華やかでクリアなオケ系金管音源East West『Hollywood Brass Diamond』レビュー

ソフトウェア音源

今回はEast Westの『Hollywood Brass Diamond』(ハリウッド ブラス ダイアモンド)について。

ざっくり

・華やかでクリアな音
・表現力が高い
・読み込みが遅い

音質的にはとってもよいです。あまり暗くなく、わりとドライめに鳴るので、日本的な曲にもよく合うと思います。

ただ、kontaktでなく、Playという一部界隈に不評なソフトで動作するんですが、そのせいかソフト自体の不具合が多いです。

インターフェイスはこんな感じ。普通に使う場合はそんなにいじることはないですね。

Hollywood Brass2

クリアで表現力が高い

音質は華やかでクリア。メロディラインが見えやすいです。かつ、弱く薄い音から力強く前に出る音まで、表現力が高い。

ProjectSAMの『ORCHSTRAL BRASS CLASSIC』も持っているんですが、Hollywood Brassのほうがきらびやかさや力強さ、抜け感があります。

逆に、あまり汚い音にはならないので、暗い雰囲気や邪悪なトラックを作るのは工夫が必要です。

めっちゃ速いスタッカートは辛いです。ジョン・ウィリアムズがよく使う3連みたいなやつとか。

曲に使うとこんな感じ。1:06からメロディにホルンを使ってます。

これだけじゃなくて、最近のオケ系金管はほぼこれを使ってます。

後述するように、使い勝手がかなり悪いんですが、音がめっちゃいいので使ってしまうんですよね。

読み込みが遅い

1つの音色を読み込むだけでこのスピード。30秒近くかかります。

Hollywood Brass

音色を読み込むまでまともに音が鳴らないので、頻繁に立ちあげるプロジェクトだと鬱になります。

SSDだとかなり改善するみたいですが。

Silver、Gold、Diamondの違い

・Silverは奏法がかなり少なく、マイクポジションも1つ。
・Goldは奏法がすべて入っていて、マイクポジションは1つ。
・Diamondはすべての奏法と、5つのマイクポジション。

軽く使うだけならSilverで十分だと思います。

Gold、Diamondかなりパッチが多く、把握して使いこなすのは結構大変ですね。

また、Diamondだとマイクが増えますが、メインの音がよいし、クローズマイクも狙いとは違う音だったり、メモリも使用してしまったりで、結局ほとんど使ってないです。

僕の使い方だとほぼSilverで収まります。

おわりに

Hollywoodシリーズはこのブラスしか持ってないんですが、使い勝手が悪いのでEastwestの他の音源も買う気になれないんですよね。

月額で音源が使えたりと、画期的なことをしているんですけど。すごくもったいないなと思います。

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