作曲家のこおろぎです。
少し前にMac Studioを買ってブログも書きました。
しかし、今までWindowsで使っていたDTM関連のソフトがMacだと大量に使えなくなったので、結局Windowsに戻る事にしました。
というわけで音楽制作用のメインにデスクトップのWindowsマシンとサブと動画編集用にMacbook Airを買いました!
インフレとか円安で、今後しばらくは高くはなっても安くはならないだろうなということで、日本円の現金ははやめに使っちゃおう、ということで両方買っちゃいました。
Mac Studioは…売ろうと思います。損切りも早い方がいい。
新Winは30万円、Mac Studio M1 Maxは34万円と近い金額なので、今回は2つを比べながら見ていきます。
新Winスペック
・メーカー
ツクモ BTOモデル名 クリエイターPC WA7J-D222/ZB
・OS
Windows 11 Home 64bit版
・CPU
Intel Core(TM) i7-12700 2.10 GHz
・メモリ
64GB (32GB x2枚) DDR4-3200
メーカー不明
・グラフィックボード
NVIDIA GeForce RTX 3050 / 8GB
(HDMI 、DisplayPort x3)
・ストレージ
[M.2 Gen3]1TB WD BLUE SN570 NVMe
[M.2 Gen3]2TB WD BLUE SN570 NVMe
・マザーボード
Intel Z690 ATX
・電源ユニット
CWT製 GPS750S-T (定格750W)
・金額
約30万円
Mac Studioスペック
・プロセッサ
M1 Max
10コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple
・メモリ
64GBユニファイドメモリ
・ストレージ
1TB SSD
・価格
2022年3月 337,800円
パーツごとの感想と検証
※リンクを張っているものは実際に使われているものと違う場合があります。
OS Windows11
Windows11は2022年での最新OS。
以前のメインは10だったんですが、サブPCは11をずっと入れていて全く問題がないのでメイン PCにも入れました。
2日ぐらいかけてインストールや設定をして前のパソコンと同じ状態に持ってきたんですが、今のところ全く問題ないですね。
使えなくなったソフトもひとつもないと思います。
動作ついてはWindows 10からの変化をほとんど感じません。
Windows11はデザインがかなり良くなってるんですよね。最初は慣れが必要ですが、デザインを堪能するために11にするのはおすすめです。
やはりWinは互換性が安定しています。
CPU Intel Core(TM) i7-12700
クリエイターモデルで最上位がi9だったんですが、
最上位のモデルってコスパが悪いイメージがなんとなくあるんですよね
3つ並んでたので、松竹梅理論みたいな感じで、なんとなく真ん中を選んじゃいました。
実際の価格を見てみるとi5やi7と比べてi9がそんなに急激に上がってるとかそういうことはないんですが。
コア数とかスレッド数とかはあんまり気にしてないですが、一応、今まで使っていた i9 9900よりもベンチマークが高いです。
恒例のWavesのシンセ「Element」のプリセット「CPU killer」で旧WInとMacStudioと比較してみます。
すこし触った感じは旧Winと新Winであまり変化がなく感じたんですが、
数値にしてみるとパワーが全然違います。
そして、Mac Studioと新Winでは新Winのほうがシングル、マルチ両方でパフォーマンスが高い。
グラフィックボード NVIDIA GeForce RTX 3050
用意されていたラインナップの中から3000シリーズで一番低価格のものを選びました。
音楽用のPCはGPUをそんなに積まなくていいと思っていたんですが、DAWでプラグイン表示を切り替える時にGPUが結構動いてるんですよね。
グラボがよくなったからといって表示速度が速くなるという保証はないんですが、
一応DTMのためにもきちんとしたグラフィックボードを積んでおこう、ということにしました。
メモリ 64GB DDR4-3200
前のPCから64GBだったんですが、困ったことがなかったのでそのまま64GBにしました。
僕の場合、編成が大きなオーケストラなどはほぼやらないんですよね。
オーケストラ打ち込みをやるならもっと積んでもいいのかなと思います。
メモリ転送速度はDDR4-3200で25.6GB/s、Mac Studio M1 Maxが400GB/sと全く違うので、メモリが重要な作業については圧倒的に差が出そう。
ストレージ [M.2 Gen3]WD BLUE SN570 NVMe
メインシステムに1TB、Native Indtruments音源ファイル置き場に2TB。
で、速度は読み込み3500MB/s くらいは出ますね。
Mac Studioは読み込み5300MB/s
Mac Studioレベルとはいかずともかなり速くなっています。
旧WinのSATA接続だと500MB/sだったので数字上では7倍。
ですが、音源の読み込み時に7倍の速度が出ているのかは微妙な感じです。
おそらく、音源はメモリに読み出しているので、そこがボトルネックになっているんでしょうか。
音源ではなく、プロジェクトファイルやレコーディングのファイルを置いた方が速さが体感できるのかもしれません。
実際ファイルのコピーなどは爆速で終わります。
クーラー i7付属純正クーラー
クーラーはそのままにしたんですが、グレードを上げて静音にしたほうがよかった…
負荷をかけた時にクーラーの音が大きくなるのが気になります。
後で取り替えることもできると思うので、余裕ができたら買い換えます。
またはマシンルームを作ってみるのもおもしろいかもしれません。
ここはMacStudioの圧勝です。MacStudioは平常時も高負荷時もまったくファンの音がしません。
電源 CWT製 GPS750S-T (定格750W)
電源はこだわりがないので標準のスペックのままです。
消費電力については、正確に測定できないので比較はできないんですが、MacStudioのほうが低いと思われます。
まとめ
というわけで、
同価格帯のWindowsとMac Studio M1 Maxを比べてみたわけなんですが、結果はこんな感じ。
CPU ○Win
グラボ ○Win
メモリ速度○Mac
ストレージ速度 ○Mac
静音 ○Mac
消費電力 ○Mac
CPU、GPUの単純な比較だけだとWindowsのほうがコストパフォーマンスがよく見えますが、メモリ速度や消費電力など、Windowsではどうしても達成できない性能の部分もMacにはありますね。
重視する部分でによって評価が変わると思います。
おまけ
MacBook Air
なぜMac Studioを売ってMacbook Airなのかというと、持ち運んでリビングで作業したいから。
これで家族がいるときにリビングで作業できます。
最近出たM2ではなくM1のほうを買いました。
最新版のApple製品を買うと不具合があるかもしれないということを学んだので。
サブPCなので、性能的にもM1で十分です。
ストレージは1TBにして、外付けのストレージを使わないようにして持ち運びしやすく。
メモリも動画編集用に16GBにしました。
今までサブで使っていた5万円のWindowsノートPCだと重すぎてまったくクリエイティブなことができませんでしたが、サブでもサクサク動画編集をすることができるようになりました。
あと、キーの打鍵音やトラックパッドの音が静かなのも家族がいる環境で作業するのにはとてもいい。
というわけで、前回の失敗を踏まえ、音楽制作はデスクトップWindows、動画制作はMabook Airがバッチリハマった感じがするので、これでしばらくやっていきます。
では。
◆TSUKUMO クリエイターPC
https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/creator/