「なぜ、成長が止まってしまう人間がいるのか」という疑問が「才能を伸ばすシンプルな本」を読んで解決した

音楽でメシ

なぜ、成長が止まってしまう人間がいるのか。

というのが昔からの疑問だったんです。

音楽でいうと、若いときはちょっといい感じだったけれど、歳を重ねてもそのまま成長せずダサくなっちゃう人っているじゃないですか。早い人は20代後半から成長が止まってくる。

僕もダサいおっさんになるのが怖かった。歳を重ねて成長が止まる人と、止まらない人の違いを知りたかったんです。それがわかれば歳をとっても希望が持てるじゃないですか。

「背伸び」と「スイートスポット」そして「プラトー」

「才能を伸ばすシンプルな本」にヒントが書いてありました。

「背伸び」と「スイートスポット」そして「プラトー」という3つのキーワード。

背伸び

目標に向かって自分の現在の能力を少し超えるくらいまで精いっぱい伸ばす行為のことで、それによって脳が新しい回路をつくり上げる。背伸びをすると必然的にミスに繋がるが、それが上達をうながす原動力となる

スイートスポット

 
現在の能力の限界にあるゾーンで、そこに到達すれば学習がもっとも速くおこなわれる。その特徴は、ミスがひんぱんに発生することであり、そのミスをしっかり認識する事が重要だ

イメージ >困難を伴うためにミスを連発してイライラする。かなり難しい目標を達成するために精いっぱい背伸びをし、うまくいかなくても、ふたたび挑戦する

・成功の確率 50〜80%

「スイートスポット」と呼ばれる困難なゾーンを体験し「背伸び」とミス、その修正を繰り返す事が成長に繋がる。ということ。

ミスを恐れて常に安全な道を選び、背伸びをしなくなると成長が止まるんですね。

プラトー(高原現象)

新しいスキルを身につけようと思い立ち、しばらくは順調に上達するが、突然行き詰まる。

プラトーは、脳が何かを自動的にできるようになったときに起こる現象である。つまり、意識して考えなくてもスキルを実行できるようになると、伸び悩んで練習曲線が高原のように水平の状態になるのだ

プラトーを克服する最善の方法は、脳に刺激を与えることだという。つまり、練習方法を変えて型どおりの行動をかき乱し、より速くてよりよい神経回路を再構築するのだ

はじめのうちは効果があった練習もマンネリになってくると成長が止まってしまう。かき乱すことで再び成長する。

上記の3つに加えて、僕は今まで得てきたスキル、継続してきた活動を容赦なく捨てることが成長に繋がると思って実行しています。

それを踏まえて「背伸び」と「スイートスポット」「捨てる事」行き詰まったら「プラトー」4つを意識すればこれからも成長を続けられるんじゃないかと考えました。

これが出来てない人はおっさん化しちゃうぞと。実際、感覚的にもそんな感じですよね。

「ミエリン」

また、才能については「ミエリン」と呼ばれる脳の物質が関係しているようです。

練習すればするほど、ミエリンが増えて信号の伝達速度が高速かつ正確になり、スキルをどんどん高めることができる

ミエリンの総量は50歳前後にピークに達するが、ミエリンの形成は高齢になっても継続する。だから、年齢に関係なく、新しい事を学び続けることができる

この科学によれば、人間は一生新しい事を学び続ける事ができるようですね。よかったよかった。

若い頃のほうが「ミエリン」は形成されるみたいですが、成長が止まるのは別の原因のほうが大きいと信じたい。

「才能を伸ばすシンプルな本」とは

前半はおっさんの話になってしまいましたが、この本はできるだけ若いうちに読むべきです。肉体的、知的なスキル両方の最も効率的な練習方法が書いてあります。

タイトル通り、シンプルで無駄の無い文章で読みやすい。

色々と引用してみます。

私たちは「才能は生まれつきのものだ」と教えられてきた。つまり、先天的に素質のある人は、他の人には到底できない離れ業を努力せずに難なくやってのけるという考え方だ。しかし、これは誤りである

練習の効率を測定するには次の4つの要素を検証すればいい

1 背伸びと繰り返し
2 意識の集中
3 明確な目的意識
4 協力で迅速なフィードバック

練習に費やした時間を計るのではなく、「背伸び」と「繰り返し」の数を数えよう

ひとつの効果的な方法は、「局所的な完璧さ」を毎日目指すことである

大切なのは、どれだけ速くできるかではなく、どれだけゆっくりと正確にできるか

何かをもっとも効果的に覚えるためには、10分おきに3回練習すればいい、ということだ。

たとえば、ギターの難しい曲をマスターするとき、練習して10分間別のことをし、そしてふたたび練習するというぐあいだ

効率的な練習方法をシンプルにまとめた、これさえあれば、というバイブル的な本になってます。

おわりに

おっさんになると、自分で「背伸び」に歯止めをかけちゃう場合も多いような気がしてます。もう歳だから、みたいな。

僕はまだまだ成長を止めるわけにはいかないので、どんどん背伸びをして失敗していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

最後に、この「才能を伸ばすシンプルな本」から、ぐっときた一言を紹介します。

ひらめきに頼っているようではアマチュアだ

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