールはブリッジとバズ音を調整するところが一緒なのでめちゃくちゃ調整が難しいんですよね。

弦にブリッジを当ててバズ音を出すという仕様上、サステインもあまりないんですけど、Variaxのほうならサステインもある。値段を考えるとエレキシタール専用ギターとして買ってもいいくらい。

バンジョーはあまり似てないですが、改めて聴いてみたら案外アリな気がしてきました。

こんな感じで、サウンドは、ギタリストの人がこれだっていう自分のトーンを追及する、というっていう方向性だとちょっと弱いかもしれないんですけど、

作曲家がいろんな曲調でギターを入れたい、となったときにはめちゃくちゃ便利です。

■おすすめポイント2

2つめのおすすめポイントは、ノイズが全くないこと。

特にシングルコイルなんかはディスプレイの前に座ってギターの音を出すと、
「ジー」っていうノイズが入りやすいじゃないですか。

ノイズを消す手間もかかるし、その処理でサウンドもコモっちゃうかもしれない

variaxはシングルコイルの音色にしても全くノイズが入らないんですよ。静かな曲とか、曲の終わりに伸ばすときにいいです。

■おすすめポイント3

3つめは、めちゃくちゃ弾きやすい。

YAMAHAが作ってるせいなのかもしれないんですけど、すごく弾きやすくて、弾くこと自体が楽しいです。

実はこのギターを買うまで、ギターから離れてたんですよね。

でもこのギター買ったら、音もいいし、弾きやすいんで、楽しすぎて結構ギターを弾くようになりました。

そういう単純に触ってて楽しい、っていうのがおすすめのポイントですね。

■おすすめポイント4

値段です。10万円前後。

色々な音が出せるし、つくりもしっかりしてるし、それでこの値段は安すぎる。

初代Variaxは、ギターとして色々ひどいっていう噂があったんですが、このVariax Standardは品質に全く問題を感じません。

弾きやすいし、ノブも適度に重いし、ジャックもがっちりしてて抜き差ししやすい。

業務で使えるレベルのギターって20万円くらいというイメージがあるので、かなりびっくりです。実際、自分が持ってる20万円近いギターよりもいい音がします。

で、Variaxの仕組み的に、電気的にサウンドを作ってるんで、使われてる木の鳴りなどはあまりサウンドに関係ないはずなんですよね、素材の部分でコストを落としつつ音の質を上げられてる部分もあるのかな。

その仕組み的に個体差も少なそうで、あたりハズレがなさそうだし、実は上位モデルのサウンドも差が少ないんじゃないか、っていう気がしてます。

ブリッジミュートが苦手だという話があったんですが、最近はかなり改善されてるようで、違和感はないです。

確かにそこまで低音がズンズンとは鳴らないかも…気のせいかも…という感じで。

僕が作ってるジャンル的にはあんまり気にはならないんですけど、ブリッジミュートが大事なジャンルを作ってる方は一度試奏して確かめてみた方が良さそうですね

あと、弾いた音が遅れて聴こえてくるという、レイテンシーもないです。チューニングを変えたとにきにレイテンシーがあるというのもどこかで見ましたが、それもないです。

全体的に完成度が高いギターになってると思います。

おわり

というわけで、いかがでしょうか。

ほんとにいいギターなんですよVariax。

作曲家におすすめなギターなんですけど、色んな音が出るんで、ギタリストもサブとして持っている方もけっこういるみたいですね。

ではまた!