この前、いつも使っちゃうプラグイン・エフェクトを書きましたが、音源編も書いてみます。
エフェクトと音源の違いとして、音源の場合、種類はめちゃめちゃ使うんですよね。同じ楽器でも曲調や距離によって使い分けたり。
その中でも特に使っている、あまり置き換える予定のなかったり、どの曲調でも使いやすかったりする、不動のエースみたいな音源を紹介します。
めっちゃ大げさに言うと「買っても間違いない音源」。
では早速見ていきましょう。あ、僕が作っている曲調は基本なんでもありで、ポップ、オーケストラ系多め、クラブ系が少なめです。
Ivory II Grand Pianos | Synthogy
77GB以上のサンプルを使用した、バーチャル・グランド・ピアノ音源。
いろんなピアノ音源を触ってみたけどやっぱりこれが一番いい。素直で色々な曲に合うし音色が美しいです。
そのまま使うとめっちゃ重いんですが、ある程度サンプルを使わないように自分用プリセットを作ってます。
収録されてるモデルは3種類。
・Bösendorfer 290 Imperial Grand
・German Steinway D 9′ Concert Grand
・Yamaha C7 Grand
ほとんどスタンウェイしか使いません。
ピアノが重要でない曲の時はNative InstrumentsのThe Grandeur を使ってます。
こちらはIvory IIより響かない感じですが、十分な質だと思いますし、動作も安定感ある。逆にIvory IIは相性が悪い音源と同時に立ち上げると落ちます。
Superior Drummer 2.0 | TOONTRACK
ニューヨークのAvatarスタジオで収録されたドラム音源。
数年使っていて、ほとんど不満はないですね。ハイハットのバリエーションが多く、表情がつけやすいのが特に好き。
マイクはキック3本、アンビも3本あったりと、なかなか面白いです。バリエーションとして追加キットはそろそろ欲しい。
DAWのミキサーで個別に処理したいとき、マイクをバスに振り分けるのが少しだけ面倒。
パーカッションもそこそこ使えます。
ブラシの音がほしい時はNative InstrumentsのAbbey Road Vintage Drummerを使います。
これはブラシのループも収録されてる。
Cuba | Native Instruments
キューバ系の音源。
粒立ちがよく、ハリがある元気な音です。特にコンガをよく使います。
Acoustic Bass Premier2 | PREMIER SOUND FACTORY
最近買ったばかりですが、ウッドベースはたぶんこれ使っていきます。
マイクやアウトボード違いで3音色あります。
・Solid Basic Style | ソリッド・ベーシックスタイル(Neumann U47 – Neve 1081 – Urei 1176)
・Vintage Jazz Style | ビンテージ・Jazzスタイル(RCA 77DX – Ampex 350 – Teletronix LA2A)
・Modern Jazz Style | モダン・Jazzスタイル(SCHOEPS 221b – Ampex 350 – Urei 1176)
スライド音も多数収録されてます。
SUITCASE Premier | PREMIER SOUND FACTORY
Wurly Premier | PREMIER SOUND FACTORY
ローズピアノ音源、ウーリッツァー音源。
しっくりくるエレピの音源をずっと探してたんですが、この2つでやっと落ち着きました。
Sunbird | acoustic samples
ギブソン ハミングバードをサンプリングしたアコースティック・ギター音源。
めちゃくちゃ使ってます。バンド・サウンドでうっすら入れたい時などは常にこれです。
頑張れば生かどうかわからないと思う。
読み込みが遅くて重いのが欠点。
Chris Hein Horns Vol 2 Section Instruments | BEST SERVICE
ポップ、ジャズ系ブラス音源。
そこそこ音はいいんですけど、不自然なサンプルがちょこちょこあるので、新しいものが欲しいです。
VERSILIAN STUDIOS CHAMBER ORCHESTRA | Versilian Studios
無料のオーケストラマルチティンバー音源。
わりとドライな音なので、バンドなど、近い音のグロッケンとシロフォンは常にこれ。
素朴で生っぽいのが気に入ってます。
おまけに、公式サイトに僕の曲が採用されてます。
Omnisphere | Spectrasonics
使い切れないほど音色があるシンセ。
エフェクトがかかった音が多いので、どちらかというとオーケストラ系の曲を作るときに使用します。
ベースの補強などに使うと今っぽくなる。
Hollywood Brass | EAST WEST
ハリウッド系金管音源。
ホルン中心に、オーケストラの金管はこれ。
テューバのソロやトロンボーンのジャズ系音色はドライな曲でも使います。
音は好きなんですが、プロジェクトを開いた時の読み込みが遅い、勝手にサステインがかかって音が伸びっぱなしになる、など、不安要素があるので、このメーカーの他のプロダクトに手が出せません。
Woodwinds | Vienna Instruments
オーケストラ用木管。泣く子も黙るVienna。
かなりよくて、まず、ソロで鳴らしても耐えられる音色。これ、木管だとなかなかないんですよね。
そして、自動で奏法を調節して音楽的な演奏にしてくれます。
ピッコロがダサく聴こえる時があるけど、それ以外は大体いいですね。
LA Scoring Strings | audio bro
映画音楽の本場”ロサンゼルス”が生んだストリングス音源。
若干荒めで生々しい音です。アタックも早く、レガートもなかなかよいですね。
ドライなので歌モノにも合わせやすい。
スクリーンショットでも確認できると思いますが、奏法ごとに別トラックになるので、奏法を切り替えるのがつらいです。
Action Strikes | Native Instruments
オーケストラ系ドラム音源。
キック、スネアなどの皮モノはこれ使ってます。迫力があって現代っぽくてよいです。
Damage | Native Instruments
オーケストラ系ドラム音源。
こちらは金物をよく使います。
ループだけでなく単発のパッチも使いやすいので気に入ってます。
Orchestral Essentials | Project Sam
オーケストラ総合音源。
全体的に遠い音で、質感がいいので、とりあえず鳴らすだけで結構それっぽくなります。
KONTAKTのライブラリしか持ってない人は、オーケストラの質を全体的にアップデートできると思う。
他に、オーケストラ系はコーラスのVOXOS | CINESAMPLES、オルガンのLeeds Town Hall Organ | Samplephonicsも頼りになりますね。
KONTAKT FACTORY LIBRARY
KONTAKT標準の総合音源。
使わなそうで意外と使ってます。
音源を持ってない音がほしい時に、とりあえず使うという消極的理由が多いですが。。
トライアングルのロール、ティンパニのロールは結構使ってます。
音源はKONTAKT専用のものが多いので、持っておいて損はないですね。
おしまい
いかがだったでしょうか。
作るジャンルなどで使う音源はけっこう違うと思いますが、改めて見てみると、いつも使ってるものは色々な曲に対応できるものが多いなあと。
あと、オケ系がちぐはぐな感じはありますね…ここらへんを補強していきたいなあ。