割田康彦さん著『一発で記憶に残る曲を作る! 「9つのルール」』を読みました。
ざっくり
・ポップスの歌モノ
・ベーシック、かつ実践的な内容
・音楽理論には触れていない
・例えや譜例がわかりやすい
本書の「効果、効能」
・覚えやすい曲(歌)の作り方を理解できるようになる
・キャッチーなメロディとは何かを理解できるようになる
・他人から「いいね!」と言われる確率が高くなる
・楽曲コンペなどで、採用される曲を作れるようになる
メロディと歌詞の話が中心です。編曲やコード、理論にはほとんど触れられていません。
アマチュアにありがちなメロディとプロが練り上げたメロディの比較がわかりやすかった。
あと「音の跳躍のマジック」のようなテクニックなど。
おまけとして、「なかのじょうのうた」という楽曲ができるまでが書いてあるのですが、非常に参考になります。
仕事として音楽を作るときには、
「仕事を受けてから実際に作るまでにどういう思考をしたのか」
が技巧そのものよりも大事だと思っているので、そこを書いてあるのがありがたい。
しかも「なかのじょうのうた」めちゃくちゃいい曲ですね。
泥臭くならず、背伸びもせず、洗練されていて美しいです。
本書で語られているテクニックもふんだんに盛り込まれています。
もくじ
ルール1 客観視できているか?
ルール2 メロディの主張があるか?
ルール3 効果的な「反復」が施されているか?
ルール4 歌詞に反復性があるか?
ルール5 起伏(メリハリ)があるか?
ルール6 曲全体がコース料理になっているか?
ルール7 盛り込みすぎていないか?
ルール8 応用編 メロディを突き詰める「旅」をしたか?
ルール9 神は細部に宿る!
おまけ 「まちのうた」ができるまで
おわりに
歌モノ作曲が苦手とずっと言ってはいるのですが、実際に仕事で作る機会があるので、この本のテクニックを吸収して頑張りたい…
王道な内容ではあるので、この本を意識しすぎると、同じような楽曲ばかりになってしまうと思うんですよね。この内容を踏まえつつ、どう逆張りしていくか考える、というのもおもしろいんじゃないでしょうか。