【発注者向け】音楽制作のやりとりの流れを説明します

ゲーム、動画製作者向け

フリーランス作曲家のこおろぎです。

音楽制作のやりとりの流れをお話ししたいと思います。

特に初めて音楽を発注するというかたから、

「音楽制作のやりとりってどんな流れで進むんですか」

と言われることがたびたびあるんですよね。

なので、今回は、音楽制作のやりとりの流れをざっくり説明しておきたいと思います。

今回の内容は基本的に小、中規模のものでフリーランスの個人での音楽データの納品のお仕事についてのお話になります。

僕が主に請負で制作しているのはCM、舞台、アトラクション、アプリ、ゲームなどの音楽で、歌なしのものが多いです。

もちろん、コンテンツの内容とか人によっても、進め方は違ったりもするんですけれども、ざっくりはこういう感じ、という内容になってます。

ざっくりな流れ

・ご連絡をいただく
・お返事、制作内容の確認
・制作開始
・ラフをお渡しする
・修正
・それを必要なぶん繰り返す
・最終データを提出
・修正か、OKなら完了。
・請求書などの送付

となります。

それぞれの項目について細かく話していきたいと思います

連絡


まず最初にご連絡をいただきます。

初めての人はほとんどがEメールですね。SNSのDMも増えてきましたが。

何度もやり取りしてる方と電話だったりということもあります。

内容としては

「どういう経緯で連絡しました」とか、「いついつまでにこういったものをお願いしたいです」

そういったことを書かれたメールが来ます。

このあたりは、イラストなど、他のジャンルのクリエイターのかたとあまり変わらないんじゃないかなとは思います。

最初のメールから判断材料というのは多い方がいいんですけれども、

おおまかなコンテンツの内容とかスケジュールと予算をいただければだいたいすぐ回答できると思います。

お返事、内容の確認

そこから詳細を確認したり、お仕事を受け付けたりします。

基本は文面のみでやりとりしますが、

特に、曲数が多かったり、入り組んでいたりする場合は電話、対面で打ち合わせをすることもあります。

仕事内容、予算の規模、締め切り

これを確認して、

その3つから、どういう風に進めていけば予算に見合った品質で、かつ締め切りに間に合うのかというのを考えます。

僕は基本、一人で全て完結させます。

最少はこれで、必要によって、規模に応じて他の演奏者や作曲者にお願いしたり、エンジニアさんを入れて進めていきます。

そういう場合には交渉とかスケジュールとかもこちらで押さえていきます。

なので、クライアントのかたは窓口を僕の方に一本化してもらうという形でやり取りしてきます。

資料

資料についてなんですが、

CMだったら映像、コンテ、企画書など。

舞台だったら台本だと稽古映像。

ゲームだったら企画書やプレイ動画。

あと、TestFlightというアプリを入れたりして、実際にアプリを触れるようにしてもらったりします。

そういったものですね。資料が多いほど精度は高くなります。

動画に音をつける場合はなるべく動画がをいただけると助かります。

具体的なイメージの参考曲があれば参考曲をつけてもらってもいいですし、なければこちらでどういうものが適切か考えます。

まだプロジェクトが全然進んでなくて十分な資料がないという場合でも、

どういうシチュエーションで使われるのとか、どういうものなのか、というのを想像して決め打ちで作っていきます。

スケジュール

スケジュールに関してなんですけれども、これは、作るものによってバラバラです。

納品まで1曲2週間ぐらいあれば余裕があるスケジュールだと思います。

「明日までにどうしても欲しい」という状況があれば、それに間に合わせるように作ることもできなくもないです。ご相談次第ですね

逆に、制作期間が長すぎると少し困ります。仕事のことを気にかける期間も、作業時間も長くなりますし、お金が入るのも遅くなるので、キャッシュフロー的にきつい場合があります。

予算

予算についてはほんとうにまちまちです。

ただ、最小で一人でできるので、予算規模的には小さなものから受け付けてます。

ラフ


どういうものを作るか決まったらまずはラフを製作します

初稿は出来る限り早く提出したいと思っています。

ラフは「方向性とか雰囲気はこんな感じでどうですか」というものを聴いてもらうくらいのものを作ります。

曲数を多く揃える場合は4割ぐらいだったりするんですけど、曲数が少ない場合はここで8割ぐらいのものを作ってますね。

あまりにもざっくりすぎると、伝わりにくくなっちゃうし、仕上げをした時に大きくイメージが変わってしまう時があるので、そこまではざっくりとしすぎないようにします。

でも、あまりにも丁寧すぎるとラフを制作する時間もかかるし、修正をもらったときに手間もかかるので、そのバランスを取ったところのラフを提出してます。

修正

修正するところがあれば指示をもらいます。

ラフでは機能が適切か、雰囲気が合っているか、という部分を聴いてもらいます。

修正を必要なぶん繰り返します。最初の仕様から変わったり、よっぽど多くない限りはここで追加料金などはありません。

ラフでOKが出たら、ここで曲自体や構成、テンポをFixし、仕上げに入っていきます。

仕上げ

仕上げでやることは

・レコーディング
・ニュアンス、音色調整
・ミックスダウン
・ファイルフォーマットの最適化

となります。

プロジェクトによって仕上げの作業量に幅があって、プロジェクトによってはラフを少し直したくらいのものが最終のデータになる場合もありますし、色々加えて最終版になるということもあります。

レコーディング

歌や生楽器が入る場合はレコーディングをします。

ラフの場合は色々な変更が入るので、手間がかかる生楽器のレコーディングはなるべくしません。できればPCの打ち込みで仮で入れておきます。

僕がここでレコーディングをしたり、ボーカリストや演奏者からデータだけいただいたり、スタジオでレコーディングをしたりします。

ニュアンス、音色調整

ニュアンスや音色の細かい部分を詰めます。

僕のこだわりの部分が大きいので、聴く人によってはラフとほとんど変わらないんじゃないか、と感じる人も多いと思います。

ミックスダウン


次にミックスダウン。

ミックスダウンというのは各音のバランスを取ったり音質を調節したり、楽曲全体を適切な音量レベルにするという作業なんですけど、なるべく印象を変えずに綺麗な音になるように心がけます

ファイルフォーマットの最適化


プロジェクトにファイルフォーマットを最適化します。

いろんなメディアのお仕事をさせて頂くのでファイルのフォーマットがバラバラだったりするんですよね。

例えば、舞台の時はファイル数が多いのでラフをmp3で送り、マスターをWAV48kHz24bitで送ります。

映像の場合は、映像ソフトに入れる時に変換が入ったりとか mp3だと頭に無音が入ってしまい、少しずれたりするのではじめからWAVで送ります。

最終のフォーマットは、どこかの段階で一回聞いてそこで教えていただいたフォーマットにするか、

クライアントがどういうフォーマットがいいかわからないという場合は、こちらで「このフォーマットなら汎用的に使えて大丈夫だろうな」というものを送ります。

CMとか舞台だったら、大体WAV48khzの24bitかなとか。

最近はだいたいWAVの48khz24bitが多いですね。

そのくらいのフォーマットだと、相手方でエラーも出ず、サウンドもいいという、バランスの取れたフォーマットだと思います。

自分の動画だったら32bitとかでやっちゃうんですけど、相手が対応してないということもあるので、特に指定がない場合は24bitですね。

ゲームの場合はOgg Vorbisみたいなフォーマットもあるんですが、最近はゲームエンジンの方でエンコードしたりするので、大きいファイルのまま送っても大丈夫なのかな、と思います。

また、最近ほとんどないですけど、もしかしたらCDに焼いて使うかもしれない、みたいな想定をする時は44.1khz 16 bitのバージョンも送ったりします。

完了、請求書、振込

マスターデータを納品してOKが出たら請求書を送り、振り込みをしていただきます。

おわり

というわけで、ざっくりとですが、こういう流れで進んでいきます。

僕はフリーランスなので、基本的にはどなたからのご依頼も受け付けています。

何かありましたら、ご検討をよろしくお願いいたします。

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