年始のセールで、前から揃えたいと思っていたOneKnobのバンドル『OneKnob Series』を買いました。
OneKnob Seriesは、基本1つのノブだけでエフェクトをかけられる、というコンセプトのプラグイン群。
ざっくり
・操作がシンプル
・効果が柔らかいものが多い
・CPU負荷が軽い
コンセプト通り、操作はシンプル。必要な時にサクっと使えます。そして軽い。
効き具合はどれもやわらかい。パンチや個性はないですが、そのぶん色々な音源に使いやすくなっています。
1つづつレビューをしていきます。
OneKnob Brighter ★★★★☆
中高域以上の帯域に明瞭さを加えるトレブル・ブースター。
高い値に設定するほど、ブーストされる帯域が高域にシフトする。
サウンドがフワッと、優しく明るくなります。強めにすると、名前の通りブライトな感じが出てくる。
過激にはならず、最大でも5kHzで10dBくらいのブースト量です。
OneKnob Phatter ★★★★☆
中低域に太さを加えるベース・ブースター。
ドラムやボーカルなど、音が細いと感じるトラックに素早くウェイトやボディを付加できる。
効き方は自然ですね。超低域にはそんなに作用しません。
こちらも最大で100Hzが10dBくらいのブースト量。
OneKnob Filter ★☆☆☆☆
ローパスフィルタ。
最大値で自動的にフィルターがオフになる。
レゾナンス量だけ変更できます。
効き方は、まあフィルタだな、という感じ。
OneKnob Driver ★★★☆☆
オーバードライブ。
中域寄りの音色。
ツマミを回しても音量感が極端に大きくなっていかないのがいい。
コンパクトエフェクターにインスパイアされたらしく、まさにそういった感覚で使えます。
サチュレーター系のものみたいに、原音に歪みを付加する感じではなく、歪ませると低域が減ります。
OneKnob Pressure ★★☆☆☆
コンプレッサー。
OneKnob Seriesの中で、これだけやたらパンチがある。わかりやすく音が変わります。
ドラムやパーカッションなどに合うようです。
Pad〜Unity〜Boostの順に入力レベルを変えられます。
まだそこまで試せてはいませんが、僕はちょっと苦手な音かもしれない。
OneKnob Louder ★★★★☆
マキシマイザー。
ピーク・リミッティングとローレベル・コンプレッション、オート・メイクアップをしてくれる。
サウンドの印象を変えずに音圧をあげることができます。
前に単独でエントリを書きました。
まるで小さなL3。マルチバンドコンプ+マキシマイザープラグイン『OneKnob Louder』は簡単に音圧が上げられて軽い
かなりソフトニーで効くので、かかっているかどうかがわかりにくいんですが、使いすぎるといつの間にかサウンドが飽和している、みたいな感じになる。
案外使いどころが難しい。
OneKnob Pumper ★★★★☆
サイドチェイン・コンプレッションをしてくれるエフェクト。
4つ打ちのキックによるダッキングが簡単にできます。サイドチェインの設定をしなくて済むのが楽ですね。
RateやOffsetも色々な値があるので、キックのダッキング的なサウンド以外にも使える。
こちらは前から持っていて、まあまあ使ってます。
OneKnob Wetter ★★★★★
リバーブ。
かかり具合が絶妙。CPU負荷も軽い。
音は柔らかく、初期反射が強くないので、パーカッションにも使いやすい。
値を変えても全体の音量が変わらないのがいい。
他のエフェクトで加工する前のリバーブとして挟む、という使い方がしやすい。
おわりに
シンプルなプラグインって、作曲に集中できていいんですよね。
もっと前から買っておいたほうがよかったな、と思いました。
単品で最もおすすめなのは、リバーブのWetterです。
こういうザクっと挟めるリバーブって他にないので。負荷も軽い。
OneKnob Seriesって、持っていると何かと使うんですが、それぞれが絶対に必要、っていう感じではないので、単品だと買うのに躊躇しますよね。
やはりセット買いがおすすめです。
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