DTMにも使いやすいコンパクトな卓上アンプシミュレーター、マルチエフェクター『AMPLIFi TT』

楽器・ハードウエア

ギター、ベースに力を入れていこうと思っています。

DAWにギターを録音する際、レイテンシーが大きすぎてモニター音にエフェクトをかけられないんですよね。

特に歪みの場合はテンションが上がらないし、リズムも取りづらい。というわけで、モニター音にかける用途で、LINE6の卓上アンプシミュレーター、マルチエフェクター『AMPLIFi TT』を購入してみました。

ざっくり

・レコーディングに耐えうるサウンド
・シンプル、コンパクト
・70種以上のギターアンプ、100種以上のエフェクト、20種以上のスピーカーキャビネット
・アプリのみでエディットできる
・接続端子が充実している

アップデートされた旧PODと考えるとわかりやすそうです。

かなりよいサウンド

サウンドはかなり良いですね。

もはや公式ページではサウンドについて触れていないんですが、以前使っていたPODよりもよくなっています。歪み方もキメが細かいです。

レコーディングには使わない予定だったので、そんなに気にするポイントではなかったんですが、本チャンでも普通に使える音質です。

同じくLINE6のVariax Standerdを使っているんですが、同じメーカーのせいかエフェクトのノリがよい気がします。

コンパクトでありつつしっかりした作り

ギターアンプのヘッドのような見た目で、ツマミ類がシンプルなのが気に入りました。上にモノを置けそうなのも得点が高い。スピーカーはついていません。

サイズはW250×D160×H90、重さは2kg程度と、コンパクトですね。コンパクトなんだけど、ツマミ類は普通のアンプのように大きくていい感じ。

メインボリュームは特につまみが大きいので、操作しやすくて最高です。ぬるぬるした感じじゃなくて、カチカチするタイプ。

四角いので、狭いところにもおさまりがいい。

シンプルな操作

本体でできる操作は

・4つのプリセット切り替え
・ボリューム
・DRIVE、BASS、MID、TREBLE、REVERB
・ディレイ等のテンポ変更
・チューナー
・Bluetooth on/off
・外部音源とギターのブレンド量変更

とにかく、操作がシンプルなのがいいです。
電源をつけてすぐ弾けるし、ボリュームやトーンもコントロールしやすい。

デスクトップ型なので、手が届きやすいのもいい。

色々なアンプが入っていますが、いつもだいたい同じアンプしか使わない、という人は特によさそう。

チューナーはかなりおまけ感強いですね。ボリュームの部分のLEDでチューニングするんですが、表示が大ざっぱです。

地味にフロントに電源がついているのも助かります。たまに後ろに電源がついている機材があるんですが、めんどくさいのでやめてほしいです。

色々詰め込まれたアプリ

iOS/Android対応のAMPLIFi Remoteアプリでできること

・アンプ・パラメーターをリモート・コントロールしてサウンドを設定
・プリセットをクラウド内へ無制限にバックアップ&ストア
・トーンをTwitterやFacebook経由でシェア
・ジャムトラックの再生

実は、LINE6のPOD xt Live は持っているのですが、ソフトも古いし、足元に置くやつだし、エディットがめんどくさすぎるんですよね。アプリだと手元でエディットできるのでよいですね。

グラフィカルでなかなかわかりやすい。

アプリは全部英語。日本語マニュアルはLINE6日本語ページにあります。

■AMPLIFi 関連資料

どのアンプ、エフェクターが収録されているのかは謎

アンプやエフェクターの種類ですが、BOSSのオーバードライブが入ってなかったり、微妙にバリエーションが足りない感じもしますが、一通りは揃っています。

ベースアンプは入ってないですね。

収録されているアンプ、エフェクトの一覧を探してみたんですが、どこにもなかった…。

※追記 一覧のある場所を教えていただきました。
なぜかYAMAHAのQ&Aページにあるようです。

■【AMPLIFi /75/150/FX100】アンプ、キャビネット、エフェクト完全リスト
 

保存のしかたが複雑

保存のしかたが複雑なので、ちょっとめんどくさいです。

シェア機能など、あまり使わなそうなものも多いので、ある程度削ってもっとシンプルにして欲しかった。

といっても、ほとんどは説明を見なくても操作できるのでよくできているなあとは思います。

ジャムセッション機能が予想外にいい

ジャムセッションのトラックが生演奏で、演奏内容もよいです。

こういうのって適当な打ち込みがほとんどなので、全く期待していなかったのですが、かなり楽しめそうです。楽曲にマッチした音色のパッチに切り替えるという謎機能もおもしろそう。

自分のライブラリからもトラックを読み込めるのですが、手間がほとんどなくていいですね。

接続端子が充実

この価格帯にしては珍しいくらいに充実しています。

・アンプアウト
・RCA、1/4インチメインアウト
・オプティカル・アウト
・USB
・FBV
・電源 9VDC

アンプアウトは、ギターアンプへ出力するための端子。

RCAとフォンのアウトがついているのはいいですね。民生機にも業務機にも簡単に繋げる。

オプティカル・アウトは、以前は高い機種にしかついていなかったんですが。普通についています。僕はここからオーディオインターフェイスに繋いでいます。

USBは、PCに繋げることによってオーディオインターフェイスとして使えます。しかし、すでに繋いでいるオーディオインターフェイスと競合してしまうので、たいていのDTMerは有効に使えないはずです。

FBVは、フットコントローラーを接続する端子です。

Variaxに電源を供給できるかなと思い、接続してみたのですが、すごいノイズが乗って無理でした。
※追記 ファームウェアをアップデートしたらノイズが乗らなくなりました。

付属品

付属品は電源アダプタのみ。大きくないのがいいですね。

接続方法

僕の場合は、ギター録音のモニター用に使います。

ボーカルレコーディングで、歌手が聴くモニター音にリバーブをかけて歌いやすくするのと同じです。

・生音をオーディオインターフェイスに入力。
この生音を録音する。

・インターフェイス内のミキサーのルーティングで生音をそのままAMPLIFiに入力。

・AMPLIFiでエフェクトがかかった音をインターフェイスに入力。
こうしておくことでエフェクトがかかった音も録音できる。

・インターフェイス内のミキサーでDAWの音と混ぜてスピーカーに出力。

となってます。

基本的に最初の生音を録音し、アンプシミュやエフェクトはDAWのプラグインでかけます。

エフェクトがかかったものを直接レコーディングしてもいいじゃん、と思われがちですが、
生音の状態でタイミングなどのエディットをして、そのあとエフェクトをかけたほうが、自然なサウンドになるんです。

うちではこういう配置になりました。モニターコントローラーの上に置けたので、同時の音量操作がかなりやりやすい。

おわりに

AMPLIFi TTは定価で2.3万円程度、Variax Standardが10万円程度。

合わせて12、13万円程度でかなり多くのギターの音やアンプ、エフェクターの音が出せて、かつ質もプロユースに耐えるほど良いなんて、にわかギタリストにとって最高の時代すぎますね。

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