月収5~10万円なら個人事業主を検討すべき
会社員、アルバイトをしながら音楽だけで食えるようになることを目指しているクリエイターってどれくらいいるんでしょうか。
会社員、アルバイト(給与所得)以外の収入が平均して月収5~10万円の方は開業し個人事業主になって確定申告をするのがおすすめです。
年間の所得が20万円を超えなくても確定申告すると税金が安くなる
・収入 → ある期間に得た金銭
・必要経費 → 収入を得るために必要な経費
・所得 → 1年間の収入-必要経費
給与所得以外の年間の所得が20万円を超えると確定申告をする必要があるんですが、月収5万円くらいだと必要経費で相殺され、確定申告をしなくても大丈夫な方がほとんどなはずです。
しかし副業は赤字でも給与所得が100万円を超えていると住民税がかかってきます。つらい。
そこで、個人事業主になり、給与所得と事業での赤字分を一緒にして確定申告すると税金を減らせるのです。
これで2桁万円以上お得になったりします。バカにならないです。
個人事業主になるメリット、デメリット
以下の記事に個人事業主になるメリット、デメリットについて詳しく書いてあります。
抜粋
メリット2:他の所得(例えば給与所得)と損益を合算できます
メリット3:赤字損は繰り越すことが出来ます
メリット5:屋号を用いてビジネスを展開デメリット1:確定申告は必ず必要
デメリット2:経理が面倒
デメリット3:失業保険が出ない
では、個人事業主になる決心が固まった方は、以下に開業届けから確定申告のやり方までざっくりまとめましたので参考にしてください。
確定申告とは1年間の税額を確定すること
まず確定申告自体の説明をしますね。
1月1日から12月31日までの収入・支出などから所得を計算した申告書を税務署へ提出し、税額を確定すること。
確定された税額は申告した期間の翌年の住民税に適用される。
提出期間は翌年の2月16日〜3月16日。2月に入ったあたりからフリーランサーがソワソワしだすのはこのためである。
開業届けから確定申告までの流れ
大まかに3つ。
・開業届けと青色申告の承認申請書を同時に提出
・1年間の収支を記録
・青色申告書類の作成、提出
確定申告には白色申告と青色申告があるんですが、手間もあまり変わらないし、税金が減る額が多いので青色を推奨します。
e-Taxという国税電子申告・納税システムもあるのですが、専用の機械などを導入しなければいけない、など、めんどくさそうなので郵送にしてます。e-Taxのほうが還付は早いみたいです。
提出先の税務署は以下から調べられます。直接足を運んでもいいんですが、全て郵送で大丈夫です。
また、家にプリンターがない場合、書類はセブンネットプリントで印刷すればよいです。pdfをそのままアップロードできます。
開業届けを出す
申請用紙をダウンロード、印刷して記入、そして郵送です。
こちらを参考に書いていきましょう。
僕はこんな感じです。日付など違うところもありますが。赤い文字で書いてある所に記入すればよいです。
青色申告の承認申請書を出す
3月16日以降に提出した人は翌年からの適用になるようです。
用紙をこちらからダウンロードして印刷
こちらを参考に書きます。
僕はこんな感じです。
書き終えたら開業届と同時に提出しましょう。
仕事先に伝える
仕事先に自分が個人事業主であり、自分で確定申告をする事を伝えましょう。その際、年始に源泉徴収票を下さいという事も伝えましょう。
1年間の収支を記録する
開業届け、青色申告の承認申請書を提出したら、1年間の収入、支出等を記録します。
事業に関係するレシートはとっておく、領収書を発行してもらう、交通費を記録しておく、等も必要です。
特に交通費は忘れやすいんですが、僕は交通費が出る乗り換えアプリのスクリーンショットを撮っておいて後から計上するようにしてます。
また、銀行口座とクレジットカードは個人のものとは分けたほうが楽です。
僕は去年からクラウド会計ソフトfreeeを使っています。
これならノートに書かなくてもよいし、自動で計算してくれます。
専用のトレイにレシート、領収書を溜めておいて、時間が空いた時にfreeeに打ち込んでいく、というやり方をしてます。
クレジットカード、銀行口座も同期できますし、チャットでも相談できて、確定申告書類が自動的に出来上がっていくのでめちゃくちゃ楽でした。
「freee」以外では「MFクラウド会計」、「やよいの青色申告 オンライン」がクラウド会計サービスとしては有名です。どれを選んでも機能、金額的にはあまり違いはないようです。
税理士にお願いする、という手もあるみたいですね。その場合は5万円以上がかかるようです。
確定申告書類の作成
1年間記録したら、翌年の2月16日~3月16日の間に確定申告書類を提出します。
会計ソフトを使うとそこまで気にしなくてもいんですが、書き方を貼っておきます。
会計ソフトを使わない方は、国税局の確定申告書等作成コーナーでWeb上から入力できます。
確定申告書類を提出する
提出するものは以下の書類です。
■所得税青色申告決算書(4ページ)
■確定申告書B(2ページ)
これらをダウンロードして印刷し、 アルバイト先からもらったり、取引先から年始に送られてくる源泉徴収票を添付書類台紙にペタペタ貼りましょう。
そしてそれらを住所地の税務署に郵送すれば完了です。お疲れ様でした。
5月くらいに住民税の支払い用紙が郵送され、還付金が戻ってきます。
こちらも参考になります。
終わりに
税金関係は文字が多くなりがちなので、僕と稼ぎ方が近い方に向けてざっくり書いてみました。
はじめてこういう記事を書いてみたのですが、きちんとあってるのかわからなくて少しこわいです。
気力があれば音楽関係の勘定科目についても書いてみようかなと思います。
では。
こちらは節税テクの参考になりました。