「〜してください」と書いてあるとそうしたくなくなるよね

音楽でメシ

「拡散してください」
「シェアお願いします」
「見てください」
「フォローお願いします」

という文章を見ると、そうしたくなくなりません?

人間は、行動を促される文章を見ると、大なり小なり反発心が生まれてしまうようです。

学生時代に「宿題をやりなさい」と言われるとやりたくなくなりましたし、あれだけ売り上げのあるAmazonのサイトを見てみても「買ってください」という言葉は一つも見あたりません。

こんな記事も見かけました。

■「1週間以内に本屋で買ってくれないと重版されない」って脅されると買いたくなくなる | アオシマ書店 – 電子書籍の情報サイト

これは、心理的リアクタンスという力がはたらいているそうです。

高圧的な説得を受けると被説得者は自分の自由が迫害されたと感じる。その結果、自由を取り戻そうとする行動として、説得方向とは逆の方向に態度を変えるというものである。

■心理的リアクタンスとは | はてなキーワード

「〜してください」と行動を促すのは、反発心が生まれるので、もともとそれをすごくやりたい人間にしか効果がない、ということです。

受け手の利益を提示する

じゃあ、直接的に行動を促す文章を書かないで、その行動をしてもらうにはどう書けばいいのか。

例えば、

「公式LINE@を追加してください。」

よりも

「公式LINE@を追加するとメンバーのどうでもいい情報が届きます。」

のほうがよさそう。なぜなら、ふざけていると見せかけて、受け手の利益を提示しているから。

「受け手がその行動をした時にどういう利益があるのか」というのを書く、というのが解決方法のひとつですね。

名詞化する

 
動詞で書かずに名詞にする、というのもいいらしい。

■人間の行動を促すコツは「名詞化」にあり:研究結果

「購読する」よりも「読者になる」のように。

「〜してください」と書いたほうがいいという意見も

 
いっぽう、「〜してください」ときちんと書かないと「シェアをする」とか「買う」という発想に至らないから、書いたほうがいい、という意見も。

例えば、バイラルメディアは「よかったらシェアしてください」と書いてあります。

その行動をするターゲットによって効く文言は違うみたいです。

何度も同じものを宣伝する機会がある場合、どういった言い回しがよいのか試して、数字を比べてみるのもよいかもしれません。

おわりに

文章のテクニックは色々あると思うんですが、とりあえず「〜してください」をやめるだけでもかなり効果があると思っているんですよね。

僕がその書き方を嫌いなだけかもしれないんですけどね。