歌モノ、BGMなど楽曲制作で飛び交う音楽用語をざっくりまとめてみました。
サビなど、一般的な言葉はなるべく省略しました。
基本
打ち込み
パソコンやシーケンサーなどに前もって演奏情報を入力し、それを再生することで音を鳴らす方法。入力した後で細かい修正を加えることができる。生楽器を録音する場合以外はこの方法で曲を作ります。
アレンジ
編曲。元となるメロディに肉付けする。別アレンジで、という場合は雰囲気自体をを変えるのか、雰囲気は同じで楽器だけ変更するのか、など指示の幅が広い。
料理のように一手間加える、といった意味と少し違うので、行き違いがないようにしたいです。
・参考 – 編曲とは、アレンジとは…音楽を作っていない方にもできるだけ分かるように書いてみました
サンプリング素材、ループ
特定のフレーズが塊になっている市販の音楽ファイル。サンプリング素材を使用している場合、フレーズ、キー、テンポの変更が難しい。
また、サンプリング素材を使用した楽曲は、ロイヤリティフリーの音楽素材集として販売してはいけない場合が多いので、買取り後も取り扱いを注意したい。
音圧
一定の再生音量にした時の音の大きさ。RMS -10dBくらいが基本。音量との使い分けがむずかしいですが、「全体の音量を大きくしてください」と言っても音圧の意味で察してくれると思います。
音
アコースティック
ピアノやギター、ドラムなど、電気を使わない楽器。アンプラグド。アコースティックな雰囲気、という場合は実際に生演奏はせず、打ち込みで作る事も多い。
SE(エスイー)
効果音。楽器以外の音。環境音やシンセのエフェクト音など。
リバーブ
残響音。ホールや部屋っぽい音。カラオケのエコーはこの意味で使う事が多いのですが、音楽制作でのエコーとは意味が違うので使わないようにしたい。
ラジオトーン
ラジオのスピーカーで鳴らしたようなこもった音。高域と低域を削って作る。
曲中
フィル
楽器でメロディの空白部分を装飾するプレイ。オカズ。 フィル・イン。
ブレイク
曲中で、演奏が止まる部分。 ブレイクにフィルを入れる~という事もある。
フェイク
即興的にメロディを変えて歌ったりプレイしたりすること。
フェードイン・アウト
フェードインは、無音から徐々に音量が上がって入ってくる。フェードアウトは徐々に音量が下がり無音になる。
構成
頭
楽曲、または小節やフレーズの一番最初。
イントロ
主に歌モノの最初に演奏される楽器のみの部分。イントロダクション。
アウトロ
終わりに向かう最後の部分。エンディング。
工程
プリプロ
本番のレコーディング前に、曲構成やアレンジ、keyなどの確認をするため簡易的なレコーディングをした状態。プリプロダクション。
ラフ・ミックス
完成前の大ざっぱなミックス。 この段階では音量バランスはあまり気にせず、楽器のフレーズ、構成をチェックしましょう。
ミックス
複数の音声ファイル同士を混ぜ合わせて1つの音声ファイルにすること。音量バランス、音色を整えたり、エフェクトを付加したりして、ほぼ完成した状態にする。ミックス・ダウン。mix。
マスタリング
複数、または1つのミックス後の音声ファイルに音質、音量の補正をして納品ファイルにする事。1曲単体で納品する場合はミックスと同時に行われる事が多い。
おわりに
制作の際は言葉の行き違いをなくし、効率のよいやりとりがしたいですね。無理に用語を使わず、雰囲気を伝えれば制作側も汲んでくれるはずです。例えば、もっと乾いた感じにしてください、と言えばリバーブを少なめにしてくれたり。
楽曲を制作する側も、なるべく専門の用語を使わないようにしたいところですが、どうしても替えが効かない言葉もあるんですよね。
他にもわからない用語があったらコメントに質問してください。では。